お題「洋古書」

古びた店の中、私は埃を被って待っている。

ああ、誰か私を買ってくれないかしら。

でも、わたしは外国の言葉で書かれた古い本。

埃臭くて黴も生えてそうな本なんて、もう誰も読まないかしら。


そんなある日、可愛らしい女の子がお店にやってきた。

私に目を留め、私を開き、大きな瞳で私を眺める。

ぱらぱらとページを何枚かめくり、少ししてレジへ持っていく。

ああ、気に入ってくれたのね。嬉しいわ。


お礼に貴女を私の世界に閉じ込めてあげる…

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