第12話 大阪ゲート

日が沈むころに大阪に到着した。

役所らしい建物が見えたので駐車場に降りた。

やはり役所だったので中に入りゲートの詳細を確認した。

ゲートはもうちょっと山の方にあり、人の出入りを完全に封鎖し自衛隊によって魔物を封じ込めているそうだ。

もう暗くなってきたので討伐は明日の朝からということになった。

役所の壁を借りて部屋を起動させた。

ずっと肉料理が続いているので今日は魚がいいかな?

よし寿司にしよう。

姫に寿司を握ってもらうのはハードルが高いのでショップで買うことにした。

3人前の寿司をオーダーした。


「え? 生で食うのか? 大丈夫なのか?」


心配そうにしていたエリーゼだが、一つ食べるとわさびと醤油が気に入ったそうであっという間に平らげた。

もの欲しそうにしていたので海鮮丼を追加してあげた。


次の日の朝、現場に向かった。

自衛隊によるバリケードでゲートは包囲されていた。

シャナに乗って上空から確認するとゲート自体は大きくなく、10mほどの穴だった。

周囲にはゴブリンやオークの他に、武装したリザードマンが確認された。

エリーゼの腕前も確認したいのでとりあえず任せることにした。

シャナにホバリングしてもらい、エリーゼは次々と矢を放った。

ゴブリン、オークが徐々に数を減らしていった。

リザードマンは鎧の無いところにも鱗があり矢が刺さらなかった。

リザードマンはエリーゼの弓では無理である。

大体のエリーゼの力が分かったので、残った魔物は姫とファイアストームで焼き払うことにした。


「はぁ? 何だ、その威力は!」


「え? 普通じゃね?」


どうも普通じゃないらしい。

全く魔力を使っていない飽和状態の地球では制限なく魔力を使えるので威力が上がってしまっていたようだ。

俺は悪くない。

とりあえず穴を塞ぎ、バリケードの撤去を手伝った。

感謝の気持ちと言って昼飯は料亭で豪華な料理を振る舞ってもらった。

エリーゼさん、そんなにがっつかないでください。恥ずかしいです。

食事のあと、部屋を出してゆっくりすることにした。

インベントリ内を覗くとたくさんのリザードマンの革と装備が入っていた。

それらを使ってエリーゼの装備を整えることにした。

足りない素材はショップから調達する。

まずは弓からだな。

今の弓は威力が足りなすぎるし、矢の消費もばかにできない。

悩んだ末、ボーガンにすることにした。

矢は魔力を使い補充される。

よってMPがある限り自動的に装着され連射可能だ。

装備の方はリザードマンが装備していた武器や鎧を再使用する。

リザードマンの装備は錬金術で解かし、金属の塊に戻してから装備に再利用することにした。

リザードマンの革を加工し、肩や胸などの補強に金属を利用した。

ナイフも新調した。

今の俺たちのオークの革の鎧より、リザードマンの方が鱗でカッコイイし防御力も高いので俺と姫の装備もリザードマンに変えることにした。


*ステータス

 名前: エリーゼ(ハイエルフ)

 性別: 女子

 年齢: ???歳

 体型: 168cm、40kg、B78(A)、W55、H80

 レベル: 40


 HP: 430

 MP: 400

 STR: 450

 DEF: 300

 AGI: 460

 DEX: 480

 幸運: 100


 スキル

  風魔法、土魔法、精霊魔法、弓術


 ユニークスキル、加護

  世界樹の加護


装備

 武器: ミスリルのボーガン、ミスリルナイフ

 頭: リザードマンの兜

 手: リザードマンの小手

 体: リザードマンの鎧

 足: リザードマンのブーツ


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