8話 式神の色紙の夢

トランクケースの家の中で、ゲームではしゃいでるはなもりの声が、微かに聞こえているような気がした。


シルスは、荒野に出て1週間経った夜に、浅い夢を見た。


       ☆彡


わたしをじっと見つめる女の子。

わたしよりずっと大人で知的な女の子。


「いろがみ」


女の子はそう呟くと、すーとわたしの心に入ってきた。

それは、とても心地よい感覚だった。


この子がわたしの接続式神なんだ。

わたしは思った。


魂と魄が一緒になって、生命は存在できる。

彼女が魄でわたしが魂。

その関係性がどういったものなのかは解らないでど、彼女はわたしにとても好意的な気がした。


きっと彼女は名乗ったのだと思う。

「いろがみ」と。


        ☆彡


つづく

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

思惟ちゃんと式神的な巨大ロボット 五木史人 @ituki-siso

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

同じコレクションの次の小説