第13話 東京ゲート
次の東京へシャナに乗り向かった。
飛行機なら1時間程度かもしれないが流石にそこまで速くは飛べない。
3時間ほどで到着した。
「うわ。こんなとこにゲートがあるのか。」
ハチ公がゲートに呑まれていた。
渋谷駅もスクランブル交差点も機能を失っている。
「早く塞いで上げないと待ち合わせが出来ないじゃないか!」
そこかよと姫に突っ込まれた。
魔物はオークが中心だったが、オーガが混ざっている。
それにミノタウロスもいる。
スクランブル交差点もセンター街も人ではなく、魔物が溢れていた。
今回は全戦力を持って対処しなければならない。
周りを飛び回っているドローンが邪魔くさい。
おもしろがって実況しているお気楽なやつらだろう。
もう少し危険な状況なのを理解してほしいものだ。
そんなドローンに気を使っている余裕はない。
マップで確認してみると広範囲に魔物が散らばっている。
それに数も半端じゃない。
今回も結界投網作戦でゲート周囲に集めてから殲滅することにした。
結界を魔物がいる範囲に一気に広げ囲んだ。
結界内に巻き込まれたドローンは次々に落下していった。
邪魔者は居なくなったので徐々に結界を縮めて魔物を集めていった。
数が数なので、俺が結界を操作しているうちにエリーゼと姫には数を減らしてもらう。
結界の範囲が100mほどになったところで俺も参戦する。
魔法を連打し、渋谷は戦場となり爆炎に包まれた。
それでも生き残ったミノタウロスを剣で切り刻んだ。
魔物の殲滅が完了するとティアから報道のヘリが居たと聞いた。
ゲートは塞いだが、町は焼け野原になってしまった。
技術の集まっている東京なのですぐに復興するだろう。
次のゲート、最後の北海道ゲートへ向けて旅立った。
その夜、東京奪還の様子が報道された。
そしてネットが炎上した。
それまではゲートを塞いで人々を魔物の恐怖から救う英雄だったが、恐怖の対象となってしまった。
英雄から破壊兵器に認識が変わってしまった。
圧倒的戦力に恐怖してしまった。
国すらも危険視したが、ゲートを塞ぐことができるのは俺たちしかいないため手を出せないといったところだろう。
それでも俺たちはゲートを塞ぐ。
俺は姫のために強くなり、姫のために平和な世界に戻す。
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