7話 ようこそ美しき本能の世界へ
使鬼の会璃(あいり)と騰子(とうこ)は、巫女が着るような紅白の千早を着て手には神楽鈴、頭には金冠をかぶっていた。
彼女たちの、正装なのだろうか?
正式に招待されているの?
その凛々しさに、思惟たちはたじろいだ。
その美しさに、カメラ娘魂に火がついたシルスは、一眼レフデジカメを構えた。
何故、私たちは12人に増えてしまったのか?
私たちは、何者なのか?
私たちは、元に戻れるのか?
色々聞かなければならない事は、いっぱいあったが・・・
「とりあえず良いですか?」
正装な顔をしていた会璃(あいり)さんは、「えっ?」て顔をした後、私的な柔らかな表情になって頷いた。
シルスは、すぐさまパシャパシャと撮りまくった。
カメラに撮られ慣れしていない会璃さんは、照れまくっていたが、それがまた愛おしく感じた。
徐々に美に対する熱狂が、シルスの心に満たしていった。
そして、熱いマグマの様な感情が、全身を駆け巡った。
シルスの記憶は、そこまでだった・・・
その燃えたぎるマグマに、理性と意識が耐えられなくなったのかも知れない。
「思惟ちゃん・・それは・・・」
「シルスちゃん・・・・シルスちゃん!それはダメだって!」
囁くような湿った声の会璃さんの声と、止めに入る汎都と舞夢の声で、シルスは我に返った。
シルスの手には、会璃さんの帯が握れれていた。
帯を外された会璃さんは、透き通った視線で、シルスを見つめていた。
「違います・・・私は・・そんなつもりじゃ・・・ごめんなさい・・・」
シルスは、恥かしさのあまり声を詰まらせながら、
会璃さんに土下座した。
シルスに、裸族の思惟は嬉しそうに、
「ようこそ美しき本能の世界へ」
と囁いた。
つづく
今日も、読んで頂き、ありがとうございます(⁎˃ᴗ˂⁎)
思惟たちヽ(*'0'*)ツ
思惟オリジナル(15) 旅館の女将修行中
【チーム・北の島】
α・・・ちょっとアホっぽい。弄られ少女。
β・・・ 賢者な少女。
璃琥(りく)・・・高跳び少女。美少女戦士。
思惟・女将・・・大人びた少女。
【チーム・南の島】
シルス・ ・・ デジカメ少女。日記を記す。
裸族・・・ コテカを装着した少女。
パンちゃん・・・ シルスと裸族が大好きな少女。
マイちゃん・ ・・キャラはパンちゃんと同じ。
【チーム・西の島】
ちーず・・・兄の狼図を嫁にしたい少女。
φ・・・ 初恋の少年を忘れられない。人形使い。
Ψ・・・ 惣菜買い出し担当。お金の管理を担当。
Ω・・・地下での記憶を持つ。
ν ・・・?
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