第百六十二話 魂の動き
ワルキューレとリンリが
大変だ! 早く、早く逃げなきゃッ!
でもどうすればいいんだよ!?
ビクニはいくら
おまけにビクニの血の
こんな
「
「わかっている。
ワルキューレとリンリがぼくらの目の前まで下りてくると、なにやら
そんなことを気にしている
ただ、どうやって
「うん? こいつは……」
ワルキューレは気を
リンリのほうはそんな彼女のことなど気にせず、ビクニに手をかざした。
そして、自分たちが
ビクニの体の上に乗っていたぼくも、
ワルキューレは、宙に浮くビクニの顔をさすったり、口を開いたりしてなにかを
「ふむ。どうやら暗黒騎士は完全に
「
「まあ、そうか。よし、私は吸血鬼の
「
ぼくはそんなことさせるかと、リンリに向かって飛びかかった。
だけど、
「これは……
「ああ、そうだ。だが、気にするようなものではない。
リンリはワルキューレにそう言われると、ぼくのことをじっと見ながら、ただその感情のない顔を向けていた。
彼女の手で吊るされたぼくは
「どうやら暗黒騎士は亜人や幻獣やらにずいぶんと
「犬猫……。犬……猫……。猫
リンリはぼくからビクニに目を
そのときの彼女は、変わらず
なんだから大事なことを思い出そうとしていた――そんな感じにぼくには見えた。
もしかしてリンリは
そう思ったぼくは、
リンリは変わらず無表情のまま、またぼくを見ているだけだった。
「じゃあ、先に行く」
「ああ、こちらは
リンリはボソッとワルキューレに言うと、ぼくの体を海へと
海へと落とされたぼくは、リンリに連れて行かれるビクニのうしろ
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