　君はいつもなげいている

　わたしばっかり大変だと

　なんでわたしばっかり大変なんだと

　いつも大変だ大変だといっているから大変がよってくるのかもしれないよ

　なんていったら、君はまたヒステリーを起こすから

　ぼくはいつも曖昧なあいづちをうって聞き流してきたけれど

　なんだか最近、ぼくも疲れてきたよ

　わたしばっかり大変だという君からしたら

　きっとぼくも『大変』のひとつなんだろう

　だからさ

　悪いけどもう、やっていられない

　わたしばっかり大変だという君はきっとずっと大変で

　ぼくには君の大変をとりのぞいてあげることもできない

　だからさ

　ぼくたちもう、別れよう

　そうすればひとつ、ぼくという大変が減るはずだけれど

　それでも君は、わたしばっかりとなげくのだろうな

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