第4話

「あんたは?」


「僕はアオバ・クローバー。よろしくね」


 そう言って手を出す。アオバ・クローバーって…あっちの世界で売れてたラノベ主人公の名前じゃねえか。痛すぎかよ。


(意外だね。君、ラノベ読むんだ)


 思考を送んなって言ってるだろうが。


(3日で死ぬって言ったでしょ?)


 チッ。


(舌打ち一回につきノルマ増やすかんね)


 なんだと。おい貧乏神、ざっけんな!


(それよか、さっきの話だよ)


 さっきって、ラノベか?そりゃあ読んださ。俺は読んでないものを批評しない。読んだ上で言ってんだよ。


(んじゃ、気付いてんじゃない?目の前にいる人、君の世界のラノベ主人公と同一人物だよ?)


 は?どういう意味だよ?


(まんまだって。彼はラノベの主人公であり、この世界の住人なのさ。他にもこんなのばっかりだよ?)


 俺はラノベ主人公たちと戦うのかよ…

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