第18話 メティウス

メティウスは辟易しながら思う!


答えの出ない無駄な【会議!】

起きたことではなくこれから!を

考える気はないのか?


この前の敵の神からの襲撃!

上級神並びに中級神の消滅

並びに報復の問題

それから話が前進していない!


私の【前向きな意見】が取り上げられない!


本来なら昇級不可能な

諸王以下の私が4品の上級神に昇格した

ことを根に持っているのか?


この状況を考えると脳筋の武力馬鹿の

元4品の方がはるかに頼りになる!


私の心を代弁してくれている!

私はオウムの様に答弁を許可する!を


繰り返している!


中級神が

上級神の会話に割り込むことは

本来なら有り得ない


元上級神、

並びに私の【援護】によるところが

大きい!


「取り決めのゲーム(戦争)で負けて

支配下領域やカルマでの支払い」


「ルールや規約に乗っ取った行為のはず!」


「それが負けた側が武力で奪って行き

ペナルティもない」


「おかしいではないか!」


今では上級神の2位に当たる

2品が敵の襲撃でロストさせられて【空席】


1品 3品 4品 元4品

後それ以下の存在が

集まり会議を開いている


中級神のたちは思うことがあっても

口は出さない

まあ世の処世術だろう!


そこで痺れを切らして私が口を開く


「会議は平行線でも構わない!」


「それよりも最優先ですることがある!」

「襲撃やダイレクトアタックが可能と

分かった今では武力で固めるべき!」


「防衛や反撃の準備

最優先ではないのか!」


元4品も意見は同じ様だ!


1品は深く先々の1000手先まで読んで

逆に動けない

3品が慈愛に満ちた平和主義者


「報復は置いておいても専守防衛」

攻撃を受けたら全力で撃退する準備は

するべき!」


今は能力低下はよろしくない

2品の空席に3品を昇格

私が3品に4品には元4品を当てたい!


周りがどよめく

元4品は嫌われ者さらに今の地位は

6品の中級神、本来なら上級神昇格は

有り得ない!

5品は姿をくらませている


【超法規的措置!】

武力を固めることに置いて適任は

此奴を置いて他に居ない!


平和な時代ではゴミ屑だが

今は切迫した事態!


昇級操作は

箱庭の大神に楯突く行為

それに皆はビビっている!


大神が復帰して現れ、

指示を受けたらそれに従う


うちらが全滅してから大神が顕現したら

その時は手遅れだ!



一番説得不能と思われていた

慈愛に満ちた女性の3品がまさかの

【支持します!】

影響下のものを多く抱える3品


これで日和見な奴らも動き出す!

「私も支持する」

「支持する!」

「了承」

「了」


この場を取り仕切る1品は支持したくない

空気だが、組織が内部分裂するよりは

まとめるしかない!



判決を出す!

【特例の昇神を認める】

【期間は大神が、顕現するまで!】


予備費の運営予算を徴収

直ちに悪人顔の元4品を昇格させ

体内強度限界までカルマによる修復


最大級の武装を施す!

「武力組織を立ち上げろ」

「実戦部隊と近衛の警官だ!」

敵の哨戒の雑魚には警官を当てて

手に負えないなら実戦部隊で急行しろ!


雑魚による人海戦術の嫌がらせもありうる

仕事にあぶれた消滅待ちの

神でもなんでも良い人員確保だ!


嬉しくて高揚しているのか

目をギラギラさせて

「従いますぜ旦那!」

全く最高に使いやすい存在で助かる!




私の予想では【大神は顕現しない!】

それがわかったから


敵は襲撃の手段を取ったのではないか?

大神の一つもロスト消滅の事態が起きて

それどころではないかもしれない!


上級神狩りをしてる奴らのせいで

神界のミリタリーバランスの

崩壊が始まっているのかも知れない!


徹底的に護りを堅めたら

【汚れ仕事】は後輩に押し付けるとするか!


私はお優しくはない!

【専守防衛の構え】だが踏み込んだものには

相手拠点への徹底的な反撃

完膚なきまでの殲滅


後輩に要請!これは確定事項!

とりあえずはオフェンスを捨てて

全力のディフェンス


遊兵の後輩をこき使うつもりだ!



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