第百九話 思いを音楽に込めて
「
パーティーが始まってから――。
お
「いまでも
それに負けじとトロイアも、ラルーナと
二人ともかなり
トロイアなんて上着
トロイアは飲むと脱ぐタイプなのか?
まあ、どうでもいいか……。
「君はまだ
そして、店内にいる全員が
パーティーは大
「いい歌だね」
ビクニが楽しそうに歌う亜人たちを見て、
ググも同じ
「おっ? 気に入ったかビクニ。この歌はな。ルバートの
こいつもかなり顔が赤い。
それからイルソーレは、ご
イルソーレが考えるに、この歌は
「そうなんだ……ルバートはずっとラビィ
「あぁ。ラビィ姉さんが生きていて、今はライト王国にいるって知ったから……本当はすぐにでも飛び出していきたいだろうな、兄貴は……」
ビクニがそう言うと、イルソーレは少し
ルバートはラビィからの手紙を読んだくらいで
当然今でも好きだろう。
だが、ルバートにはこの国を出れない
そう――。
このマリン·クルーシブルで人間
ラルーナとトロイアは皆とまだ歌い続けていた。
俺はイルソーレに「長い
イルソーレがいうに、この『剣を持つ君と星の
今ラルーナたちが歌えているのは、ルバートが以前にこの店でピアノの
なるほど、
ルバートの
それにしても、たかが恋の歌なのに第五十一楽章は長すぎるだろう。
まあ、俺が知らないだけで、そういうものなのかもしれないが。
それにしても本当に楽しそうだな、こいつら……。
この
そんなことを考えていた俺の
「ねえソニック、楽しんでるッ!」
グラスを
わざわざ
だが、たまには
この曲とこの店が出すグレコ·ワインはまあまあイケてるしな。
俺がビクニとググに悪くないと返事をしようしたとき――。
「おいッ! ルバートさんはいるかッ!?」
突然店に入ってきた
そのせいで歌がピタリと止まってしまう。
「兄貴ならいねぇが、何かあったのか?」
イルソーレが獣人の男にそう答えると――。
「いま
その言葉で楽しかったパーティーか
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