第4話 空中に浮かぶ魔法陣は何か怖い!?
砦らしき場所から数百m進むと
【ニース】の入り口が見えてきた。
そこには人の気配はなく、
左右にある柱と柱の間には何やら魔法陣ぽい光輝く模様が描かれてるものがが展開され
そのまま素通り出来ない作りとなっている様だ。
メルはそのまま右の柱に近づくと
右手からギルドカードを出したまま
柱の窪みに右手を沈み込ませると
ブォンと魔法陣の色が一瞬変わり、すぐに元の色合いに戻る。
メル「はい!じゃぁ!直人とメルと同じ様に
やってみて!
そうするとこの国に登録されて
以後の行き来は直接国内から
出来るようになるからね!
本来は面倒臭い上に長期間の
審査とか申請とか色々必要だけど
直人とリズはこの登録だけで
大丈夫なのです!!凄いね!!」
直人「え?そうなの?
(出迎え1人だけどVIP待遇だな)
楽で良いけどな、、あれ?
それはそうと
リズはどうやるんだ?」
リズ「はい、私はマスターとリンク
してるのでマスターが登録して
頂ければそれと同時に
私も登録されますので大丈夫です」
あ、そっかと返事しつつメルと同じくギルドカードを出して窪みに手を沈ませる。
ブォン。
メル「なにそれ!直人のギルドカード
大きいね!初めてみたよ!」
通常の3倍はありそうな直人のギルドカードに驚くメル、RANKに応じて色合いが変わる事はあっても基本的には大きさは変わらないので、違和感が凄い
直人「お?だよな?ふふっ
どうだ?メル?
コイツをどう思う?」
何かを思いつき怪しくニヤケながらギルドカードをメルに見せる
メル「う?うん!オッケーだよ!
これで直人とリズはこの結界を
素通り出来る様になりました!
早速中に入ろう!」
先陣をきって結界を抜けて門の中に入るメル
振り返り直人達を手招きする
思ったんと違う、、リズの時もそうだったけど何故大きいと2回目は言ってくれないのか、、、くだらない事で少ししょんぼりする直人。
気を取り直して空中に展開されてる魔法陣に近づくと
少しビビリながらまずは右手を結界に触れようとするが普通にすり抜ける
拍子抜けした直人はそのまま体を進ませ結界を抜ける
リズは直人がすり抜けたすぐ後ろで難なく付いてくる。
メル「むふふ、直人さんちょっと
ビビリました?」
両手で自分の口を押さえながら笑いを堪えるメル
直人「び、ビビってねぇよ、、と言いたいが
流石に未経験だったからな
バチって電流でも来るんじゃ無いかと
少しビビったわ」
頭を掻いて苦笑する直人。
メル「あ、そうだね
直人はこの世界慣れてないからね
笑ったのは失礼だったよ
ごめんなさい」
直人の言葉にハッとしたメルは申し訳なさそうに謝り頭を下げた。
直人「あ、いや、いいんだよ別に
気にしてないから
それにメルはちゃんと説明しながら
先導してくれてたし
俺がビビリ過ぎてたのは確かだしな!」
女の子が頭を下げる姿を見るのは気まずくなった直人は慌ててフォローする。
メル「ふふっ、直人は優しいね!」
顔を上げて嬉しそうに笑ったメルは直人の手を取ると
メル「族長の場所まで最速で向かうよ!
さあ!コッチだよ!」
何が嬉しいのかテンションが高くなったメルは直人の手を引っ張らながら誘導する。
直人「お、おいおい、どうしたんだ?
そんなに急がなくても
族長は逃げたりしないだろ?」
メル「族長は逃げないけど
直人の入国のタイミング
に合わせて一時的に外出禁止
命令出して貰ってるから
あんまり長い事ふらふらしてると
【ニース】の住民が可哀想でしょ?」
直人「マジかよ!?
閑散としてると思ったら
そう言う事かよ!
遠いのか?遠いならメル抱えて
ダッシュした方が良いんじゃないか?」
メル「悠長にはしてらんないけど
緊迫してるわけじゃないから
そこまで急がなくても良いよ?
メルを抱き抱えたいなら
お姫様抱っこでよろしくね!
後、そこのオレンジの建物に入れば
転移出来るよ」
直人「めっちゃ近かった!
なんだよ、流石にこの距離を
ダッシュする意味ねぇから
抱えるのは次の機会に取っとくよ」
メル「あははは、はい、着いたよ
入って入って!
ちょっと族長に先に会って来るから
そこの椅子にでも座って待っててね
そんなに待たせないからさ」
直人「ん?あぁ、そうだな
報連相は大事だからなっと
おっ?流石良い椅子だわ
灰皿は、、何処にあるのかな?」
リズ「灰皿もアイテムボックスに
入ってると思いますよ」
直人「え?そうなの?
あ、ホントだ、コレだな
じゃぁ、適当に寛いでるから
宜しくお願いします!」
メル「うん!また後でね!」
そう言うと部屋の奥へと向かって行ったメル。
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