新規開闢の使徒+調停者

 アラクネ

【蟲龍種】

 大きさは一五㎝ほどの手の平サイズ。

 青黒い甲殻は全体的にトゲトゲしく、所々に使徒特有の白い模様がついている。

 生えている虫っぽい八本足も相まって遠目から見れば完全に蜘蛛だが、蜘蛛と言うと怒る。その全身は鱗で覆われ、小さいがちゃんと尻尾も生えている。

 アヴァロンに行く前は、洗脳に有効利用できる糸を無理やり生成させられ、イギリスで飼い殺されていた。

 ランスロットに騎士道を叩き込まれた影響で、不意打ちや卑怯な手を嫌う。


【能力】

 他者の精神と肉体を操る糸を生成する。自身が対象の肉体に巣喰えば、対象のcellを含めた肉体性能を一二〇%引き出すことができる。マリオネットの様に対象を内部から操っての肉弾戦を得意とする。

 今まで肉体を乗っ取ってきた人間の、剣術、槍術、弓術、格闘術を高次元で使いこなす。

 しかし裸のままだと、ただ頑丈なだけの蜘蛛になってしまう。


【現在の行方】

 不明




 サラマンダー

【精霊龍種】

 縦に割れた紅い瞳。

 婉曲した二本の紅い大角。

 一人称は俺様。

 一五mを超える体躯は紅と白の龍鱗に覆われており、絶えず全身から炎を噴き出している。

 精霊の特徴である、限りなく魔素に近い体を持つ。ただ、その身に宿る属性や形は大きく変えることができないため、王の様に人化したりはできない。

 物理的攻撃は意味を成さない。一気にエネルギーを消し飛ばされない限り、ほぼ不死。

 その性質を利用され、イギリスで火力発電所にぶち込まれて飼い殺されていた。


【能力】

 炎化。内包するエネルギー量だけで一国を賄える。


【現在の行方】

 不明




 ファフニール 

【主龍種】

 Cell:支配系【財貨の守人Gandr Fylgja Fáfnir】 

 不気味に光る黄色い瞳。

 細く伸びる六本の黒い角。

 一人称は我。

 八m前後の体躯は黒と白の龍鱗に覆われており、その全てが美しく、そして鋭利な光沢を帯びている。

 他のドラゴンとは違い背筋を正して二足で歩く姿は、スラリとしたその肢体も相まってどこか気品すら感じる。

 生まれてこのかた敗北を知らず、また彼が負ける未来も見えない。性格は傲慢で群れるのを嫌い、同じ龍種ですら見下している。ただ東条に諭されたのをきっかけに、最近は自分とは違う生物の理解に努めようと頑張ってはいる。

 ゲームという人間の文化にハマり散らかしている。

 せっせと集めていた財宝を城ごと爆破されたせいで、人間を憎んでいる。


【能力】

 自身を中心とした、事象の再構築。

 対個人か対空間を指定し、呪いを付与する。何が起きるかは当人ですら分からない。

 彼の魔力感知内にいる一定の魔力を持った物体が少なければ少ないほど、呪いの威力が向上する。

 依代にした伝説の影響で、半人化することができる。


【現在の行方】

 目的は果たしたため、龍同盟を抜けて彼らの元を去った。

 何やら行かなければならない場所があるとのこと……。




 ニーズヘッグ

【主龍種】

 Cell:支配系【悉くを吸う者Eta Níðhǫggr】 

 鮮やかな緑色の瞳。

 丸みを帯びた四本の緑角。

 一人称は吾輩。

 一〇mを超える体躯は緑と白の龍鱗に覆われており、長い体からは気休め程度の手足がピョコっと生えている。どちらかと言うとトカゲに近い見た目だが、本人にそれを言うと怒る。

 好奇心旺盛で人間の文化にも明るく、お喋りで面白いやつ。アヴァロンに来る前はイギリスによって新兵器の実験台にされていたが、能力の性質上かゆい程度だったのでそれほど気にしていない。しかしムカつきはしたので同盟に参加した。

 他の龍にちょっかいをかけるせいで、よく石にされたり燃やされたり雷に打たれたりしている。


【能力】

 エネルギーの吸収、放出。

 東条と似通った能力を持っていたせいで、その脅威度を知っているノエルに目をつけられ脳みそに花を植えられた。


【現在の行方】

 不明




 バジリスク

【蛇龍種】

 Cell:支配系【石蛇の冠βασιλίσκος πέτρα】 

 気怠げな灰色の瞳。

 複数が捻れ纏まった灰色の一本角。

 一人称は僕。

 一〇mを超える体躯は灰色と白の龍鱗に覆われており、手も足も翼もない、完全に蛇型のドラゴン。

 協調や戦闘などには一切の興味がなく、とりあえず人間が嫌いだから皆と一緒にいる。とか言いつつも、実際は子供達の面倒を嫌々ながら見たり、集まったりする時には必ず顔を出すツンデレ龍。

 悪戯に棲家を追われたことで、人間を恨んでいる。


【能力】

 ・石化の魔眼。

 視界に入った物を強制的に石化させる。対群戦で使用されると無類の厄介さを誇る。

 ・土魔法。


【現在の行方】

 不明




 ヒュドラ 

【獣龍種】

 Cell:支配系【眠りに至るは其の苦しみ故にΎπνος Ύδρα】 

 穏やかな紫色の瞳。

 歪な形に伸びる紫色の二本角。

 一人称は儂。

 二〇mを超える体躯は純白の羽毛に覆われており、地面を踏みしめる四本足とは別に大きな翼を折り畳んでいる。

 何よりも特徴的なのが、一〇本ある首。各々に歪な角が生え、独立的に動いているその様は、かの伝説を想起させる。イギリス人には、終焉の龍と呼ばれ畏怖されていた。


【能力】

 万物を溶かし、崩壊させる毒を生み出す。

 魔力崩壊特化の性質と、物質崩壊特化の性質を切り替えて使うことができる。魔力崩壊特化の毒の雪の中では、並の魔法やcellを使うことすら出来なくなり、ノエルの様な魔素で体を作っている者には大ダメージを与えることができる。物質特化は大体の生物に甚大な被害を与えられる。見境がなさすぎるせいで、共闘は得意ではない。

 家族を人間に殺されており、好々爺然とした笑顔の裏には、人間という生物に対するドス黒い殺意が燃えている。


【現在の行方】

 不明




 リヴァイアサン

【海龍種】

 一人称はわたくし。

 縦に割れたオレンジ色の瞳。

 細めの頭部から生える、前に突き出た鋭い四本ツノ。

 腕や羽は無く、遊泳に特化した鋭利な背ビレや胸ビレ、腹ビレが忙しなく動き、細かな動きを可能にしている。

 青と白の鱗に覆われた長大な全身は、優に一〇〇mを超えている。

 面倒見が良く、可愛い物が好きなお嬢様気質な龍。エキドナと共に子供のことを親身に考えたりと、仲間と認めた者には心優しい。

 棲家にしていた水場に毒を撒かれたせいで、人間を心から憎んでいる。


【能力】

 ・電流操作、磁界操作。

 体表に高圧電流を纏うことで鎧と化したり、電磁波で索敵や行動阻害もできる。ツノの間で増幅させた電流を打ち出す、擬似レールガンが必殺技。


【現在の行方】

 不明




 エキドナ

【蛇龍種】

 縦に割れた青い瞳。

 スラリと伸びた一本の青い角。

 腰まで伸びた白色の長髪。

 一人称は私。

 五m前後の下半身は青と白の蛇鱗に覆われており、人型の上半身には民族衣装の様な物を羽織っている。巨ぬぅ。

 落ち着きがあり、冷然とした雰囲気を纏っているが、大切な物のことになると感情的になりやすい。依代にした神性もあり、母性が凄い。

 最初は東条のことを侵略者として嫌悪していたが、同じく蛇の血が混ざっていることもあり、優しくも男として強い彼に心を惹かれてしまっている。しかし次々に降りかかる不幸と、ノエルの圧がダメ押しとなり、気持ちを伝えられずに東条と別れた。

 イギリスによって捕えられ、生殖奴隷として利用されそうになっていた所、偶然ヒュドラが起こした混乱に乗じて逃げ出した。そのため、人間に対して並々ならぬ憎悪を抱いている。


【能力】

 孕んだ子供に、エキドナ自身が望んだ能力を授けることができる。

 彼女はこの能力に対してとても悲観的だったが、東条の絶対優しいママになる+お前の夫が羨ましい発言で吹っ切れられた。


【現在の行方】

 不明







【空の調停者】

 テュポン

【プロフィール】

 身長は二m後半。

 ボサボサの髪は脂ぎっており、体も全体的に汚い。

 細身の体型に獣の皮だか何かのボロ切れを纏っていて、一言で表すなら浮浪者。

 縦に割れた気だるげな瞳は、木漏れ日の様に澄んだエメラルグリーン色をしている。そしてそれ以外の全てが病的なまでに白い。髪も、肌も、眉毛も、まつ毛も、何もかもが白い。

 基本的に何もやりたくない無気力系引きこもり。興味のなさ故に、人の名前や固有名詞を覚えるのが苦手。しかし調停者としての自分の役割はしっかりと理解しており、常に星のために動いている。感情の起伏はあまりないが、長年見てきた子供達や龍達に同情してしまうこともある。

 子供達の親と会った際、その野望と危険性から、この陣営の監視人兼見届け人となることを決めた。星を壊す力を持っているくせに、好き勝手しているアルバのことが嫌い。


【能力】

 洞窟に篭っていながら、風の流れを通じて全世界の情勢を把握していた。

 東条が放った極低温の冷気を霧散させたり、数一〇〇人規模の軍人の頭をまるで風船の様に破裂させたりと、調停者に足る実力を有している。


【現在の行方】

 不明

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