第5話 父

父の弁によると私はどうにもならない、視界に入れたくない「失敗作」という認識。

確認したのは小2のトラウマが最初。いつもの通り父は覚えてもいないだろうがね。

友達と釣りに行くとうっかり洩らしたら「どうしても連れて(ついて)行く」との怒声。

私は友達の父親の車へ同乗したかったのだが、カローラの助手席に拉致されるw

私は「釣り」という認識だったが、友達は「ザリガニ釣り」というそごがあった。

到着して磯釣りリール竿を持って来た父は嘲笑の的。私は…思い出したくもないw

父がつける私の評価点は0と1のみで0.5は存在しない。

今まで「口は災いのもと」を嫌というほど経験し、私は「無口な人」になったのでw

眠りの浅い人で、父の枕元へ少しでも灯りが漏れてくると大変なことになる。

深夜の集合住宅なのを忘れて怒鳴る。今なら起こされた近所の人が通報しただろう。

父がアレな人なのは知れ渡っていて、妹と私は「アレの付属品」扱いw

社会人になってようやくアパートを借りる資金が貯められたので、会社の寮から

アパートへ引っ越すことにした。寮には同居人がいたので人生最初の一人暮らし。私は

歓喜し、警戒心が緩んでいたので賃貸契約の保証人に父を選んだ。

「お前は騙されている!」

私の一人暮らし計画を聞くなり父は言った。「はぁ?」私は最初、意味がわからなかった。

この後続いた父の妄想wを通訳すると、社会人2年目の私は浅慮で、不動産屋に態よく

不良物件をおしつけらた鴨になってるらしい(お前はエスパーかよw) 呆れて私は無言に

なってしまった。そして父が見つけ父が選んだアパートへ強制入居。もちろん私の貯金で。

スペアキーも取り上げられたw

「父が主張する(証拠もないw)詐欺疑惑に同意して(してないけどw)賃貸契約を破棄する

ことにした」と、私が賃貸契約をした不動産屋へ私が直接伝えに逝け、と母と同じように

命令されw、父の命令通り私が賃貸契約破棄したか確認する為、父が私について来た時

ほど恥ずかしいことはなかった。

(私はドッキリを仕掛けられたお笑い芸人かw 私は今も小2か?)

被害妄想が強すぎる父はディベートで、不動産屋責任者のマウントをとれたのがとても

誇らしかったのだろう。「なぁ?騙されなくてよかったろ」と私を車で実家へ強制連行中、

満面の笑みでつぶやいたことも追記するw この結果、電車通勤するはずだったのに徒歩

通勤者となり、歩くには遠すぎるので自転車で通う度に上司に小言を言われ、イライラを

募らせることになった。他人が聞くと笑い話のようだが、そう状態もこんなキチガイな

父なので、私の心は少しづつ壊れて逝った。

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