弾丸里帰り 1


先日、近況ノートでもお知らせしましたが、百二歳となった我が家の猛将さまがこの度お空へと旅立ってしまいました。

そのまんま、近況ノートをそのままコピらせて頂きまして、その上で独立国家富山王国に関してちょっとどうでもいいお話をさせて頂こうかな、と思います。



2024年8月4日 10:37


近況ノートタイトル:

ここ毎週申し訳ないのですが、シト様をお休みします

※↑の中から抜粋


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お盆に帰省する前に、強制帰省が発動して弾丸里帰りになったことですかね。


こちらの、

【KAC20244】パパ上様日記 ~我が家の愛しき猛将様~

https://kakuyomu.jp/works/16818093073504251845


我が家が誇る、独立国家富山王国の猛将さまこと、我が祖母が、先日息を引き取りまして。


102歳。大往生でございます(−人−)


そんなこんなで、お休みとなりますこと、ご報告となります。


まー、葬儀ともなりますと、色々知らない話も出てくるものです。

例えば猛将さまが、実は神社・仏閣巡りが趣味だったとか。実は富山王国出身じゃなかったとか(いやこれは知ってたけど)、で、出身は知ってたけど、まさかまさかの、どこぞの有名鍛冶師出生のとこ出身で、自身の家も当時(大正以前)からの金物屋だったとか。

周りから言われるもんですわ。

私は神社・仏閣が大好きですし、刀や鍛冶師が大好きですから、脈々と受け継がれるものなのだな、と(笑

そう考えてみると、うちの家系は、ジャンルは違えど、物を作るのが好きなのかもしれませんね(≧∀≦)



そんな、大正、昭和、平成、令和と、年号4つの時代の移り変わりをみてきた祖母。ふと思えばそれぞれの天皇様とか見てきたのかなとか思うとすごいなと思いつつ、我が家の猛将さまに、この場を借りて。



お疲れ様でした。

ゆっくりお休みください(−人−)



そう、この場に、書かせていただきます。

追記:あ、書き忘れてましたが、葬儀は恙無く終わり、皆で笑顔で送るいい式でした(●´ϖ`●)

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はい、このお話!

このお話の中で、弾丸里帰りって話が出ています!

その弾丸里帰りをしているときの話を少しだけ話そうかと思います。


流石に急すぎるのもあったのですが、とりあえず会社を即早退(九時出社して九時八分に連絡が来て、九時二十二分には会社を出て帰宅という早業(笑))し、電車に乗りながら妻のティモシーにメールでこちらが知ったことを伝えるわけです。

当初は二日後にお通夜と聞いていたのでそりゃもう必死です。ティモシーはすぐさま動いて私の喪服や自分の喪服を確かめます。そこで帰ってきた答えは、「ぎっちぎちだ」という答え。何年も着ていないのでそりゃもうそうなりますよね。

そうなると私も、となるわけです。私なんて自慢じゃないですけど結婚してから三十キロは増えてるおっさんです。いくら何年前に購入した喪服とはいえ、入るとは到底思えない。


家に着いたら即着替え。スーツから喪服。ただ濃いスーツ着直しただけじゃね? みたいなこと思いながら着るわけです。


「ぶ、ぶ、ぶひぃぃぃぃっ!」


豚の断末魔が轟きます。

豚は頑張りました。それこそ、どこぞの漫画である、女性のコルセット締める描写のように、それこそズボンを必死に履きました。動けば吐くくらいではありますがそれでも履けました。


「こりゃだめだ」

一日だけならぶひぶひなんとかなるかもしれんぶひぶひゅるるぅぅ

「おい豚。そこで座ってみろ」

「ぶひ……」


さて、そうなると、喪服という出費が発生するわけです。

妻のティモシーは? という疑問が湧きますが、そこはティモシーの実家の力を借りて事なきを得るわけです。そう、姉妹の服を借りると言う暴挙。でも私は借りることができないので、買うしかないのです。それにそろそろそうやって親世代がどんどんと――



こほんっ。



ついでに、家族の喪服状況をお話してみると、息子のセバスはそもそも中学の制服でいいため特になし。

娘のチェジュンは、靴が黒いのがないので買わなきゃいけないと言う話になり、豚を包む喪服と一緒に買いに走ることに。


夏休みなので私が帰ってきた十時頃はまだすやぁっと眠りについているとき。急遽起こされるわけです。

急げ、今すぐ買い物にいくぞ、と。

いや、お店もまだやってないからね? 焦ってるのでそんなことも思いつかない父親と母親に叩き起こされるチェジュン。いい迷惑でしょうね(笑



さあ、いざ喪服を買いに、みんなの味方、〇EONへと。



「いやぁ、この黒。この黒はこの値段で出ないですよっ! いやぁ、この黒はほんと黒い! さすがのトップバリューです。A〇ONブランドってすごいなって思いますよ本当に」


と、お店の店員さん(男)がものごっつ推してくる喪服は、もう別の店員から進められて即それで、といって購入しようとしている喪服です。

なぜそこまでしてそれを推すのか。その店員はそれを購入するのではなく、別のもうちょっと安くてちょっと黒が薄い喪服を購入しようと思っている様子。

別の店員(女)が推してくる喪服を持って戻ってきたときに、その男性店員はなぜかやり切ってドヤ顔をして女性店員に指示を出す。

指示を出されて私と共に裾上げに向かうときにも、なぜか自分が推したその喪服は素晴らしいと言い続ける男性店員。


おい、お前の功績じゃなくて、女性店員の軽やかな案内で選んだんだからお前のおかげじゃないからな。


とか言おうと思った時にはすでに男性店員は別の売り場へ移動。

確かに。朝早いからスタッフもほとんどいなくてがら空き状態だから色々回らないといけないもんね。


尚更私に二人がかりなのが解せないが。



さて。チェジュンの黒い靴も、世間一般的にとても有名な、「駿足」様がしっかり出してくれいて、しかも駿足様は葬式にも使えますという謳い文句で出してくれていて、なんとも子供のことを思った素晴らしい企業だなと思いながら、ほくほく顔で私の裾上げ終わったはずの服を受け取りに。


「え、明日のこの時間です」



……。



明日には、もうここにはいないのだが。











次回予告!


あまりにも早いお通夜に、迫りくる時間!

どれだけ急げばいいのか、飛行機に乗ればとてもあっさり間に合うけど、

そんなお金なんて出してはいられない我がパパ上家。


なんだったらカクヨムで書いてる長編作品が大ヒットして書籍化しようもんなら

きっと飛行機で帰れるはず!


さあ、今すぐみんなで私の作品を告知して、人気作品にしていただこうではないか!

(ただし、このお話は過去となったお話なので、今されても間に合うわけがない)


高速道路を突き進むと決めたパパ上にのしかかる、暗闇という恐怖のプレッシャーが襲い掛かる!

パパ上は、恐怖に打ち勝つことができるのかっ!



次回!

間に合わない喪服



あなたはまだ。

富山を、知らない――

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