第36話 恩赦

「お前らに、よい知らせがある!」

 看守がそんなことを言ってきた。


「この度、ベルツェックル国王とクペナ王妃が、ついに結婚式を挙げることになった! ついては、恩赦により、囚人を一人解放するとのお触れだ! 対象者は、今夕にも通知する!」


 お、そんなんあるんか、わくわく。


 夕方、看守が俺の牢を開けた、お! と思ったが部屋には60氏と61氏もいる。


「囚人番号256! ここを出ろ!」

 やったー、俺だ!

「はい! はい!」

「明日はお前の裁判だ、出廷せよ!」ズコー。


 結局、恩赦に選ばれたのは60氏だった。おめでとう、といいたいが61氏との仲が悪くならないか、いらん心配をした。


 この章、全体的に俺のパート短っ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る