第6話 アドバイザーのティア
朝目覚めてステータスの確認をしていると姫も目を覚ました。
「おはよう、りゅうちゃん。朝ご飯作ってくるね。」
姫は顔を赤くして、小走りにキッチンへ向かって行った。
可愛い奴め。
遠目に姫のステータスも確認してみた。
性別が更新されていたのは言うまでもない。
*ステータス
名前: 佐藤 姫香
性別: 女
年齢: 15歳
体型: 147cm、40kg、B88(E)、W58、H86
レベル: 10
HP: 150
MP: 250
STR: 80
DEF: 50
AGI: 60
DEX: 120
幸運: 500
スキル
鑑定、身体強化、気配探知、精神耐性
ユニークスキル、加護
創造神の加護、成長促進
ちゃんと加護がついていた。
クリエイトは俺だけのようだ。
それじゃ、いろいろと検証していこうかなと思うと突然脳内に声がし驚いて変な声を出してしまった。
姫が???って顔をしているのでなんでもないと答えた。
『初めまして、マスター。私はスキル叡智です。マスターのお手伝いをすることが私のお仕事になります。何か困ったことがあれば私を頼ってください。』
『えっと、君が女神様が言っていたスキルなんだね。普通に会話ができるみたいだね。驚いたよ。』
『はい。マスターの代わりに調べたり、マスターのスキルを使い戦闘のフォローすることも可能です。何なりとお申し付けください。』
『それじゃあ、とりあえず常に敵感知だけはお願いできるかな? 危険がせまったら教えてほしい。あと、君とか叡智って呼ぶのもなんだから名前を付けてもいいかな?』
『了解しました。名前ですか? 良いお名前を期待しております。』
『それじゃ、ティアにしようかな。ティア、これからよろしくね。』
『ありがとうございます。私の名前はティア。あー、なるほど。この声優さんがお好きなのですね。では、調整いたしますね。』
と言って、俺の好きな声優の声に変わり、しゃべり方まで変えてくれた。
水瀬いの〇さんのヘスティ〇風になった。
ありがとう。本当にありがとう。
でも、心が読まれるみたいだね。
エッチなことを考えるときは気を付けなければ。
『ふふふ、男の子なんだから気にしなくて大丈夫だ。そういう時は耳を塞いでおくよ!』
ヘスティ〇風に言われてしまった。
ちょっと顔が暑くなってしまった。
たまにRE:ゼロの双子の妹レ〇風に変えてくれるようにリクエストしておいた。
朝ご飯食べながら、姫に昨夜の夢? 神託のことを話した。
「ということで、俺はゲートを塞ぐ旅に出なければならなくなったんだ。姫も着いてきてほしいのだが?」
「もちろん、着いてくよ。置いてったら泣くからね!」
『ティア、姫にアイテムボックスを付与してくれ。あと、ティアを姫に紹介してもいいか?』
『了解したよ。アイテムボックスと念話を付与しておくよ。』
「姫にアイテムボックスを付与したから旅の荷物はそこに収納してくれ。あと、紹介するね。女神様から頂いたAIのティアだ。念話で話しかけるから驚かないでくれ。」
『初めまして、ティアと申します。マスターのフォローをするために女神に作られた人工知能です。よろしくお願いします。』
以前のしゃべり方と声に戻ってた。
さすがティアだ。わかっていらっしゃる。
『びっくりした! 初めまして、姫香です。一緒にりゅうちゃんのフォローをお願いしますね。』
なんかマウント取り合ってないかい?
『これが念話か。携帯がつながらなくなってもこれで姫と会話ができるね。』
「早速ごはんを食べたら、姫の部屋に行って旅の準備しよう。」
これ以上被害が広がらないため、すぐにゲートを塞ぐ旅に出ることにした。
『ねえ、ティア。空間魔法で異空間に部屋って作れないかな? 姫が一緒だから、さすがに野宿するわけにもいかないし、未成年の俺たちにはホテル代は厳しいのだよ。』
『うん、わかった。今のマスターの魔力だと1LDKが限度だね。すぐに住めるように家具も準備しとくよ。僕に任せてくれ。』
『ベットはダブルサイズでよろしくね。バス、トイレは別で風呂は大きめでよろしく!』
『ムフフ、大丈夫だ。マスターの考えはお見通しだからね。それとお金の件だけど、インベントリにクレジット機能つけたから金庫代わりに使えるよ。あと、マスターのご両親の貯金も入れておいたから後で確認しておいてね。ねえ、褒めてくれてもいいからね?』
『すごいね。って、親父はこんなに貯めていたのか。姫のアイテムボックスにもクレジット機能を付けてあげてくれ。』
『了解だ! あと入るはずのご両親の生命保険の保険金も後で処理しておくから当分の生活には問題ないと思うよ。それにマスターにはショップがあるからドロップアイテムを売ってお金稼げるしね。』
『ん? ゴールドから円に換金できるの?』
『僕がいるから大丈夫だよ~。逆も可能だよ~。』
『本当にティアは優秀だね。これからもよろしくね。』
『えへへへ』
ティアに尻尾があったら千切れんばかりに振っているだろう。
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