君はこの話を知っているかっ(お絵描き:パンダリメイク:〇〇さん)……あれ?
「い~まは、むかしの~ばっびろにあ~」
我が家の天使、チェジュンが歌い出したそれは、若干ずれてはいるが、大体概ね、そうむしろ天使の歌声だからこそそれが正であろう、いや間違いない、そうそれでいいんだ、それこそ正解全てがゆるされ――( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン
我が家の天使、チェジュンが歌い出したそれは、若干ずれてはいるが、大体概ね(また同じこと言い出してパーンされることエンドレス)音程としてあっているからこそそれがなんなのか、私ことパパ上の耳から入ってきた天使のうたご――こほんっ、脳へと届いたその歌がなんなのか、理解した。
「……おい、それなんの歌?」
私と同じくリビングでだらりと過ごしていたパパ上の息子ことセバスは怪訝な表情を浮かべてチェジュンを睨む。
「うぅ……なにか昔から、そう前世や太古から聞いているような心の中にしこりのように残るその歌、どっかで聞いたことが……あぁ! 気になる!」
同じくコタツの中でこたつ虫と化した――こたつ虫とは、寒さのあまりこたつから出ず、こたつごと移動する人のことを言う。その気になれば内部へと亀のように体を閉じ込めて別の場所から顔をにょっきと出す芸当さえも起こすことが可能――我が妻なのか旦那なのか最近よく分からなくなってきたティモシーでありボナンザが呻く。
大丈夫だ。
お前は前世も太古も、私と出会ってないはずだから。
なぜなら私の前世は――
――おっと、ここは内緒だったな、うん、そこは今は忘れよう。
「ねぇねぇママー」
「よし、ママじゃなくて、パパ、な」
「この歌の続きってなぁにー?」
相変わらず「ママだろうがパパだろうがどうでもいいにゃ」とそこ大事、性別が別になってるからね、なんてツッコミを心の中で思いながら、チェジュンの歌について考える。
「ああ、それな――」
いや、考えるまでもない。
それは、私が昔から知っている曲だ。
「はがねの、こぶしが~、てんをつくー、だ」
懐かしい。
むしろなぜチェジュンがこの歌を知っているのかと。
これは、私がまだ小さい頃、必死に母親の財布からお金をくすね――( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン――小さい頃に購入したゲームの中の歌、だ。
1994年にスクウェアから発売された、隠れた名作といわれるゲームだ。
知る人ぞ知るゲーム、そういわれるゲームというのは多々あるが、その中でもこの作品は、知名度が高いゲームではないかと思われる。
他に、戦車好きのための、荒野を走る賞金稼ぎRPG「
その辺りの、有名になるべきはずのゲームなのに、あまり知られてないゲーム、でもちょっと知ってる人もいる、というものに該当するであろう。隠れた名作というほどではなくなっているのがミソだ。
同じく、似たような話で言うと、「ルドラの秘法」というRPGゲームもあるのだが、これこそ隠れた名作の代表格ではないだろうか。私は10回はクリアしているが。ヲタクの中でもこの作品は続編が期待されているけど絶対でないだろうベスト3辺りには入っているのではなかろうか。
――いや、ルドラの秘法の話をし始めると、ゲームでご飯3杯いける私が、10杯(気持ちのみ)はいけるくらいに語り出してしまう癖があるのでここはあえて自重しよう。
すでに語り始めかけているのはおいといて。
さて、このライブ・ア・ライブ。
簡単に話すと、先にも言ったように、隠れた名作、に分類されるゲームである。
7人の主人公が7つの物語を持って、最終的に一つの場所に介してそこで魔王を倒すという、ストーリーそのものの主軸は王道であるが、この作品の何が凄いって言うと、各々のストーリーなのだ。
1.原始編 -サブタイトルは【接触】
2.幕末編 -サブタイトルは【密命】
3.功夫編 -サブタイトルは【伝承】
4.西部編 -サブタイトルは【放浪】
5.現代編 -サブタイトルは【最強】
6.近未来編 -サブタイトルは【流動】
7.SF編 -サブタイトルは【機心】
それぞれどの話から進めても問題なく、それぞれがギミック満載の超濃厚なストーリーなのである。よくSFC(スーパーファミコン)で出来たなこれってくらい。
この7人の後に、子供がやったらトラウマ植えつけるんじゃないかレベルの話があるわけだが、あれこそ、異世界の基本であり、異世界ものによくある「ざまぁ」のハシリであり、「復讐モノ」であろうと思わざるをえない。
特に私が好きなのは
主人公の老師が死期を悟り自身の後継者を探すために山を降りて三人の若者に出会って育てるという話なのだが、その中で色々あってたった一人(選択可能。選択後それぞれ別のストーリーが展開する)となった弟子と、他の二人のために敵の本拠地へ殴りこみにいくという話。
選んだ弟子によって、一人は老師の殴りこみ直後、一人は老師が殴りこむ直前、一人は殴りこみ後に共に戦うことになるのだが、最後の最後、ラスボスと戦う時に後継者が老師の前で放とうとする奥義とそこでの盛り上がり、そして終わった後のエンディング、共にもう思い出すだけで鳥肌が立ってしまうくらい、涙が今もちょろりと出てしまうほどには濃厚。
最初は強い老師が、進むにつれて弱く見えてきて、強さは変わらないはずなのに弱くなっていくように見えるゲームバランスが、プレイヤーに老師の死期が近いと思わせてしまう。そう思ったのは私だけではないはず。無意識に子供心にそう思わせるのだからとんでもない作品だと思う。
と、ここまで言っておきながら、結局なにが言いたかったかというと。
私世代(私、この作品知ったの発売されてからしばらくしてなんですけどね。ほんとですよ?)でこのゲームをやっていた当時の少年達が、大人になって権限を持つようになり、そしてそのゲームを――
――リメイクするようになった。
ということ。
つまり。
今年(2022年)の夏ごろに、リメイク版が、スイッチで発売されるわけだ。
恐らくはリメイクに当たって、話そのものも変えてしまう可能性もあるし、当時のレトロなものではなくなる可能性も。その結果、駄作となってしまう可能性も懸念、でもそれはそれ、これはこれ。
いやぁ、楽しみだなぁ。ってことが言いたかったわけで。それをチェジュンの歌で思い出したわけで。
「――と、いうわけで、オラワックワクすっぞ」
「「「何が、というわけなの!?」」」
家族の驚きの声にふふんっと笑いながら、私は、歌う。
チェジュンが歌ったあの歌の続き。
巨大な軍事企業と戦うことになり、超能力者のみが扱うことの出来る古代バビロニアの巨大ロボットを動かすことになった近未来編での曲――ブリキ大王のテーマを。
今は、昔の、バビロニア
鋼の拳が、天を衝く
異形の魔神を、倒すため
怒りで、火を、ともせ
あつい、心が、呼びさます
ブリキ大王、我とあり
(【東京都在住 漫画家 島本和彦】という名義の方によって、2番の歌詞が作られているらしいです。この方、知ってる方は知ってる方ですね(笑))
なお、この熱唱の後、パパ上家は、2時間くらい、ライブ・ア・ライブの話で盛り上がった(私だけ)わけで、その後に続いた【マザー2】で、私以外はへとへとになったのは、
言うまでも、ない!
あえて言わせてもらうなら。
誰もがSF編が高難易度だった、というけれど、一番難易度高いのは、西部編の、敵に一回も罠にかけず全員を相手にするという鬼畜プレイか、幕末編で0人斬りでエンディングを迎えるが、何より難易度高いだろうと思っているのだけども、これやってる人しかわからないんだろうなぁ。
ぱんなこっただ!
さて、今回はゲームを語ってみましたが、本気で語ろうとすると皆さんに私の家族と同じげっそり風味を味わうことになるのでやめておきましょう。
このゲーム、
でも、リメイクされるということで改めて思い返してみると、後半の【EVIL(悪魔)】という意味は、最終のお話にかけてあるんだなって、本当に思います。または、それぞれのストーリーのラスボスにかけている、というか。奥が深いんだなぁって改めて思いました。
さて。そんなリメイクに、ついて。
結構前だけども、こんなコメントを残したことがあるんです。
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え。パンダの着ぐるみ新しくなったの……?
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そのコメントの返信が、これ。
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ともはっと兄さん
うん。きれいになった。新品。
だからイタリアーん な雰囲気のやつで、
いっちょ、よろしくです(笑)
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……
私は、なにを、よろしくされたのだろうか……?
いや改めてよろしくって意味だよね??
雰囲気?? よろしく??
パンダの着ぐるみを新しくしたから?
待て。まさかこれは新しくリメイクしろってことか???(んなわけない)
イタリアーんな感じに!?
できるわけがなかろう!
https://note.com/292339/n/ne945e7530596
強いて言うなら、以前より更に幼くしてみた感じくらいにしかできんわっ!
ってなわけで、名前変えたパンダさん、またリメイクしてみました。
本人さん、結構前からこちらに出没してなかったはずだから、ここに辿り着くことはないと思うけど(笑
ではでは。
にんにんからの~
どろんっ☆
あ。そうそう。
私、綾束さんの頭の上には、たぬき耳じゃなくて猫耳がついてると思ってるんですけど、皆さんどう思います?
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