第二話 召喚の祭壇で
「おお……
まだまだボヤけている
「おじさんたちダレ?」
声のするほうに目を向けると、そこには私の
彼女は、首を
どうやら、リンリもまだ
それは私も同じ、一体どうなっているの?
私、さっきまで自分のベットの上に
ビクビクしながら
レンガ
まるで、前にリンリに見せてもらった遊園地のパンフレットの中にあったお城みたいな感じ。
床を見ると
その祭壇の中心に、私とリンリは立たされていた。
「ねえ、ここはドコなんだよぉ?」
「
「はい?」
「えぇッ!?」
特に
だって、いきなり世界をお救いくださいって、そんなのどう返事していいかわからないよ。
そういえばこんなセリフ、図書館で借りたライトノベルとかで読んだことがあるような気がするけど。
やっぱり私たちはファンタジーの世界に飛ばされちゃったの?
「別に救ってもいいけど、どういうことなの?」
リンリはこんなときで自分のペースを
それにしても、そんな簡単に世界を救ってもいいなんて言うなよ……。
「長い話になりますが、理解できる言い方で
「召喚……って、やっぱり……」
ローブを着たおじさんたちの説明を、完全に
「ホントか!? スゴいぞビクニ! あたしたち召喚されちゃったぞ!」
この娘は何をそんなにはしゃぐのか、私は不安しか出てこない。
「世界は今、
ローブを着たおじさんたちが深々と私たちに頭を下げる。
お二人、お力、お貸しくださいって……
「いいよ。私、体動かすの好きだし」
「何言ってるのリンリ!? 中学二年生の私たちに世界が救えるわけないじゃん! それよりも元の世界に帰る方法を訊かないとッ!」
「え~大丈夫だよ、ビクニ。世界を救うなんてワンパンだよ、ワンパン」
そう言いながら、何もない空中に向かってシュシュっとジャブを連打するリンリ。
アホか……ワンパンで世界が救えるのは
でも、実は私もウキウキしていたりして――。
落ち着いてきたせいか、この状況にワクワクしている自分がいた。
「では、まずは王様と
ローブを着たおじさんの代表が、重苦しい扉を開けさせて、部屋から出るようにと頭を下げた。
「王様と賢者だって、なんか面白そう! よし行くよ、ビクニ!」
「ちょ、ちょっと!? 待ってよ、リンリ!?」
私は、置いて行かれないようにリンリの後を追うのだった。
それから私たちは、暗い部屋を抜けて石造りの
「わあ~スゴいスゴい! ディズニーランドみたいだぁ!」
私はディズニーランドに行ったことないけど、その気持ちはわかる。
だって、本当に美しい
キレイな町並みに長く目を向ける
「待っていたぞ、異世界の少女たちよ……」
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