第2話 とある女の休日
今私は【坂城】と書かれた表札のかかった彼の家の前にいる。
今彼は寝ている、監視カメラで確認したから私にはわかる。
そして今日彼の家にお邪魔する理由はリビングにも監視カメラを取り付けたいからだ。
昨日の一軒もあり彼の部屋に取り付けた監視カメラの数は、3つほど減ってしまった、だから私は彼の家のリビングにもカメラを取り付けることにした。
だけど普通ならば一つ問題がある。それは彼の家にお邪魔する方法がないことだが、彼と幼馴染な私はこの家の合いかぎを持っている。
なぜかって?
彼の母親は私のことを信頼してくれている。その集大成だとでも言っておこう。
ちなみに彼は私が合鍵を持っていることを知らないらしい。
なんでも彼の母親曰はく、
「ほかの家族は全員納得しているが、彼だけは納得していなくて嫌がっているから」だそうだ。
悲しい。悲しい悲しい悲しい。私は彼のことを心から信頼しているのに、彼自身はそうじゃないなんて、そんなのあんまりだ。いつか必ず調教してあげる。
その一歩として、合鍵を使い彼の家へと侵入した私は、手早い作業で5つの監視カメラを設置し終えた。
一仕事終えて安心していた私は、すぐに家を出ていくべきだったのにリビングのソファで休憩をしていた。
すると同時に二階の彼の部屋から物音が聞こえ始め、ドアの開く音がした。
油断していたと、一瞬後悔したが本当に一瞬だった。
私は思いついたんだ、彼のことを調教もできて、絶望の表情を拝むことのできる最高の方法を。もしかすると、前から作成していた契約書にサインをさせることだって可能かもしれないリスクも大きいがその分、成功した時の利益が多大だ。
すぐさま私は作戦を執行すべく、近くに置いてあった毛布を手に取り、体全体でくるまった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます