書き付け
※「(?)」の注記ある文字、「○○」記載は判読不可か推読で自信のないもの。
最うそろそろだ。もういいだろう、寿命だ。身体も永く続かない。眠くて仕方がない。寒気も僕を撫でるように装う。
苦労したものだ、偽名を翳し名も無き命を飛ばし筆は幾つ罪を重ねたか。透かされる感動は教学(?)を生んだ。 然うだ、苦労したんだよ、君・・・、然うしたら僕は君らに埋葬されちまうのか。厭だなア、厭だなア。死生もあったものでないよ作家と云ふのは。
永久に死ぬ直前の顔してその代わり生きもしないのさ。代わりに死にもしないのさ。厭だなア目がくらくらするね、脳が死ねと云ってゐるやうだ。逆流する時代は僕を受け入れて呉れるか?
苦しいよね、知ッたこっちゃないがね。愛がないね、僕の作品には愛が無いとよく言われたね、
何を以て愛すと云ふ?昏いね、昏い目をしてるね記者連中はサ。正義は常に明るいと思っていやがる。
上等だ。水が足りない。頭が持たない。早く汲んでおくれ。一つ、あと一つ書かねばならん、これに戻す前に。眠いのは良いが割れるやうな頭だけは抑えないと、邪魔だから。○○も此処迄といふことだ。も少し赤イ玉子が食べたかッたな。贅沢をしたかッたな。こいつはチト悪いかな。尊いよ、美味かッたよ。上等さいい味でね。寒気がね、止まらないんだ。明日止むといいだろう。
そんなことは無いんだ、きっとこれが最ごだよ。目も奪はれたやうに眠いんだ、やっと終わりかと思うよ。
まだ燃やし尽くしたい過去があるものだけどなア。 アアー長かった。身体には悪いことしたか。
引き摺る坂が長かったかいな。ハー遺言通りどうか処理してください。終よけりゃ全てよしと、そうでしょう。10日もすりゃ見つかりますぜ。狭い六畳半の床と一体になりかけた文人の殻が。
今から死んだやうに眠るからようく見ていて下さい、とは中学(?)の出来。然んなもんかな。アゝ、君またずるをしたよ、目をそらせば其処は奈落だってンのに・・・。痛いね、痛いと疲れるネ。能く堪えたネ、羨ましいな。早く戻って来ておくれ、こちとら息苦しいんだ。ペンだけは生き残ッてるようなんだ、
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