第百六十三話 悪意の解放
ビクニが……ビクニが連れていかれちゃった……。
女神を
まさかビクニを
「さてと、ずいぶんと
ワルキューレは
こっちのことなんかまるっきり相手にしていないのは、さっき言っていたようにぼくのことを、
ソニック……動いて!
じゃないと殺されちゃうよ!
ぼくが
ワルキューレの剣――“女神の
「
ぼくは……またなにもできないの……?
ビクニは連れていかれちゃって、このままソニックが殺されちゃうのをただ喚きながら見ていることしかできないの?
そんなの……そんなのイヤだ……。
ぼくは自分の
そうだよ……全部……ぼくが
ぼくが……ぼくが強ければ……。
ビクニやソニックを
ヴァイブレも死なずに誰も
「うん? な、なんだ、この
ワルキューレがぼくのほうを見て
ぼくは自分でもよくわからないけど。
とてつもない
ただ、これ以上好きな人に傷ついてほしくない。
それだけが頭の中をグルグルと回っている。
「ググ……やめろ……。悪意に飲み込まれちまったら……。あのときみたいに……お前がお前じゃなくなっちまうぞ……」
ソニックの
ぼくのことをすごく
ぼくが……ぼくがビクニときみを守るから……。
「まさか、あんな小さい
ワルキューレが一人で
小動物と思っていたぼくが、
「やめろッ! やめろググッ!」
ソニックが大声でぼくの名を
体に
でも、ぼくはそんなソニックが大好きだよ。
もちろんビクニも……。
今までの二人との
「ま、まずい!? 魔力を
ワルキューレのその言葉を聞いたのを
ぼくは完全に
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