第6話 危ないヤツ

もう、これで物語は終わりだと思っていた。うん、だってそうでしょ? ハッピーエンド。はい、おしまい、のはずだったのに。




優しく笑ったと思ったら、すぐにいたずらな笑みをこいつは浮かべた。それを不思議に思っていると……


「先輩、俺の名前、呼んでくださいっす」

「え? え、俊平しゅんぺい……? う、わあ!!」


いきなり俊平は私に抱き着いてきて、そしてそのまま押し倒されてしまった。


「ちょ、ちょっと! 何してっ!」

「あの時と同じように、また襲ってほしそうなワンピースを着てるんで、襲うっす」

「だから、これはパジャマだと言ってるだろうがあああああっっっ!!!!!」


私の必死の抵抗により、俊平はやめてくれた。ほんとこいつ危ないわ。

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