第三話 大勢の前で自己紹介
頭には
「わしがこの国、ライト王国の王、ウイリアム=ライト28世だ。
「いいよ!」
リンリは
おまけに、なぜかドヤ顔だ。
こういう誰が相手でも
私は、そんなリンリの
そんな私たちを見て、ライト王はニッコリと
……って、私って
「さて、まずは
ライト王の話をまとめるとこうだ。
以前、この世界ではモンスターと人間――
だが現在、大人しかったモンスターたちは
そこで、この国――ライト王国に住む
「それで、どうしてあたしたちが呼び出されたの?」
リンリが、私が一番聞きたかったことを
「それはな――」
ライト王が、
なんでも大賢者メルヘンによると、13~15歳の少女が
……って、その大賢者ってロリコンじゃないの……。
しかも、13~15歳ってのが
女の私でも、大人の男が女子高生と付き合いたいのはなんとなくわかる。
女子小学生と聞くと、キモいとか思うよりは、病気というか
そう……。
女子中学生ってところが絶妙にキモい……。
大丈夫か、その大賢者……。
ちなみに、私とリンリがなぜこの世界の人の言葉が理解できるのかを訊くと、召喚時に
……なんか
「よし! 事情はわかったよ。ふふ、すべてあたしたち二人に
「えぇぇぇッ!?」
「やってくれるのか?」
その言葉に、リンリは右手を前に出し、その手の親指を
「あたしとビクニが来たからにはワンパンよ、ワンパン」
そして、
まったく一国の王様の前だというのに、なぜそんなに上から目線でいられるのか……。
ライト王が
それでもライト王は、穏やかで優しい口調で私たちに
「では、異世界の少女たちよ。二人の名を教えてはもらえぬか?」
リンリは待ってましたとばかりに、
「あたしの名は
……どこの海賊王だと言いたいくらいの自己紹介だった。
でも、ライト王も周りにいる大臣や
こういうテンションが、異世界ではウケるの?
……私、ここでやっていけるか……?
「ほら、次はビクニだよ!」
そう言って私の背中をバシバシ
あんたの後じゃやりづらいよ……。
「え~と、わ、私は……その……」
ライト王も大臣も兵士たちも、みんな私に
うぅ……なんかお
「わ、私の……名前は……
ボソボソと
私は、さっきリンリが盛り上げた空気が冷めていくのが怖かったが――。
「うむ、リンリとビクニと
ライト王が
リンリは、指でVサインを作ってみんなに
私は安心すると同時に、こんな歓声を
「それでは、これから
固まっている私のことなど気にせず言うライト王。
そして、私とリンリをその選択の祠というところへと連れていった。
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