第11話 開戦

〈開戦まで残り二十七秒〉


 自分がこの世界に召喚されてから三日が経った。

 一日目でダンジョンの強化はほとんど終わり、それからは各自が思いついた小さな変更や名前の付いていないモンスターの名前を考える程度で大幅な変更はせずに今日を迎えた。

 自画自賛になるけど結構いいダンジョンになったと思う。

「もうすぐだね」

「はい」

 自分達は今、リビングに集まっている。

 リューズさんとユリスさんは出会ったときと同じ装備を身に着けていていつでも戦闘が可能な状態だ。靴や装備の汚れは神の系譜さんを使ってしっかりと落としてあるのでフローリングは汚れていない。

 そして自分装備はというと、結局何も身に着けないことにした。

 空いている時間に神の系譜で物を直せるか試してみたところ、何事もなく修復することができた。それなら防具を着けたほうがいいという話になるが、色々と試して自分や他者の防御力を限界まで引き上げたり身体強化を掛けたり傷を治したりできることがわかった。自分や誰かの腕を斬り飛ばすわけにもいかないのでどの程度の傷を治せるかまでは確認できてないけど、この検証のお陰で防具が必要なくなるくらいには防御力を上げられるようになっている。

 毒や麻痺への耐性を持たせることもできたので防御に関しては完璧と言っていいと思う。

「準備はできてるよね?」

「はい」

 皆の手元にはタブレットが二つ置いてある。片方はモニター用で片方は強化用だ。

 何かあったときにダンジョンモニターから創造を行う画面に切り替えるのは時間が惜しいというのと、切り替えている間は敵の動きが見えなくなるという理由で一人二台のタブレットを持つことになった。

「じゃあ外の様子も見られるようにしてもらえる?」

「わかりました」

 リモコンを使ってテレビを点けると画面にダンジョンの外が映った。このテレビは最初から外の様子が映っていたわけではなく、真っ暗な画面しか映らなかったところを神の系譜さんの力で外が見られるように変えたものだ。

「……大盛況ですね」

 当ダンジョンの前に謎の行列ができております。あれが全部モンスターなのかなぁ。

「うん。何かあってもピボットさえ残ってれば挽回できるから焦らず落ち着いてね」

「はい」

「じゃあハジメ君」

「はい。自分の味方だけ声を出さずに会話をできるようにしろ」

 神の系譜の力を使い考えただけで会話ができるようにする。

 声を出さずに会話ができるので距離なども関係なく、遠くにいる相手とも会話ができるし相手を指定せずに全員と同時に会話をすることもできる。

 便利だから普段使いしたいけど皆が用もなく話し掛けてきてうるさいので普段は使っていない。

『もうすぐ来るから皆も準備して』

『承知しました』『配置に就きます』『了解であります』『オッケー』『串刺しにしちゃいますよぉ』『任された』『り』『わかりマスター』『どうりで右腕が疼くわけだ』『お腹すいたんです』『パンがないならパンツを……あ、いや、何でもないです』……などなど、ユリスさんが心の中で呼びかけると話せるモンスター達が反応を返してきた。

『あ、何か入ってきましたよぉ』

 報告を聞いて急いでモニター用のタブレットを見る。

「一匹だけみたいですね」

 ダンジョンモニターはデフォルトでは階層全体を映していたが、好きな場所を拡大・縮小して見ることができたので今は入り口のところにある緩やかな曲線を描く道を映している。

 入ってきたのはカブトムシのよなモンスターで、中に入ってきてからはその道を行ったり来たりしている。

「偵察ですかね?」

「たぶんそうだね」

「撃ちますか?」

「うん、敵も一列に並んでくれてるし威力を確認するためにも一回撃ってみよう」

『撃っていいですよ』

 侵入者の報告をくれたモンスターとは別のモンスターに指示を出す。

 報告をくれたモンスターはハゥフルという種族で、ひらひらした布のようなヒレが腕に生えていることを除けば普通の成人女性と変わらない姿をしている。外見が人に近くてウムル達と同様に会話も可能、更には感情も持っているということで長袖の服を着ていると人間の女性と遜色ない。

 自分が今しがた射撃許可を出したのはそのハゥフルを生み出そうとしたときに偶然生まれたハゥフルの変異種で、リコルヌ・シレーヌという種族のモンスターだ。

 リコルヌ・シレーヌはハゥフルとは外見が少し異なり、額に一本の角があり腰の辺りに一対の小さな翼が生えていて、ハゥフルの腕に生えているヒレが翼の斜め下に生えている。ハゥフルと比べると全体的に小さく、あちらは成人女性相当の外見だがこちらは女子中学生相当だと思われる。

 どちらも水中遊泳と再生リジェネレーションという種族特性を持っていて、水中を自由自在に泳ぐこともできるし水中でも呼吸ができるらしい。

 二人とも名前を付けてあり、ハゥフルのほうはネロリアといい、リコルヌ・シレーヌのほうはシュカという。

『いっきまーっす!』

『ちゃんと虫みたいなのを狙ってくだ……』

『イイィィィイヤッフウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!』

 シュカの奇声と共に無数の弾丸が飛び始め、侵入者をハチの巣にしていく。

『イィィィィィイェェェエエエェェェェェェィイッ!』

 明らかにオーバーキルだわ。

 重機関銃という武器が作れたのでそれを使ってもらってるんだけど、何でか知らないけど一発撃つと変なスイッチが入っちゃうらしくて弾がなくなるまで打ち続けるんだよなぁ。

 許可するまではなんとかギリギリ自制してくれてるみたいなんだけど、その内自制できなくなりそうで怖い。

『虫を倒したら入り口のほうに撃ち続けてください』

『フウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!』

 もうダメかもしれない。まぁ最初から入り口のほうに向けて撃ってるから放置でいいかな。

『入り口付近にいる人は銃撃が終わったら入り口に向けて攻撃してください』

『了解』『了解しましたぁ』

 他の攻撃は銃弾に干渉するので攻撃を分けるように指示を出す。

 それから大した間を置くことなく弾が切れて撃てなくなり、銃弾の代わりに黒い水槍アクアランスや熱線などの比較的効果範囲が絞られた攻撃が飛び始めた。

「撃ったあとの銃弾や薬莢を消せ」

 本当は身体の中に銃弾が残ったほうが回復の妨害ができていいんだろうけど、手の内を明かすと対策をされるかもしれないので一応消しておく。

「外の様子を見てみよう」

「はい」

 テレビ画面を見る。

 入り口の前には傷ついたモンスターと攻撃によって倒れたであろう木がたくさん横たわっていて、ところどころで煙が昇っている。

 まだ何もされてないから少し罪悪感を感じないでもないけど、敵対している以上はどうしようもない。先手必勝だ。

「私達が見てるからハジメ君は補給をお願い」

「わかりました」

 強化用のタブレットを使って弾丸を補給する。ついでに重機関銃を強化すると耐熱温度が上がった。

 耐熱温度が上がったなら弾丸を追加しても大丈夫かな。

「味方の魔力を回復しろ」

 弾丸を増やしてから味方の魔力を回復すると自分から魔力が抜ける感覚を覚える。

 基本的には神の系譜さんを使っても魔力が減る感覚はないんだけど、魔力を回復するときはなぜだか減る感覚がある。たぶん自分の魔力を分け与えることで回復してるんだと思う。

 一通りの補給が終わったのでダンジョンの外を映した窓を眺めているとダンジョンの入り口から飛び出した水の槍が熱線に接触して爆発した。

 触れた範囲が狭かったからかそんなに大きな爆発ではなかったけど近くに倒れていたモンスターが爆発に巻き込まれて姿を消した。

 ……味方ながらエグイ戦い方をしますなぁ。

 そのまま外の様子を見ていると突然ダンジョンの入り口が広がった。

『マスタァ。入り口が広がったけど敵が入ってきませんよぉ』

『はい。こっちでも確認したので引き続き攻撃をお願いします』

 テレビを見てもタブレットを見ても入り口は大きくなっている。しかし敵影見えない。

 モンスターは肉眼で見てるし自分はタブレット越しに見てるから幻覚でもなければ電子機器への攻撃でもないってことだよな?

「侵入者の姿を自分達に見えるようにしろ」

 神の系譜さんのおかげで宙に浮く黒いローブが見えるようになった。

 ローブはフードを被った状態で浮いていて顔や手は確認できず、空中を滑るように移動している。

「面倒なのが出てきましたね」

「知ってるモンスターですか?」

「姿を見たのは初めてなのですがたぶんプシュケーというモンスターだと思います」

「プシュケーですか?」

「はい」

 何か間の抜けてそうな名前だな。

「どうやったら倒せるんですか?」

 今も水槍や熱線が放たれ続けているがその全てがプシュケーの身体を通り抜けている。

「光で動きを鈍らせてから聖属性か催眠系の攻撃で強制的に成仏させます」

「聖属性っていうとセレスですかね?」

「そうですね」

「セレスだけで倒せますか?」

「あれが普通のプシュケーであれば問題ないと思いますが、強化されていたり名前が付けられている場合はどうなるかわかりません」

「わかりました。あいつのステータスを見せろ」

 目の前に窓が現れて侵入者のステータスが表示された。

 種族はプシュケーで名前はなし、レベルは五だ。

「レベルは五ですが名前はありません」

「レベル四以上の能力はありますか?」

 生命力が負の二になってるけど四以上ではないか。

「レベル以外は全部三以下です。ただ、生命力が負の二になってます」

「アンデッドは生命力が負の値になるみたいなので負の四以上でなければ大丈夫です」

「わかりました」

「種族特性と固有能力はどうなってますか?」

 窓に映ったステータスをスクロールさせて種族特性と固有能力が見られるところまで移動する。

「種族特性は透過と聖属性著効で固有能力はありません」

「それなら問題ないと思います」

「じゃあセレスを移動させますね」

「はい」

 タブレットを操作して第三階層にいるセレスを移動させるための準備を行う。

『力を借りたいので一階に移動させても大丈夫ですか?』

『はいマスター』

『セレスを一階に移動させるので攻撃を中断してください』

 ダンジョンモニターで攻撃が止まったのを確認してからセレスを第一階層に移す。

 移動場所の選択を行うとプシュケーから少し離れた場所に水が集まり始め、空中で大きな水の球になると程なくして内側から光が溢れ出した。

 光は瞬く間にタブレットの画面一杯に広がり、光が収まると球体があった場所には白い毛で覆われた狐が立っていた。

 その狐は手足の中程から先と両耳が灰色になっていて、二本ある尻尾のうちの片方は先端が黒くなっている。

 種族はホーリーアロー・ウルペークス。名前はセレス。種族名からもわかる通り聖属性攻撃に特化したモンスターだ。

『目の前の敵に聖属性の攻撃をお願いします』

『わかりマスター』

 セレスが返事をするとセレスの周りに白い光の玉が二つ現れ、それぞれを透明な膜が覆っていく。

 膜に包まれると光の玉は震えながら小さくなり、豆粒ほどにまでなると膜に包まれた状態でプシュケーのいる方向へとゆっくり進み始めた。

「自分でも避けられそうなんですが、あれで当たるんですか?」

 セレスの攻撃は見た目もさることながら移動する速度までもがシャボン玉と似ている。余程の理由がない限りは当たらないと思う。

「はい。プシュケーはそんなに早く動くモンスターではありませんし、あれはアンデッドに引き寄せられる性質があるので大丈夫ですよ」

 ホーリーアロー・ウルペークスには四つの種族特性があり、四つの内の一つである清めの光パージライトにはアンデッドに引き寄せられるという性質があるらしい。初めて見たけどあれはその能力で作ったものなのだろう。

「じゃあサポートは必要ないですね」

「はい」

 パージライトの性質を知らないプシュケーは球体を無視して前進を続け、アンデッドの元に誘導された球がプシュケーに接触し、外側の膜が割れた。

 中の光が雷のように迸る。

 聖なる雷へと変化した光の球は周囲に聖属性を撒き散らしながらもプシュケーに引き寄せられ、貫いた。

 しかしプシュケーはこれに怯むことなく進み続けている。

 そこに二つ目の球が到来。接触したことで外側の膜が割れて不規則に枝分かれする雷光が再びプシュケーを貫いた。

 二本の雷に貫かれ、プシュケーの動きが止まる。同時にローブが白く変化していき煙のように空気中へ溶けていった。

『倒しマスター』

『はい。また来るかもしれないので後ろのモンスター達と合流して待機しててください』

『わかりマスター』

『他の皆さんはセレスが戻ってからさっきと同じ流れで攻撃をしてください』

『了解であります!』『了解』『了解しましたぁ』『わかりマスター』

『ウェッ!?』

 シュカが声を出したのでダンジョンモニターを見る。

『どうかしたんですか?』

 自分が確認した限りでは特に変わった様子は見られない。

『弾が増えてるウエエェェェェェェェェェェェェェェェェェィッ!』

『……そうですか』

 シュカのことは置いておいてダンジョンの外の様子を見てみると、黒い包帯を巻いたミイラみたいなモンスターが長い腕を引きずりながらゆっくりと歩いてきていた。

 よく見ると地面には腕を引きずった跡が付いておらず、代わりにミイラが通ったところに黒いシミのようなものができている。

「あれは知ってるモンスターですか?」

「いえ、知らないモンスターです」

「私も知らないやつだね」

「我も知らないぞ」

「我が輩も!」

 敵がいた世界のモンスターってことか?

「あいつのステータスを見せろ」

 名前は付けられておらず種族はスケルトゥス。レベルは五。ステータスは筋力が五で他は三と四。

 種族特性はプシュケーと同じで透過と聖属性著効だが、こいつはプシュケーと違って朽ちた血液ディケイド・ブラッドという固有能力がある。

 種族特性と全体的なカラーリング的にプシュケーの上位種か何かかな。ステータス的にはそんなに怖くないけど一応固有能力の詳細は見ておこうかな。

〈血液が付着したものを腐敗させる〉

 ……おぉ、これはヤバいかもしれない。

『セレスは外に向かってさっきのをたくさん射ってください』

『わかりマスター』

 セレスの返事を聞いてからダンジョンの外を見ていると入り口から玉が出てきた。

 玉は真っすぐにスケルトゥスへと向かい、接触すると聖属性の雷がスケルトゥスを貫く。

「まぁそうだよね」

 スケルトゥスは気にも留めずに歩いている。

 プシュケーも二発必要だったんだからあれよりヤバそうなやつが一発で倒せるわけがないよね。

 あの血が水の中に入ったらどうなるかわからないし一応ダンジョンに入る前に倒したいな。

『魔力は気にしなくていいのでどんどん射ってください』

『わかりマスター』

 セレスの周りに無数の光が舞い始め、一つ一つを透明な膜が覆っていく。

「セレスの魔力が減ったら回復しろ」

 そういえばプシュケーは光で動きを鈍らせてから倒すって言ってたな。

 効くかわからないけどやってみる価値はあるか。

『セレスの邪魔にならないように熱線をお願いします』

『了解』

 エミューと名付けたモンスターに指示を出す。エミューはクロタルスという種族で上半身が成人女性で下半身が蛇のような姿をしているモンスターだ。種族特性に火炎放射フレイムラジエーションというものがあり、範囲を絞って火炎を放つことで熱線になるらしい。

 指示を行ってからスケルトゥスの様子を見ていると熱線がスケルトゥスの身体を通り抜けて元々遅かった歩が更に遅くなった。

 よし、これは効果がありそうだ。

『引き続き隙を見て熱線をお願いします』

『了解』

「エミューの魔力が減ったら回復しろ」

 さて、次はどうしようか?

 セレスの攻撃に干渉するからあまり攻め手を増やすことはできないし、ダンジョンに入る前に倒したいからこちらを守る必要もない。

 他にできるのは押し返すなり足止めするなりして攻撃の回数を増やすことくらいか?

「ハジメ」

「はい」

「どうなってるんだ?」

「あぁ、あのミイラはスケルトゥスというモンスターらしいんですが、あいつの血が付くと腐るらしいのでダンジョンに入る前に止めようとしてるところです」

「そうか。少し落ち着いたほうがいいぞ」

「はい」

「……全然わかってないな。心を落ち着けるようにゆっくり深呼吸しろ」

「わかりました」

 息を吸い、息を吐く。

 言われた通りに深呼吸をすると全身の力が抜けて楽になった。

 いつの間にか急ごうという気持ちが焦りに変わってたみたいだ。

「落ち着いたか?」

「はい。すいません」

「そうか」

「はい」

「どう? あのモンスターは倒せそう?」

 スケルトゥスの生命力はもう〈負の一(負の四)〉になっている。ここまで来ればもう倒せたようなものだろう。

「はい」

 話してるうちにスケルトゥスの生命力が〈零(負の四)〉になった。

「あ、倒したみたいです」

『倒せたのでセレスは攻撃を止めてください』

『わかりマスター』

「魔力を継続して回復させる命令を破棄しろ」

 ついでに邪魔なステータスも消すか。

「開いてる窓を消せ」

 タブレットを操作して銃弾を補給する。

『全員入り口の傍から退避して!』

 自分が補給作業を行なっていると急にユリスさんが叫んだ。

 ユリスさんの視線の先には外の様子が映っているテレビがあり、そこにはダンジョンの入り口に向けて飛翔するドラゴンの姿が映し出されている。

 間もなく入り口が倍以上にまで広がり、ドラゴンが姿を現した。

 水の洞窟を弾丸のように翔けるドラゴンは勢いを維持したまま水の中に飛び込み一直線にモンスターの元へと進んでいく。

「味方の防御力を限界まで引き上げて身体強化を掛けろ」

 ステータスはわからないが恐らく格上なので急いで神の系譜を発動する。

 なんとか強化が間に合ったところでドラゴンは目標のモンスターを咥えて旋回。翼をはためかせて入り口に向かい始めた。

「あいつを止めろ!」

 入り口に向かったのを見て即座に命令を下す。

 水中に四本の鎖が現れてドラゴンの元へと伸びていき、水の抵抗を受けて速度の落ちていたドラゴンに絡みつく。

 ドラゴンは鎖を振り解こうと暴れるが鎖は絡まり続け、ドラゴンは身動きが取れなくなったのか動かなくなった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る