後書き


 はいこんにちは。美味いもんです。

 14巻、いかがだったでしょうか? 皆さんが知っている英雄が沢山出てきて、テンション上がったと思います。まぁ殆ど死にましたけどね。

 この巻は復讐や戦争、差別、葛藤などをテーマにしたので、結構暗い気持ちになった人も多いかもしれません。暗くなりすぎないように調整はしたつもりですが、わァ……わァ……、てなってしまってたらごめんなさい。勿論反省はしません。


 気づいた人がいるかも分かりませんが、というか気づいていたら凄いですが、今回は過去のイギリスで起きたとされる史実を元に物語を作りました。

 皆さんは最終章の題名にもなっている、『Y Ddraig Goch』日本語訳で『赤い竜』または『ウェールズの伝承』をご存知でしょうか?

 ブリタニア列王史における、赤い竜と白い竜の死闘。ここでは赤い竜がブリトン人、白い竜がサクソン人を表していると言われています。史実ではブリトン人の長、赤い竜の象徴たるアーサー王がサクソン人を打ち破り、現ブリタニア、所謂イギリスができたとされています。イギリスの町中に、赤い竜やドラゴンの紋章が多いのはそういう理由です。

 ……皆さん察したと思いますが、今巻の円卓の騎士v s迫害された白い龍種達の構図は、ここからとっています。開闢の使徒が白い体をしてくれていて助かりました。物語に落とし込みやすかったです。皆さんも感謝しましょう。


 要するに、この物語の主人公は東条でもアーサーでも子供達でもなく、燃え滾る復讐心を持った白い龍達です。史実や伝承に依存し信仰する国を、嘗て敗れた者達が滅ぼすんです。テンション上がるじゃないですか。

 ですがこれは戦争です。戦争とは悲劇であるべきです。故に、白い龍達が幸せになることはありません。誰も幸せにしません。私が許しません。テンション下がるじゃないですか。


 はい。答え合わせでした。ここまで読んでくださった皆さんへの、ちょっとしたお礼です。他にも色々と小ネタを仕込みましたが、私も忘れたので紹介できません。

 なかなかダークに寄った巻でしたが、楽しんでいただけたなら幸いです。



 では14巻の話はこれくらいにして、雑談をば。

 なんと、最近Realの登録者が一万人を超えました! はい拍手。これも偏に読者の皆さんのおかげです。追い続けてくれている方は勿論、最近読み始めた人は正直イカれていると思います。よくこんな長い小説読む気になりましたね? 両者ともにありがとうございます。

 日間だったか週間だったか忘れましたが、ローファンランキングでも久しぶりに五〇位以内に入りましたし、最早気にもしていないとは言え、上位に上がるのは嬉しいものですね。……ここまで来ても打診が来ないってのは正直不可解極まりないのですが? 14巻だぞ14巻? 俺に声かけてこない奴頭悪くないかっ? ッ俺をプロにしない奴‼︎ 頭悪くnやめておきましょう、努力と継続こそが実を結ぶのです。だから皆さんも武器を置いてください。私のために怒ってくれてありがとうございます。


 本当の最後にもう一つ。

 現在アリスのイラストを描いて貰っているので、一ヶ月後か二ヶ月後か、まぁ気長に待っていてください。アリスは書籍化した際に名前を変更したいので、『アリス』としています。悪しからず。可愛いです。


 ほんじゃバイバイ。

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