第百六十四話 想い人のところへ
「ここは……?」
ソニックが目を
そして、自分の体を見ると
どうやら誰かが
ソニックはまだ
あれからどうなったのか?
ググが
ワルキューレは自分を殺さなかったのか?
気を
「おッ! やっと起きたか」
ソニックの部屋に入ってきたのは、海の国マリン·クルーシブルで泊まった宿屋を
彼女は手に
「お前は……宿屋の……?」
「いや~大変だったんだよ。あんたをここまで運んでくるのはさ」
それから彼女はソニックのことを
彼女が
その網には目当ての魚ではなくソニックが引っ掛かっていたそうだ。
かなり
「ホントはさぁ。ほっておこうとも思ったんだけど。
「そうか。
トロイアはソニックの質問に、約六時間くらい答えると、また
海の国は突然空から
またいつバハムートが襲ってくるかわからないと、住んでいた者たちは
「あたしはさ。自分の店を捨てて行くのが
トロイアは
「バハムートが……? こうしちゃいられねぇ」
ソニックはそう言うとベッドから立ち上がった。
だが彼の体に
「ダメだよ動いちゃッ! あんた、体にデカい
フラフラと立ち上がったソニックを
口ではしょうがなく助けたと言っていたが、彼女が本気で彼のことを
ろくに歩けもしない自分の
「……
「な、なに言ってんのあんたッ!? だから体に穴が空いてだって!? いくら
ベッドに寝ていろと言う彼女に、ソニックは話を始めた。
ビクニが
ググが
そして、
「時間がねぇんだ! 頼むッ!」
「その話が本当なら、あたしも店がどうとか言ってられないね。……よし、連れて行ってあげる。けど、それだったら避難した連中が向かったストロンゲスト·ロードに行ったほうがよさそうだね」
「ストロンゲスト·ロード?
「うん。なんでもライト王国のほうは
「そうか……」
ソニックは、本当に
ビクニはおそらくライト王国にいる。
ググがどうなったのかはわからない
だが、今は
ソニックはそう思うと、たとえこのまま死んでしまっても構わないと、両足に
「ストロンゲスト·ロードはライト王国へ行く
「ちょっと待ッてよ吸血鬼ッ! てゆーかあたしの名前はトロイアだ! 猫って呼ぶなよ!」
「じゃあトロイア。俺のことはソニックって呼べ。さっさと行こうぜ」
了
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