パンダさん企画(疾走! 背脂パンダ)
何か酒場がまた開くみたいですね。
背アブラさんであり、楽ぎわさんであり、ぱんださんであり……
う~む。
相変わらず、正しい名前が全く分からない(笑
そんな酒場のあの人からのお話。
https://kakuyomu.jp/works/16816452221290903720/episodes/16816700427793300354
作ってみました。
なお、タグではなく、タイトルに入れました。なぜかって?
このエッセイ、タグ一個も入れてないからですね(笑
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パンダは走っていた。白と黒の毛並みが風に流れてゆく。
息が上がる。目の前がゆがむ。しかし止まれない。なぜなら背後から迫る、アレがいるからだ。
私はなぜ、走っているのだろうか。
なぜ追われているのだろうか。
それは、なぜ。
何ヶ月も経ったあの日からずっと、逃げ続けることになったのだろうか。
最初は、新潟県だった。
酷道といわれるその道の近くに広がる樹海。
そこで走り続けた。
あの時も。
なぜか私は、鬼ごっこなるものをして、新潟の樹海を走り、そして鬼であったたぬき1号にタッチされ、未来永劫とも思える捕まえる相手の見つからない鬼ごっこを強要された。
……あれ? そもそも強要されたのか?
いや、されてないな。むしろ鬼ごっこしようって誘ってその後皆で全国で逃げ続け、私が捕まったのがただ新潟県だったってだけだ。
たまたま逃げている途中で伝説の独立国家富山王国を見に行って、そのままそこから鬼に見つかって逃げただけだ。
たぬき1号から受け継いだ(?)鬼を、他の逃げていた仲間達になすりつけようと必死に走り続け。
たぬき2号もたぬき3号も。マネージャーも上司も見つからなくて長野県で号泣し、そして長野県の観光名所・阿智村で皆と合流して、また鬼ごっこ。
今度はなぜああも凶悪なモノを相手に逃げ続けることになったのかと、私は必死にたゆんたゆんと揺れる腹と、どろりと垂れ落ちていく背アブラを地面に垂らしながら必死に逃げる。
あれは終わった。
終わったはずなのだ。
なのに。なぜ――
🐼「はぁ……はぁ……っ!」
後ろを見る。
そこに、アレがいる。
女性――いや、小さな少女だ。
👽「――行きなさい『爺』!」
👤「お待ちください奥様。爺は最近腰を痛めておりまして。ああ、つきの様に慰めてもらいたい」
👽「いいから行きなさいっ!」
👤「なぐさめ――」
👽「慰めてもらえるはずないでしょ! 百年早いっ! =͟͟͞͞๑و•̀ω•́)‾͟͟͞ว)Д´);、;'.・」
🤯「ねぇねぇ、ぼくはぁ?」
👽「あんたはとっととロー〇ンで抹茶プリンでも買ってきなさい!」
🤯「え。こんな樹海でローソ〇ないよ……」
👽「旦那なんだから、一仕事終わった妻に美味しいデザートくらいさっと出しなさい!」
そんな小さな少女に指示を与えられては、少女と同じく追いかけてくる男二人。
一人は黒いタキシードを着た黒執事のような爺さん。もう一人はサッカー好きな匂いを醸し出す優男。
そんな二人とともに、私を追いかける少女は、フンスッと鼻息荒い。
彼女の体から溢れる黒い気の塊が私の真横を駆け抜けていく。その気が手を形作って私に横から迫るが、私は樹海らしく木々を盾にして必死にその手を避ける。
👤「逃がしましたな」
そんな声が黒い塊から聞こえると、すぐ横に先程腰を痛めていたといっていたタキシード姿の爺が現れた。
まるでファンタジー世界でよく見るヴァンパイアのように自分の体を霧にして接近してきたようだった。
👤「いい加減触れられてもらえると助かりますぞ」
触れられたらそれで終わりだから、私は必死に逃げる。
何度か消えては現れる執事の手を避けては隠れていると、避けた先に、どこぞの子供よろしくな光輝くサッカーボールが飛んできて木々を破砕していく。
その場で隠れたりして逃げているのであれば致命的ではあったが、樹海を走っているのだからまだまだ盾にできる木々は多い。
全部サッカーボールで壊せるものなら壊してみるがいいと思うが、さっきから少女がけしかけてくる執事の爺さんと言い、この物理的にサッカーボールで殺しにかかってくる男――恐らくは少女の旦那さんだろう。確か『山下』と呼ばれていた気がする――と言い、妙な力を使って追いかけてくるのは何なのかと。
ただのパンダに使う力にしては大げさであり仰々しくはないかと思わなくもない。
🤯「これは……『青酸カリ』」
🐼「それ本当に舐めてたら死ぬからねっ!?」
おまけにその旦那が、蹴り終わった後に殺しの現場で見つかった白い粉みたいなのを軽く舐めてそれが何なのか当てるジェスチャーして粉名を呟いても、その粉の正体が舐めたらやばい粉だったらとっととそのまま倒れて欲しいのだがと思いながら、私はまだまだ走る。
👽「逃がさないわよ~」
🐼「逃がして欲しいんですけどっ!?」
👽「たぬきさん達からカクヨム商事から長期休暇取ったパンダを捕まえろって裏世界の
🐼「そんな殺しが日常茶飯事の裏世界から依頼受けてるとか、あのたぬき達は何の恨みがあって!?」
そんな言葉で私は理解した。
私は、いまだに。
鬼ごっこを、させられているのだ、と。
いい加減、お腹のゼイな肉も、背中のアブラも、尽きてしまいそうで、そろそろ鬼ごっこから解放して欲しいのだが。
どうやら、この少女もたぬき達も、私ことパンダが、長期休暇をとったからこそカクヨム商事で大作を書かない限りは、解放してくれないようだ。
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ってなわけで。
パンダさん。
おかえりなさいついでに大作よろしく(≧∀≦)
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ご協力
ともはっと作『ライセンス!』より、許可証協会からS級許可証所持者『悪忌琉』様に参戦頂いております。
なお次話にて、関連の方のお絵描きのリンクを一つだけ、載せてます。
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