第5話 雨音

「神社って水売か。」


「なんだよ。文句あんのかよ。」


「いや別に。てか早く食べないと溶ける。」


私たちは、賽銭箱の前に並んで座った。


「限定って言う割には普通だな。」


「あんた、人に買って貰っといてそれ言う?」


「だって、限定っていったら食べたくなるだろ?」


「女子か。」


アイスを食べ終わる頃には、雨音が小さくなっていた。


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