第百三十八話 捕獲
ヴァイブレが消し飛ばされた後――。
ぼくらはまた大広間に連れていかれたよ。
「ビクニ、ググ……お前ら……? くそッ!? ヴァイブレはとうした!?」
「ヴァイブレさんは私たちを
そこにはソニックもいて、ヴァイブレのことをビクニから聞いた彼は
当然だよ、ぼくだって悲しい……。
でも、ソニックの悲しい気持ちには
きっとヴァイブレは、ソニックが生まれたときからずっと
そのことを考えると、ますます悲しくなっちゃう。
「ソニック……ごめんなさい……私のせいでヴァイブレさんが……」
「お前のせいじゃねぇよ。ヴァイブレは
「……うん。ありがとうね、ソニック」
ビクニとソニックが
まだわだかまりが消えたわけじゃないんだろうけど、お
これも全部ヴァイブレのおかげだよ。
「ほう。老いぼれ吸血鬼の死が
ワルキューレは、そんなビクニとソニックを
それにしてもなんでぼくらを殺さないんだろう?
さっき
「てめぇ……何が
ソニックはもうボロボロにやられていたけど。
きっと彼は、まだ負けを
何かの
ワルキューレが手をかざすと、ソニックの手足に
「なに、少しばかり
そして、ワルキューレは次にビクニにも同じような魔法をかけ、手足を
当然ぼくのこともだ。
それから
「ビクニッ!? クソッたれ! あいつはお前らと同じ女神の使いだろ!?
「安心しろ。
ワルキューレがそう言うと、
手足を光の枷に拘束されたソニックが、衛兵たちの足に
「ビクニを放せ! 放せよッ!」
ああ……ソニックは強いなぁ……。
彼はビクニの血を吸まなきゃ
それなのに……いつだって
自分の
ビクニのために
ぼくも……ソニックみたいに……
「こいつはどうしてここまで
そして、それが意識を失う前にぼくが聞いたワルキューレの言葉だった。
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