第六話 襲撃のバハムート
私はこの腕に付いた黒く
なんでも
……何だよそれ。
もう、それって
っていうか、私が
一方、リンリの
私がそのことをメンヘルに
「たぶん、髪を洗うのに
……おい、そんな理由かよ。
そのしまりのない顔で言われるとなんか腹が立つな。
……それにしても、あの
私とリンリの奥に眠っている力って言っていたけれど。
リンリが
それはすごく
だって、あの娘は誰にでも
当然、リンリの
それで……。
なんで私が
引きこもり
陰キャだから!?
スクールカーストの
それとも
本当は異世界に来てファンタジーの世界にワクワクドキドキと
私……
「あんまりだ……あんまりだぁぁぁ!」
「おお! 気合い入ってるね、暗黒騎士ビクニ!」
頭を
「うるさい! その名で呼ぶなッ!」
「うぅ……いいよなぁ。リンリは聖騎士だもんなぁ……」
そう言った私の肩を、リンリはドンッと手で
それから、
「大丈夫! ビクニは暗黒騎士だって
……こういうところだ。
リンリはいつも他人を
しかし、こんな言葉ひとつで落ち着いてしまう私はやっぱりチョロいのかな……。
そんなことを思いながら
「あれはなに?」
「なんてことだ……何故こんなところに奴がやって来るのだ!?」
私が
周りにいた兵士たちも、持っていた
「あちゃー、これはまずいな」
でも、メンヘルは軽い感じで言っているので、まあ大丈夫だろうと私は思っていた。
ロリコン
そう思っていたけど――。
「いきなりバハムートが来ちゃったよ」
メンヘルがそう言うと、その巨大な物体は私たちの目の前に
大きな
その風は台風みたいに
「うぬらが異世界から来た者たちか?」
バハムートが
ファンタジーの世界だから当然と言えば当然なのだけれども、いきなり現れたドラゴンに
「そうだよ。ドラゴンがあたしたちになんの用?」
それでも、リンリはやっぱりいつも通りで、ブレない
「うぬらが異世界の者ならばここで殺さねばならぬ」
バハムートはそう言うと、大きな翼を広げた。
そして、
「いかん!? 皆の者、リンリとビクニを守れ!」
ライト王がそう言うと、兵士たちが私とリンリの前に
バハムートはその開いた口から
目の前にいた兵士たちが、
人間が焼けた
さっきまで一緒にいた人たちが死んだ……。
本当に……本当に死んじゃった……。
「なにこれ!? こんなのファンタジーじゃないよッ!?」
泣きながら
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます