ナイトメアサバイバル5

悪夢ナイトメアは自らの滅びを知覚した。テトラダイバスターの陽光のような光が、夜の闇の如き能異頭ノイズの暗黒を払っていく。さながら朝の到来による目覚めが悪夢の終わりを促すように。ナイトメアは思った。


このままでは終われぬ。我は悪夢なり!呪いを残さねばならない。悪夢は醒めて終わりというわけではないのだ。心に傷トラウマを残してこその悪夢。怒りが誘因した群体から独立した感情、それがナイトメアを行動させた。


黒きアームヘッドが、白い光による消滅から逃れるように観客席の方へ向かう。だが身体についた炎のようにテトラダイバスターの陽光ひかりは、ナイトメアの身体を焦がす。勝負は決したのだ。


それでもマカネは勝利を確信出来なかった。ダイセンはテトラダイバスターの砲口を蒸発しゆくナイトメアに向けようとし、止めた。ナイトメアが観客席に向かったからだ。


ウヅメは感情の無い目で、消えゆく同胞を見つめた。「ウヅメ」不意にナイトメアが、声をかけた。「わかったゾ。エンドタイタンはたしかにここにある。能異頭の女王よ。復讐を頼んだゾ」ナイトメアがヒトの姿に戻る。


ウヅメは目を見開いた。他の姉妹が見つめる中、ナイトメアはコートを脱ぎ、ウヅメにかけた。「頼んだゾ」消えゆくナイトメアは最後に邪悪な笑みを浮かべた。


ウヅメはそれを得体の知れぬ感情を込めて見送った。

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