プロローグ ②

【神秘世界の巨大大陸グランガルド】

 永きに渡り大陸グランガルドを人間族の下に統治してきた王国『エルレシア』は今、存亡の危機に立たされていた。 

 日夜、暗黒の瘴気が立ち込む光の神に見放されし土地、北グランガルド。

 その奥地、深き大地の裂け目の太古の混沌の中に生まれ落ちた破壊と魔神の申し子『ゾディアス』。

 生まれ持った圧倒的パワーで瞬く間に『魔の十三支族』を支配下にしたゾディアスは、魔族を統べる王『魔王』を名乗ると、グランガルド全域をその手中に収めるべく『魔王軍』を結成し、人間族の暮らす南方の地へと侵攻を開始した。


 魔王軍の目標はエルレシアの首都、『城塞都市ミドルフォート』。

 町や村を襲撃し、各地の魔族やそれに与する者達を取り込んで勢力拡大しながら南下する魔王軍。

 その猛烈な勢いと圧倒的な兵力差に、エルレシア王国騎士団は為す術も無く各地で敗北を喫していった。

 そして遂に魔王軍は城砦都市ミドルフォートの目前にまで迫っていた。


【ミドルフォート平原】

 普段は緩やかな起伏の上を季節風が爽やかに吹き抜ける緑豊かなミドルフォート平原も今や地獄の釜を開けたような有様だった。

 黒鉄の武装を身に付け、血に飢えた異形の軍団、魔王軍が布陣したのだ。

 それはまさに混沌の軍隊だった。

 下位魔族(オーク、レッサージャイアント)、獣人の戦士、直立爬虫類(リザードマン)から成る混成歩兵部隊。

 戦闘用に調教された獰猛な魔獣や上空から人間を刈る武装飛竜(ワイバーン)。

 悪臭を漂わせ、見る者全てに生理的嫌悪感を植え付けるアンデッド。

 人の身でありながら禁術に魅入られた愚かな黒魔術師。

 そして一体で100人の戦士にも匹敵すると言われる強力無比なる上位魔族(アークデーモン)。

 グランガルド中のあらゆる迷宮(ダンジョン)から集結した雲霞のような魔物の大群が広大なミドルフォート平原を埋め尽くしたのだ。全てはエルレシア王国を打ち滅ぼす為に。

 一方のエルレシア王国騎士団は、世界一堅牢との呼び声高いミドルフォートの城壁と都市を覆う魔術防壁によってなんとか前哨戦は凌ぎ、一応の膠着状態にまで持ち込んだ。

 しかし魔王軍本隊が到着した今、魔王軍の一斉攻撃によって城塞都市ミドルフォートは容易く攻め落とされるだろう。エルレシアの命運はまさに風前の灯火だ。

 比類なき超巨大勢力と化した魔王軍。その個々の実力もさることながら、恐るべきはこの軍勢を一手に統率する魔王ゾディアスである。   

 未だゾディアスの姿を戦場で見た者はいない。しかし、全魔族を一手に束ねるからには相応の実力の持ち主だろう。

 エルレシア王国騎士団内にはゾディアスとまともに渡り合えるだけの戦力は未だかつて存在しない。

 黒煙と鉄錆の臭いと共にエルレシア王国、最期の時が迫っていた。


【ミドルフォート平原 丘】

 幾重にも重なる魔王軍の布陣、その中に城塞都市ミドルフォートを望むひとつの小高い丘がある。

 前線から遠い事もあり、その斜面に魔物達の影は多くはない。しかし、その丘の頂上には異様に強烈な邪気を放つ数体の魔物が集まっていた。

 彼らこそゾディアスの直属の配下であり、魔王軍の将軍格である『魔の十三支族』の頭領達であった。永きに渡る時を生き、国を亡ぼし、幾人もの英雄を屠ってきた災厄クラスの魔物達である。

 彼らが集まっているこの丘は魔王軍の陣形を両翼まで見渡せ、更に距離はあるが軍勢の向こう側に城塞都市ミドルフォートの大門を捉える位置にある。

 そこは軍団指揮者が陣取るには相応しい場所であった。そして間も無く行われるであろう虐殺劇を見物するにも最適な特等席でもあった。


「グワハハハハ!ついに小賢しい人間共を皆殺しにする日がやってきたか!奴らの肉を引き裂いてくれんと、この俺の牙が疼いておるわ!」

 巨体を武者震いに震わせる獅子の頭のこの獣人は『獅子神王ライオネル』。

 魔王軍の中でも屈指の武闘派。全ての獣人族を率いて魔王軍に参陣。自ら前線に立って敵の防御陣営に斬り込む猛将である。


「左様!我々を不毛の凍土に追放したる罪、今こそエルレシア王家の血を以て贖わせる時ぞ」

 『極大怨念体レーゴン』。北グランガルドに追放され、非業の死を遂げた亡者達の怨念が集合し、一つの人格を成した存在。

 倒れた戦士の亡骸を寄せ集め、巨人族にも劣らない強靭な肉体を構築している。その強大な魔力の源はエルレシア王家への憎悪に他ならない。   


「人間蠱毒壷の材料には困らないな。遥々中央グランガルドまで出向いた甲斐がある」

 『蛇妃メドロニア』は一人そう呟くと不敵な笑みを浮かべた。美しい女の上半身と巨大な王蛇の下半身を持つ彼女は沼地の女主人とも称される大魔族だ。

 彼女の言う人間蠱毒壷とは生きた人間に複数種類の猛毒を打ち込み、その体内で更に強力な毒物を練成させるという邪悪な秘術である。


「フン、雑魚には興味が無い。俺は強者と殺り合う、それだけだ」

 漆黒の鉄仮面を身につけた戦士が妖しく輝く剣を見つめて言った。『凶戦士ベルザーク』だ。彼の正体はその素顔同様、謎に包まれている。

 剣聖ハーンの生首を手土産に魔王軍に参戦して以降、数多くの猛者を一刀の下に斬り伏せてきた。戦闘狂として味方からも恐れられる男。 


「ねえねえ!エルレシア王にはアイネスフィアちゃんっていうお姫様がいるらしいよ!マリアヒルデちゃんと食べ較べてみたいねーっ」

 『淫魔リリィ』は傍らに侍らせたマリアヒルデの新雪のように真っ白な素肌に指を這わせた。マリアヒルデはただ一瞬口をパクつかせたきり再び口を閉じ沈黙を貫いた。

 リリィに捕らえられた者は皆、堕落の末に彼女の操り人形となる。どんな英雄や聖女であっても例外ではない。少女のような外見に似合わず、最も多くの国を滅亡してきた魔物の一人である。


「ウガアアアアァァアァァァ!ウンガァアアアア!」

 ライオネルより更に大きい岩石のような巨体を轟かせて『巨人ゴンゾール』は雄叫びをあげた。彼らレッサージャイアントは岩石のように強靭な体を持つ。魔王軍の歩兵戦力の中枢を為す存在だ。  


「ケケケ、みんな意気込んでやがるな……だけどよ、この様子じゃ俺達にまで獲物が回ってこないかも知れねえぜ」

 一族の誇りを背負って立つ爬虫類族の王子『竜人リカルロ』は七色に光る自慢の鱗を撫で回しながら言った。魔王軍の大軍勢に比べると都市に閉じこもった王国軍はいかにも脆弱に思えた。

 「そういえば魔王様は来てないのか?俺としては見ててくれた方が張り合いがあるんだが」

 リカルロは辺りをキョロキョロと見回しながら言った。


「ああ、俺もさっきから気になってるんだが、どうやらいらっしゃらないみたいだ。ミドルフォート陥落のあかつきには、魔王様は是非宮殿にお住まいになって欲しいのだが」

 そう言って困り顔なのは『幻魔メンフィス』だ。魔王ゾディアスに最も近しい側近で、『魔王の執事』との異名も持つ最上位魔族だ。


 これ以上、睨み合いを長引かせるのは敵を利する事になりかねない。

 魔王不在時の指揮権を委任されているメンフィスが手を挙げ、今にも総攻撃を全軍にコールしようとしたその時、一人の鳥型魔族(ハーピー)が彼らの元に舞い降りた。

「魔王様からの伝令です。全軍はミドルフォートの包囲を解除、後退してください。特に支族長のみなさんは速やかに魔神神殿に登城してください」

「えっ」

 十三支族長達の間に動揺が広がった。


【城塞都市ミドルフォート 宮殿】

「大門だけは決して破られるな!ありったけの戦力を城壁内に集めろ!非戦闘員は市民と怪我人を地下聖堂に誘導!」

 眩いほどの白亜で造られた宮殿の廊下を、豪奢な鎧を纏った騎士がマントをはためかせて歩いている。  

 騎士は歩みながら周囲の部下にまるで怒鳴りつけるような大声で指示を飛ばす。

 廊下は忙しく走り回る兵士達でごった返していた。

 城門補強用の資材を抱えて走る者、先の戦いで負傷して仲間に肩を支えられ行く者、再編成された持ち場へと急ぐ者……。

 誰もが皆、汚れ傷つき疲労していた。純白の柱や壁面彫刻の壮麗優美がかえって傷ついた兵士達の悲愴な有様を際立たせていた。

 騎士は廊下を振り返り歯噛みした。

 五百年に渡り精強を誇ったエルレシア王国騎士団が無念のうちに野蛮な魔物共に打ち倒される事を思うと胸が張り裂けんばかりだった。

「騎士団長殿!」

 頭部を左目まで包帯で包んだ初老の男が駆け寄ってきた。男の包帯には鮮やかな血が滲んでいる。

「ポールか」

「騎士団長殿!尖塔に王国弓兵部隊を配置、食料物資を各隊に分配、完了しました。謁見の間で陛下が御待ちです」

「良し、残った物資は地下聖堂に運び入れろ。それと貴殿も地下に潜られよ」

 騎士団長と呼ばれた男は肩をいからせ再び歩き始めた。ポールと呼ばれた男が追いすがる。

「ご冗談を騎士団長殿!私も尖塔で迎え撃ちますぞ!」

「その……目の状態で?」

 ポールの残った右目に悲しみが宿った。しかし彼生来の豪快な気質は瞬く間に感傷を押し流した。

「ガハハハ!片目を失った程度で私の大弓の冴えは止められませぬぞ!」

 騎士団長は何も言わない。二人は謁見の間に到着し、騎士団長は扉を開けた。

「それに、育んだ我が子にも等しい王国弓兵達をどうして置いてゆく事ができましょうか」

 ポールはそう言い残し、宮殿の廊下を引き返して行った。


 謁見の間では騎士達や丈の長い着物の大臣達が人混みを作り、ガヤガヤと喧騒に満ちていたが、皆が騎士団長の姿を認めると室内はシンと静まり返った。

「騎士団長殿!」

「ランドルフ騎士団長!」

 集団から外れていた若い騎士達が駆け寄って騎士団長の後ろに付く。人々は壁際に身を寄せて騎士団長に中央を譲った。

 騎士団長は人々の顔を見渡した。

「騎士が四名、足りないな。ケリー、グスタフ、パトリシア、ジャンカーナはどうした」

 若い騎士が声を張り上げて答えた。

「申し上げます!ケリー様とジャンカーナ様は先の戦闘により落命!パトリシア様は行方知れず!グスタフ様は……戦える状態ではありません」

 「そうか」騎士団長は失望と驚きを押し殺して、ただ一言だけ返事をした。四人とも名うての戦士だった。皆の心に改めて暗い影が差した。

 謁見の間の高みに設けられた玉座からその様子を眺めていた老人が立ち上がった。

 皆が老人に跪いた。老人こそエルレシア王国の現国王『レムサス・ケイン・ローデス』その人だった。

 王が口を開いた。

「エルレシア王国騎士団長ランドルフ・ノーマンよ、近くに」

「はっ!」

 騎士団長は赤絨毯の敷かれた石段を上がり、王に歩み寄った。

「改めて……作戦を聞こう」

 騎士団長は石段の中程で足を止め、振り向いて謁見の間に向き合った。王に代わって話すのだ。全員の視線が彼に集中していた。騎士団長は良く通る声で話し始めた。

「では、作戦を申し上げます、我々はミドルフォートを放棄します。諸君らは速やかに地下聖堂へ避難していただく」

 首都を捨てるという衝撃的な宣言。しかし最早それに異議を申し立てる者はいなかった。

「現在ミドルフォートは城壁と魔術師衆の張った障壁により、かろうじで敵の猛攻を防いでいる状態です。長くはもたず、間も無く魔術防壁が崩壊します」

「そうなる前に魔術師衆を地下聖堂に引き揚げさせます。地下聖堂には十分な量のマナが蓄積されており、障壁も狭い聖堂内に限定すれば一ヶ月は維持できるでしょう」

 話を聞いていた大臣の一人が手を上げた。皆がその大臣に注目し、騎士団長が彼に発言を促した。

「儂は戦いに関しては門外漢なんだが、その、魔術師衆を引き揚げるという事はミドルフォート全域を覆う防壁は消滅して、市内はまったくの無防備になるのではないかね」

 騎士団長はニヤリと口元を歪ませて答えた。

「その通りです。魔術師が持ち場を離れた時点で防壁は解除されます。地上の敵は城門で防げますが、空から敵が殺到するでしょう」

「そ、それでは魔術師衆が防壁を再構築する前に魔術師衆がやられて地下聖堂に敵が侵入するのでは」

「心配には及びません。王国騎士団が身命を賭して魔術師衆、地下聖堂を死守します。魔術師衆が退避した時点で爆薬を用い、地上部を破壊して地下を封鎖」

「我々騎士団はミドルフォートに残り抵抗を続けます。出来る事なら魔王軍が南侵を断念する所まで持ち込みたいのですが難しいでしょう。とにかく敵戦力を削ります」

「司祭によると地下聖堂は無数に枝分かれして広がる、秘密の抜け道があるとのことです。諸君らは民と共に南方へ落ち延びてください。既に南のシエナ国に使者を送りました」

 大臣達が渋い顔をした。騎士団長はその様子を見て、宥めるように言った。

「他国に縋るなどとお考えなさるな。シエナにとっても魔王軍の脅威は他人事では無い、共に手を携えて戦うとお考えください。王家の命脈を保つ為にはこれしかありません」

 一寸、謁見の間に静寂が訪れた。その僅かな静寂の後、王が口を開いた。

「それしか術は無いのだな……皆の者しかと聞け、余はミドルフォートに残る」

 謁見の間がざわついた。玉座の傍に控えていた美しい姫が声を上げた。レムサス王の娘『アイネスフィア』だ。

「お父様!」

「王女よ、これを持て」

 玉座の背幕から現れた侍従が、一つの箱をアイネスフィアに差し出した。それは一抱え程もある豪華な装飾の付いた黄金の箱であった。アイネスフィアは困惑した。

「陛下、これは……」

「エルレシア王家継承者の証『七宝玉の金冠』、主に託す。余はたった今、王の座を降りた。一人の男として魔王軍に決戦を挑む」

 アイネスフィアが黄金の箱を抱えたまま、勝気な瞳を王に向ける。

「お父様が戦うのでしたら私も共に戦います!私もエルレシアの女ですもの!そう簡単に魔物には……」

 王が剣を抜き、アイネスフィアの言葉を制した。

「聞くがよい、王女よ。王家の『血』と『誇り』は途絶えさせてはならぬ。姫が生き延びる事で血は守られる」

 アイネスフィアは王に気圧された。しばしば王も手を焼くほど気の強い彼女だったが、今の王の双眸は異議を許さぬ威厳に満ち溢れていた。

「余が騎士団と共に戦った所で戦況は覆えらぬ。しかし余を討った事で敵の侵攻が一時的にも止むかもしれぬ。さすれば多くの民の逃げる時を稼げよう」

 王の声は真っ直ぐだった。それは揺るがぬ意思を示していた。

「妃よ」

「はっ」

 銀細工の美しい鎧を纏った女が前に進み出た。その手には鋼鉄製のロッドを携えている。『オリヴィエ』。王の妃にして高名な魔術師でもある。

「皆と王女を導くのだ」

「仰せのままに……陛下」

 王は自らの鎧の両肩からマントを外してオリヴィエの手に載せた。王とオリヴィエは見詰め合った。王は厳格なる無表情を貫いたが、妃オリヴィエは慈愛に満ちた微笑みを王に手向けた。

 騎士達が一斉に剣を引き抜いた。中空に剣を掲げ、王への忠義を示す。

 大臣達が衣を整え、王に平伏した。

 女中達の何人かが静かにすすり泣く。

 王が剣を掲げ、謁見の間に向けて高らかに宣言した。

「エルレシアの子らよ!今こそ別離の時ぞ!我々の」

 バダン!


 その時、扉が勢いよく開いた。皆が振り返る。

 謁見の間に飛び込んで来たのは一人の兵士だった。国王付きとして伝令や雑用などを担っている兵士で、一般兵ではあったが王や騎士団長には馴染みの存在だった。兵士はよろめくように謁見の間の中央に躍り出ると王に跪いた。

「申し上げます!ミドルフォート平原に布陣していた魔王軍、撤退を始めました!」

 謁見の間に動揺が広がった。

「なんと……!」


【北グランガルドの奥地 魔神を祀る暗黒魔神殿(現魔王城)】

 ここは魔物の支配する土地、昼夜問わず邪悪な瘴気に包まれる北グランガルドの奥地、切り立った岩山に囲まれた魔王ゾディアスの根城『暗黒魔神殿』。

 人間族はおろか凡百の魔物であっても立ち入りを許されない名実共に世界一のダンジョンである。

 この暗黒魔神殿全体を『闇の聖域』と例えるならばその最下層には闇の至聖所とでも言うべき、ゾディアス以外は何人たりとも立ち入りを許されないフロアがある。

 人呼んで『魔王の伽藍』。魔の十三支族長ですら立ち入れないその場所で魔王ゾディアスは日夜瞑想し、闇の儀式を行い、己の魔力を高めるのだ。


 伽藍の中心に据えられた黒水晶の祭壇の前で魔王ゾディアスは邪気に満ちた笑い声を上げていた。

「フハハハハ!かっこいい!素晴しい!余の求める物はまさにこれである!」

 妖しく光る祭壇の上にはいくつものロボットのプラモデルがその空き箱と共に整列していた。

 魔王ゾディアスの歓喜と共に大気が激しく渦巻く。祭壇の上のプラモデルがカタカタと頼りなく揺れ、ついには風圧に負けて転倒する。

「あぁ、危ない!」

 魔王ゾディアスはその神速を遺憾なく発揮してプラモデルを受け止めた。

「ふ~、いかんいかん。一点物だからなこれは」

 そう言ってゾディアスはプラモデル一つ一つを丁重に再び整列させた。

「やれやれ、しかし支族長達にはどう説明すれば良いか」

 プラモデルの箱絵を眺めながら思案する魔王ゾディアス。

 グランガルドの運命は静かに、大きく動き始めていた。 

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