第17話 マーリンとランダ

魔女ランダ


>ランダは基本的には人間に災いをもたらす

魔術しか使えない。しかし、誰かの温かい

心に触れて良心に目覚めることが出来れば、人間を治癒する魔術をも行使できるように

なるとされる。


ここまで


Wikipediaより


初見殺しの最悪の悪魔でもあり

物理反射を備えメガテンでオート

戦闘した初心者を刈り取る死神でもある!



    ◆ ◆ ◆


100年前


「マーリンお前を倒し!

私がワルプルギスを統べる魔女になる!」



「あらまぁ 若い子は野心や

自信に満ちて眩しいですわね」



「でわ、少しばかり遊んであげましょう」



10分後

ランダの魔術に対して


わざわざ効率の悪い

基本術式の基礎からの介入解体を

繰り返すマーリン

完璧な理論を抑えていないとできない芸当

全ての魔術理論から解体されており

マーリンからすれば児戯にも等しい!



「文献や世の中にあふれる魔術を幾ら

習得してもコピーに過ぎませんよ!」


「オリジナルの魔術を組み上げて

来なかったのならとても残念です!」


ヤレヤレとため息をついたところで、


「なら見せてやる!

闇の重力の淵から出でよ!」


召喚術【混沌球体】


【全ての魔術を吸収】する球体

魔術師は無力な存在に落とされる!


これで終わりだ!

マーリン!


ランダは羅刹として

接近戦でも自信があった!


二振りの剣を出して二刀流!

マーリンに襲いかかる!


勝ちを確信したところで

予想だにしない事が、


「その戦術は貴方で10人目よ!」


「魔女が『接近戦に弱い』と

誰が決めたのかしら?」


「ゴフ!ヴバァ!」

喉に穴が・・・

口から血が吹き出し喋れない・・・


杖を棍術の様に使い

一瞬のうちに

手の甲を叩かれて武器を落とし


返した杖の柄の先で喉を貫かれる!

【初見殺しを】するなら

かくことね


混沌球体を出さなければ

魔術的な『物理反射付き』の貴方ならまだ

ワンチャンあっただろうに・・・




     ◆ ◆ ◆



あれ?

私は生きている?

喉の傷もない!


見回すと声がかかる


「ここ数十年、

私に挑戦する骨のある子は居なかった」


無謀に毛が生えた存在に過ぎないけれど

もう少し修行してから出直しなさい!」


優しい温厚な声で諭される!


「私を仕留めなかった事で後悔させてやる」

捨て台詞を残し【転移札】を出す!


「またの再開を楽しみにしてるわ」


    ◆ ◆ ◆




「何ですか?」

「私の顔を見てクスクス笑って」


「ジャッカルさんでしたっけ!」

「昔の貴方に似ていませんことww」


凄い仏頂面になり

「ひどい言いがかりだ!」

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