働き続けるモノ

はぁ…


最近どうにも調子が悪い

思った様に体が動いてくれない

遅れることも増えてきた


その度にあの人は俺を慰めてくれる

毎日俺の事を見てくれる


でもいつも優しいあの人も最近朝の当たりが強い

きっとあの人も疲れてるんだろうな

それとも俺がちゃんと働いてないからかな


既にあの人の元に来てから10年以上経つ

さすがにもう俺も終わりなのかもしれない

きっと俺の後を継ぐものも居ないだろう


たった10年でも変わってしまうんだな

アナログな俺はこの先やって行けるのだろうか

デジタルな世界に俺は着いて行けるのだろうか


多分無理だな

俺はもう終わりを迎えるだろうしな


もう仕事の時間だ


……

あれ、おかしいな


あぁ、また失敗しちまったか

これで何回目だろうか

まぁ、1回目はバレないかな

でも、こんな調子じゃダメだな…

あの人も頑張ってんだから俺ももう少しだけ頑張らないとな


今度こそ…

上手く鳴らせるかな…



ジリリリリリリ




お題『目覚まし時計』


◇◇◇◇◇◇◇◇◇


何を描きたかったんでしょうか…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

夢物語 @light_mask

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ