第2話① 乙女たちのオンライン会合?
~Interlude~
LINEグループ「Eris、千秋、真岡(3)」
<7月3日(金)>
Eris『二人ともおつかれさまー! 杜和祭、いよいよ明日からだね!』(21:45)
千秋『お疲れ様、エリス。劇の練習ずっと頑張ってたみたいね。明後日の本番、必ず行くわ。お姉ちゃんやお父さんも見に来るのよね?』(21:48)
Eris『うん! あと琴音もきてくれるって! ジュリエットの衣装、すっごくかわいいんだよー!』(21:48)
千秋『それは楽しみね。でも、エリスが一番に見てもらいたいのは悠君でしょ?』(21:49)
Eris『そ、そんなことないよー (-_-;) 』(21:49)
千秋『きちんと褒めてもらえるといいわね。まあ、あの悠君だし、気の利いた台詞が言えるとは思えないけど』(21:50)
Eris『千秋、悠斗はそういうことちゃんと言ってくれるよ! わたし、今までにも何度かほめてもらったもん。ちょっと照れてる感じで言ってくれて、わたしもなんだかほわーって気持ちになるんだー』(21:54)
千秋『ふーん、そうなのね。悠君、エリスには言うんだ。ふーん……』(22:00)
Eris『千秋、なんかこわいよ!?』(22:00)
………。
千秋『それにしても真岡さん、なかなか既読がつかないけれどどうしたのかしら?』(22:28)
Eris『ここのところずっと忙しそうだったし、もう寝てたりするんじゃないかな』(22:29)
千秋『確かに西條先輩からシナリオや演出の意見色々求められたりしてたみたいね。途中から悠君との仕事、私がほとんど手伝うことになっちゃったし』(22:31)
Eris『でも葵、なんだか、ほかにも大変そうだったんだよね』(22:34)
千秋『他にも?』(22:34)
Eris『うん。事情はよくわからないんだけど、毎日夜更かししてるのかなってくらい、だんだん目のクマが増えてたし……』(22:35)
千秋『それはちょっと心配ね……。体調でも悪いの?』(22:37)
Eris『本人は大丈夫って言ってたけど……。それに、元気がないってわけでもなかったよ。テンション高いっていうか、生き生きしてたって言うのかな?』(22:39)
千秋『どっちの真岡さんも全然想像できないわ……。どういうことなのかしら?』(22:40)
………。
真岡『よお。何か盛り上がってんな。未読が80件超えてるぞ。ホント、女って無駄なおしゃべり好きだよな。あたしには理解できないぞ』(23:20)
Eris『あ、葵! きてくれたんだ! おつかれさま!』(23:20)
千秋『あなただって女でしょうが。お疲れ様』(23:20)
Eris『だいじょうぶだった? 最近すごく疲れてたみたいだったし』(23:21)
真岡『え? ああ。ちょっと色々と立て込んでてさ。それも一段落したから、この土日は問題ないよ』(23:23)
Eris『ホント!? よかったあー!』(23:23)
真岡『…あのさ、二人とも。ちょっといいか?』(23:25)
千秋『どうしたの?』(23:25)
Eris『どうしたの?(犬のスタンプ)』(23:25)
真岡『明日の自由時間なんだけどさ、柏崎のこと、借りてもいいか?』(23:31)
Eris『借りる? どういうこと?(?の猫のスタンプ)』(23:32)
千秋『つまり、悠君と二人で文化祭を回りたいってことかしら?』(23:37)
真岡『…うん。あんまり認めたくはないけど、一応そういうこと、かな。あ、いや、別に深い意味があるわけじゃないぞ?』(23:42)
千秋『聞いてもいないのに言い訳するなんて、余計に意味深にしか聞こえないんだけど…。でも、別にいいんじゃないかしら? そもそもなぜここで許可を求めるの? そんなのあなたの自由じゃない』(23:50)
Eris『千秋、そんなこと言っちゃってー! でも、わたしも2日目に悠斗と約束してるから。だいじょうぶだよ。これ、日本語だと『おあいこ』って言うんだよね』(23:51)
千秋『……エリスも約束してたのね』(23:55)
<7月4日(土)>
Eris『うん。ごめんね、だまってて。ちょっと、言い出しづらくて』(0:00)
千秋『何でエリスまで謝るのよ。気にすることなんかないわ。悠君とちゃんと楽しんできて。真岡さんもね』(0:04)
真岡『じゃあ……いいんだな?』(0:05)
千秋『もちろん構わないわ』(0:11)
Eris『わたしも全然OKだよ! あと、千秋はいいの? 悠斗のこと』(0:13)
千秋『別にいいわよ。私には関係ないわ。それに、私と彼は準備委員の仕事が一緒の班だし、嫌でも顔を合わせることになるから』(0:21)
真岡『なんだ、そういうことかよ。済ました態度取ってると思ったら、ちゃっかりしてんな』(0:22)
千秋『どういう意味よ!』(0:22)
Eris『( ´艸`) あ、もうこんな時間! じゃあ明日も早いし、そろそろ寝よっか?』(0:23)
真岡『もう今日だけどな。うん、じゃああたしは落ちるわ。ノシ』(0:24)
千秋『しょうもない突っ込みね。それにノシってどういう意味なのかしら……。ええ、二人ともおやすみなさい。今日また学校でね』(0:25)
Eris『うん、おやすみー!(犬のスタンプ)』(0:25)
Eris『…うん。おあいこ、だよ。今はまだ、ね』(1:10)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます