第4話 241円

ウィ--ン

「ありがとうございましたー。」



「もう、アイスに482円も使った!」


「そういうなって、自分の分も買うからだろ?」


「だって人が食べてる所見たら食べたくなるじゃんか。」


「別に俺は家で食べようと思ってたけど?すぐ家そこだし。なに?一緒に食べる感じだった?」


「むかつく。」


「そんなに睨むなって。優しい勇汰君が一緒に食べてあげるからさ!」


「きっも。」


「なんだよー。昔は勇くんって散々呼んでたのに、気づいたら あんた に変わってるし。」


「それはあんただって同じじゃん。」


「……。それもそうだな!とりあえずアイス食おうぜ。神社なら雨宿りできるし行こうぜ。」




18年来の幼なじみを、見上げるようになったのはいつからだっただろうか。

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