第百三十七話 足止め
近づいてくるワルキューレを見たソニックは、頭に乗っていたぼくをビクニに向かって
ボールのように投げられたぼくは、気を
「ファストドライブ!」
そして、ソニックが
その
きっとぼくから
「ヴァイブレ! そいつらを連れて逃げろッ!」
ソニックはワルキューレにぶつかると、ヴァイブレに向かって
たしかに気を失っているビクニと、魔力が
「しかしソニック王子!?」
「いいから俺の言うことを聞け!」
「くッ!?
ヴァイブレは
逃げるんならソニックも
ぼくは
ヴァイブレは
「
「てめぇの相手は俺だけで十分だってことだよ! 変に
「ふふ。そうムキになるなよ」
ソニックがやられちゃう……。
イヤだ……そんなのイヤだよ……。
でも、今のぼくじゃ何もできない……。
ぼくが自分の
「私から逃げられると思ったか?」
ソニックがあんな少しの
「
「この老いぼれも私の知る吸血鬼とは
ワルキューレが一人
そして、体から魔力を放ち始める。
「もう
老人とは思えない凄まじい魔力が、ぼくらのいる廊下を
その
ヴァイブレは吸血鬼族だから、きっとビクニの血を吸ったときのソニックくらい強いのだろうけど。
吸血鬼のおじいちゃんが
「それがなんだと言うのだ? 夜になったところで女神さまの使いたる私に、たかが吸血鬼ごときが
ワルキューレはそう言うと持っていた剣――女神の
剣から雷鳴が鳴り
「うおぉぉぉッ!」
だけど、ヴァイブレはけして
いくらソニックに
なのに、ぼくは何もしてあげられない……。
「うぅ……ググ……?」
ぼくが鳴いているとビクニが目を覚ました。
どこまで酷いケガをしたのかはわからないけど。
目が覚めてよかった、ホントによかったよぉ。
でも、まだ
「消え去れ吸血鬼ッ!」
「ぐわぁぁぁッ!?」
だけど、次の
ぼくらの目の前で、ヴァイブレが廊下の
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