五
三月の初旬。錦野邸書斎にて。
本日休診日の誠一郎はそわそわしていた。
もうすぐで三月十日だ。まだミナ子へのプレゼントを買っていないのだが、どうしたものか。
昼食を終えた誠一郎は出かける準備をしていた。
「旦那さま、お出かけですか?」
玄関前で柏木に声をかけられ、誠一郎はうなずいた。
「場鳥の――見てこようと思って」
柏木は目を輝かせた。
「あらっ! ミナ子ちゃんの誕生日分かったんですね? 帰ってきたらわたくしにも教えて下さい!」
「じゃあ、行ってきます」
「いってらっしゃいませ」
誠一郎は錦野邸を後にした。
誠一郎は、錦野監察医総合病院の手前にあるショッピングモール内をうろついてた。その表情はどこか困った様子だ。
……場鳥は何が欲しいんだろうか? まだ子供だしなぁ……。
子供の玩具売り場に行っても、誠一郎はどうもミナ子がオモチャでキャッキャ、キャッキャ遊んでいる姿が想像出来ない。
……場鳥は大人びいてるもんな……。
子供服売り場に行くも、どれもこれも可愛らしくて、派手な色とデザインで、これまた誠一郎は、ミナ子がピンクのフリフリ付きのワンピースを着ているのを想像出来ないでいた。
……場鳥はピンクというよりかは、黒系のイメージなんだよな……今着ている服が深緑に白い襟と袖口だからか? 可愛らしいの、渡しておけば良かった……。
誠一郎は今更後悔の念を覚えた。
あれから子供服売り場を二時間ほどさまよい、ある物に目が止まった。
……あっ!
誠一郎の視線の先には、棚に陳列された麦わら帽子だ。
……そうだ、場鳥に帽子を買うと約束したんだ。
誠一郎は陳列棚に駆け寄った。
三月十日。時刻は朝五時。
今日は生憎の空模様だった。
誠一郎は珍しく、朝早く起床した。
ベッド脇のテーブルに置いてあるプレゼントの包みをミナ子に渡すためだ。
最近ミナ子も朝が苦手なようで、朝五時ならまだミナ子も眠っているだろう。
誠一郎は部屋着に着替え、朝支度をするためにそろりと一階へ降りていった。
洗面所に行く途中柏木とばったり出くわした。
「旦那さま、珍しいですね。おはようございます」
柏木が会釈した。
「あ、柏木さん。おはよう」
「今日はミナ子ちゃんの――ですね。腕によりを、と言いたいところですが……」
柏木はお手上げ、と言うような表情を浮かべた。
「どうしたの?」
誠一郎が問うと、柏木は腕を組み、考える素振りを見せた。
「ミナ子ちゃんの食べれるものが……」
……そうだ、場鳥にはアレルギーが……。
誠一郎もふむ、と腕を組んだ。
「ケーキも満足に買えないのか……」
「チョコレートなら食べれると言ってたけど……。少し考えてみます」
「ああ、すまない」
ダイニングルームで誠一郎はテーブルについてはそわそわと落ち着かない様子で、自身の隣の椅子に置いてある包みを何度も盗み見てはダイニングルームの出入り口を交互に見た。
七時になり、ミナ子と柏木が朝食を乗せたワゴンを押してやって来た。誠一郎は深呼吸をした。
「おはようございま――」
「おはよう場鳥! 誕生日おめでとう!」
ミナ子が朝の挨拶を言い終える前に、誠一郎が先走ってしまい、ダイニングルームに沈黙が流れた。
「えっと……その……」
誠一郎は慌てた様子で言葉を見繕った。
「今日……だよな? 誕生日」
ミナ子は面倒臭そうなため息をつき、静かに返した。
「……そうですが……」
「どうぞ。開けて」
誠一郎に差し出された包みにミナ子は目を丸くした。
「あっ……え……?」
ミナ子はそっと、ゆっくりと包みを受け取った。
「良かったわね、ミナ子ちゃん」
柏木が寄ってきて、ミナ子を嬉しそうな面持ちで見下ろした。
「見せてくれないか? 被ってるの」
誠一郎の言葉にミナ子はぽかんとした表情を浮かべた。
ミナ子は包みをテーブルに置くと静かに、丁寧に包みの紙を剥いだ。その様子を誠一郎と柏木が見守る。
包みの箱の中身はピンクのリボンの飾りの、つばの広い麦わら帽子だった。
ミナ子は麦わら帽子を箱から取り出し、食い入るように眺めた。
「帽子だ……」
その声はいつもより少し弾んだように聞こえた気がした。
「買ってあげるって約束だったからね」
誠一郎はふふっと微笑んだ。
「被って見せて?」
柏木に言われ、ミナ子は目をほのかに輝かせたながら麦わら帽子を被った。サイズはぴったりだ。
珍しくミナ子の口角が少し上がっている。
麦わら帽子を被ったミナ子の姿に誠一郎と柏木は胸の高鳴りを実感したのであった。
……あ、場鳥、可愛らしいじゃないか。
誠一郎は口元に手を当て、ニヤけそうになるのを堪えた。
「あの、先生……あ、ありがとうございます。大切にします。ずっと」
ミナ子は恥ずかしそうに頬を染めながら言った。それが更に誠一郎の父性愛をくすぐった。
……親父、今なら分かるよ。親の気持ちがっ!
「次の休日に洋服も買いに行こうね」
「えっ!……はい……」
ミナ子は素っ頓狂な声で答えると、そっと誠一郎を見上げた。
「……先生、お願いがあります」
ミナ子の表情はいつも通り、否真剣な面持ちだった。誠一郎は目をぱちくりする。
「どうした?」
「東京に行きたいのですが……」
「「え……?」」
誠一郎と柏木は、ミナ子のお願いにまばたきをした。
「あの先生……わたし一人で……」
ミナ子は誠一郎の運転する車の助手席に座っていた。
「今日は君の誕生日だし、それに小さな子供一人で東京は危ないだろう?」
「診察は……?」
ミナ子は誠一郎の横顔に恐る恐る問う。
「親父に頼んだ。だから、安心して」
誠一郎はにっこりとミナ子に微笑んだ。
「無理を言ってしまい……ありがとうございます。それと先生、前見てください」
誠一郎はすまん、すまんと謝りつつ正面に顔を向けた。
外は雨で、先ほどからフロントガラスをワイパーが行ったり来たりしている。
「それで……その横網町公園に何しに行くんだ?」
「行けば……分かります」
ミナ子は静かに答えると、上着の上から、ペンダントがるであろう胸元にそっと手を置いた。誠一郎はそれを見逃さなかった。
東京都墨田区に入り、横網町公園付近の駐車場に車を停め、降りると、ミナ子は早速麦わら帽子を被って傘を差と、てくてくと歩き出した。誠一郎は慌てて車の鍵をかけ、傘を差すとミナ子の後を追った。
「おーい! 待ってくれ!」
横網町公園は隅田川に近く、住宅やホテル、学校に囲まれた大きな公園だ。
ミナ子は迷うことなく横網町公園に入っていった。まるで通い慣れているかのようだ。誠一郎も続いて入っていくと、正面に緑屋根の寺のような、大きな慰霊堂が見えた。
……お堂?
誠一郎は辺りを見渡した。そして目に止まったのが、右手に見える花で彩られた扇状のモニュメントだ。モニュメント中央に扉がある。中に入れる構造のようだ。
今日の天気が晴天であればもっと綺麗に見えただろう。
……キレイだな。
誠一郎はクスッと微笑んだ。
ミナ子は公園内の日本庭園をボーッと眺めていた。そこへ誠一郎が追いついた。
「すまん、すまん。遅れて。キレイだな、この公園」
誠一郎がミナ子に微笑むと、ミナ子は静かに返した。
「……そうですね。昔と変わらず、綺麗です……」
ミナ子は昔を懐かしむような表情で傘越しに空を仰いだ。
誠一郎はミナ子の表情に呆気にとられた。
……場鳥?
まるでミナ子が、とある人を想っているように見えたからだ。
横網町公園に来て数時間が経った頃。
「場鳥、そろそろ帰――」
誠一郎が言いかけた時だった。ぞろぞろと黒い傘を差し、黒い服を着た人たちがやって来て、慰霊堂へ入ってく。
……法事か……?
「……ば、とり……?」
誠一郎は不安にかられ、ミナ子に歩み寄るも、ミナ子は黒い服を着た人たちに続き、麦わら帽子を脱ぐと慰霊堂へと向かった。
「場鳥っ、待ってくれっ……」
……一体何が始まるんだっ?
慰霊堂内にて今法要が行われている。
東京大空襲で亡くなった人々の法要を行っているのだ。
ミナ子と誠一郎はその様子を入り口の手前で眺めていた。
誠一郎がそっとミナ子を見下ろすと、ミナ子の頬に一筋の涙のあとがあった。
……場鳥は一体誰のために泣いているんだ……?
「場鳥」
誠一郎はミナ子にハンカチを差し出すと、ミナ子は無言で受け取り涙を拭った。
「……もうこれ以上、戦争がおこらないことを祈ります……」
ミナ子はそう呟きつつ、胸元を手で押さえた。
ミナ子の言葉が重々しく誠一郎の心に響いた。
「……そう、だな……」
法要が終わると、黒い服否、喪服を着た人たちがぞろぞろと慰霊堂を後にしていく。ミナ子と誠一郎も慰霊堂を後にした。
外に出ると、花で彩られた扇状のモニュメントの横にテントが張られており、傘を差した喪服を着た人たちが並んでは、公園の職員だろうか、その人たちと話をして、モニュメント中央の扉の中に入っていく。
……あの人たちは何を話してるんだ?
誠一郎は恐る恐るモニュメントの横のテントに歩み寄り、耳を澄ました。
どうやら喪服の人たちは職員に人名を言ってるようだ。
……場鳥が来たってことは親族を東京大空襲で亡くしたということか……?
誠一郎は深呼吸をし、テントの方に向かった。
「すみません……」
誠一郎は恐る恐る職員に問いかけた。
「はい、どうぞ」
「場鳥っていう人の名前は……」
「場鳥さんですね? お調べします。少々お待ち下さい」
職員は手元の分厚い資料をペラペラとめくり、誠一郎に指で指し示した。
「場鳥さんという方はお二人登録されております」
誠一郎は驚愕し、目を見張った。
……えっ……? どうして……?
職員の指し示した名前の欄には『場鳥ミナ子 享年十一歳』と『場鳥誠一郎 享年四十語歳』と書かれてあった。
……場鳥……誠一郎。俺と同じ名前だ……。
帰宅途中、誠一郎は心の中にもやもやしたものを感じていた。
……場鳥は、やはり偽名なんだろうか……?
助手席に座るミナ子はただただ雨の降る外を静かに眺めていた。
錦野邸に帰宅すると、柏木が出迎えてくれた。
「おかえりなさいませ。旦那さま、ミナ子ちゃん」
「ただいま……」
「戻りました……」
ミナ子と誠一郎の、それぞれの浮かない様子に柏木は首をかしげた。
夜。ダイニングルームにて、誠一郎が晩ご飯を食べ終え、ミナ子と柏木が食器を下げにやって来た。
「旦那さま、ミナ子ちゃん、少々お待ち下さい」
柏木が慌てた様子で食器を乗せたワゴンとともにダイニングルームを後にした。
残されたミナ子はただ呆然と佇んでいる。
「場鳥、その……座って待ってれば良いじゃないか?」
誠一郎の言葉にミナ子は目を点にし、ぎこちなく誠一郎の向かいの席についた。
数分して、柏木がワゴンを押して戻ってきた。
「お待たせしました。旦那さま、ミナ子ちゃん」
柏木はワゴンからガラスのカップとティースプーンを取り、誠一郎とミナ子の前に置いた。ミナ子は目を丸くした。
ガラスのカップにはチョコレートムースだろうか? それで満たされている。
「柏木さん……わたし……」
……食べれない。
そう言おうとすると、柏木はふふん! と鼻を鳴らした。
「大丈夫よ、ミナ子ちゃん! 使ったのは板チョコと水だけだからね」
「本当に……?」
ミナ子が呆然と柏木を見上げた。柏木はにっこり微笑んだ。
「……いただきます」
ミナ子はスプーンを持つと、恐る恐るチョコレートムースをすくい、口に持っていった。誠一郎と柏木が見守った。
チョコレートムースを口に含んだミナ子は、口の中で滑らかに溶けていくチョコレートムースに目を輝かせた。
「美味しい……」
ミナ子の様子に柏木は胸を撫で下ろした。
「ミナ子ちゃん、お誕生日おめでとう。今日で何歳になったのかしら?」
ミナ子が柏木を盗み見ると、満面の笑みを浮かべる柏木と目が合った。とっさにミナ子は柏木から目を背けた。
「えっと……その……はち、じゃなくて十一才……です」
「まあ! わたくしの孫みたい!」
ミナ子はあはは……と苦笑し、後ろめたそうにうつむいた。誠一郎はそれを見逃さなかった。
深夜、ミナ子は珍しくベッドに横になっていた。
ミナ子にとって夜は起きている時間だ。だが今日だけは違った。
ミナ子は誠一郎からもらった麦わら帽子を両手で掲げ、じーっと、穴が開くんじゃないかと言わんばかりに見上げてた。
今までで、父親以外から初めてもらったプレゼントに、ミナ子は少しの恥ずかしさと嬉しさを実感していた。
……ずっと大切にする。
ミナ子は麦わら帽子を胸に抱き、目を閉じた。
鼻腔を突く焼け焦げた臭いと、悲鳴に近い泣き叫ぶ大勢の人間の声でミナ子は目を開いた。
ゆっくりと起き上がると、目に入ったのは、曇天の空に昇っていく黒煙と、自分の周りにところ狭しと並べられた、火災で黒く焼け焦げた者、瓦礫“がれき”に押し潰され四肢が変な方に曲がったり、もげたりした者、その脇で彼らの死に泣き叫ぶ者で溢れていた。
自分は……?
ミナ子は急いで自身の体を確認した。着ていた寝間着の浴衣は黒く焼け焦げていたものの、どうやら怪我はないようだ。では、何故自分はこんなところに寝かされていたのか。ミナ子は不安になり、ゆっくりと立ち上がると、亡骸たちの間をよろよろとぬって歩き、父を探した。
当時政府は空襲に遭ったら、国民に対して『防空法』というとんでもない命令を出していた。
『空襲を恐れるなっ! 国民は鎮火に尽力しろっ!』
焼夷弾を落とされてる中、命を張って火を消し、被害を軽減しろという法律だ。
空襲から逃げるのを禁止され、国民は消火義務を怠ってはいけないのだ。
道行く傍らで、生き残った人たちが何の装備もなく懸命に消火活動を行っていた。逃げようとしても地域の責任者に呼び止められ、消火活動を強いられるのだ。
どんなにバケツで水をかけたところで、あの劫火には勝てるはずもなく、焼け石に水だった。
「お父さん……。お父さぁぁああんっ!」
いくら声を張り、叫んでもミナ子の父は現れない。だが、ミナ子は立ち止まることなく、焼け野原や瓦礫の中を進み続けた。
途中、真っ黒に焼け焦げ、積み上げられた電柱(当時は木製)があると思いきや、それは全て人間の亡骸だった。ミナ子は恐怖に陥った。
……お父さんは絶対生きてる!
ミナ子はこの先で父に会えるのではないか? その期待と、父はもしや――。その不安にさいなまれながら遺体置き場や逃げ行く人々と確認し、転々とした。生き残った人々はただ無言で必死に上野方面へと歩いてく。
きっと父は生きている。自分だってこの通り動いてるのだから。
噂では聞いていたが、あんな大規模な空襲がまさか自分の誕生日におこるだなんて夢にも思っていなかった。
夜が明け、黒煙から合間見える日光にミナ子は苦痛を覚えた。
……えっ……? 痛い、苦しい……。どうして?
ミナ子は大破した建物や瓦礫の影に身を潜めつつ、父を探した。
夜。太陽が沈んでも辺りは夕焼けのようなオレンジ色だった。まだ遠くの方で火災が続いているのだろうか。
ようやくミナ子は自由に動き回れるようになり、父を探す。
瓦礫や焼け野原を歩き、ふと父の“におい”を感じた。
……お父さんっ! 近くにいるっ!
ミナ子は駆け出した。
辺りは薄暗いというのに昼間以上に景色が視界に鮮明に写る。最初は違和感を覚えていたが、今のミナ子にとっては好都合だった。
夕焼けのような夜を駆けて、着いた先は焼け焦げた臭いが漂う遺体置き場だった。
「お父さん……?」
並べられた何十もの遺体を順番に確認し、ミナ子の足が止まった。
「お父さん……」
真っ白な白衣を着ていたはずなのに、真っ黒に焼け焦げた父がそこに横たわっていた。
ミナ子はぶるぶると震え、その場に膝を突いた。
「お父さぁぁああんっ!」
ミナ子は目を開いた。
……嫌な夢……。
ゆっくりと起き上がると、時計を確認した。
「六時半か……起きないと……」
ミナ子はベッドから降りた。
朝七時半、ダイニングルームにて、誠一郎は、いつも以上に無表情のミナ子を内心心配していた。
昨日の横網町公園のことといい、そしてふと思い出した、深夜、ミナ子が外を出歩いてたことや、未だにミナ子について分かっていないと、誠一郎は痛感していた。
……ただの疲労や一時的な反抗期? だけだったら良いんだが……。
錦野監察医総合病院の外来。
午前の診察の合間、誠一郎は自分のノートパソコンとにらめっこしていた。
ノートパソコンには求人サイトのページが出てる。
「やっぱり大変な家事は大人にやってもらった方が良いよな……」
東京都某所、とある施設。
スーツ姿の男数人と、防護服とマスクを着けた施設職員数人が施設内地下、奥の隔離室へ向かう。
一面ガラス製の隔離室の中には、検査着を着た若い男が項垂れて座り込んでいた。
若い男は細く痩せこけ、顔面蒼白で今にも倒れるんじゃないか、というくらい儚く、虚しく見えた。
施設職員たちの足音で若い男が気だるそうに顔を上げた。
「……何の用だよ……。また僕を解剖しに来たのか? ああっ?」
若い男がガラス越しに施設職員を真っ赤な瞳で睨み、牙を剥いた。
「被検体一番、お前には来月から厚生労働省職員として、神奈川県警に出向してもらう。今都筑警察署に捜査本部を設置してるということだ」
スーツ姿の一人の施設職員の言葉に若い男はまばたきをした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます