第66話 導入
戒斗は盛大に大会3位という結果を祝われ、数多のインタビューを受けた後、グループメンバーの下に顔を覗かせた。
リナ、ミズキ、翼、ツカサ、ミズナにネムまで。
全員が全員自分の事のように喜びそして祝ってくれた。
戒斗が感じていたメンバーとの壁のようなものもいつしかなくなっていた。
だが、戒斗の頭はある想いによって支配されていた。
それは怒り、悲しみ、そして後悔。
戒斗は戦いの最中、ある記憶を思い出した。
蘇ったその記憶は戒斗が忘れていただけでは説明が付かなかった。
砂嵐が晴れ、攻撃をした後、何者かが語り掛けてきたのを感じた。
その声は確かに「久しぶりだね」と言った。
その瞬間、全てを思い出し、忘れていた記憶は蘇った。
思い出したのは四年前の記憶。
一つのゲームの存在と掛け替えのない一人の少女の存在。
そして忘れてはならない復讐を決めた存在。
メイと霧春真治の存在を。
彼は思い出した。
*
これからお話しするのは彼の記憶の話。
四年前に彼がこの世界で出会った、掛け替えのない物語。
第3章 ーPvP大会編ー 完
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます