隠されし力3

真夜中が近づいていく。「思ったよりやるんだゾ!」「さっさとやられてくれ。身体を早く取り戻したい」そうだ、こんな寄り道は聞いていなかった。マカネは身体をダイセンと入れ替えられてしまった。


奪われた肉体を取り戻すためにこんなところまで来てロボットバトルをやらされている。それだけでも酷いのに今度は怪物騒ぎだ。せめてその元凶が目の前に居るならば。


「それは困るんだゾ!」NIGHTMAREが不意に拳を放った!青白くパンチが光った!吹っ飛ぶCENDRILLON!


「くっ」想定外の敵機のパワーに舌打ちするコクピットのマカネ!「少し本気を出させてもらうゾ!」「いままで本気じゃなかったのか⁉︎」煽るマカネ!「必要を感じなかったゾ」返すナイトメア!


再び構えるNIGHTMARE!「どういうつもり!舐めているのか?」「こちらに来てほしいゾ」「……?」意外な返答にマカネは面食らった。今度はこちらを口説くつもりなのか?「イグナイターの力、できればこちらのものにしたいゾ」「さっきから言っているそれはなに?」「知る必要はないゾ!」ヌードル触手!


咄嗟に後退するCENDRILLON!NIGHTMAREはヌードル触手で壁を打ってその勢いで前進!更に青く光る拳!速い!手数の差は圧倒的!不可視の手で青く光る拳を逸らすCENDRILLON!だが!



追撃のヌードル触手!黒いイカスミパスタめいたそれがCENDRILLONの手足を捉えた!四肢拘束!更にコクピットを暴こうと青い拳が迫る!「待つんだゾ」「⁉︎」

マカネは、ナイトメアも目を見開いた。ナイトメアの双子めいて似た女、ムスタングだ。そして!「マヤ・ダイセン!」


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