第9話

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 円になってのストレッチ、ブラジル体操を経て、フィールドプレイヤーは六対二のパス回しの練習に移行する。

 キーパーは別メニューで、神白は先輩キーパーと、交互にボールを蹴りあってキャッチする練習をした。

 三十分弱が経過し、ウォーミングアップが終わった。一度ゴドイの下に集まり、メンバーの発表を聞いてから主力組と補欠組に分かれる。神白は補欠組で、レオンと天馬は主力組だった。

 チームごとのミーティングを済ませて、神白たちはピッチに広がり配置に就いた。

 神白はゴール前に移動し、大きく深呼吸した後に前方に目を向ける。両軍ともトップチーム同様の4―3―3で、中盤は逆三角形である。レオンは逆三角形の中盤の右前、天馬は最も左のFWだった。

 次に神白は、コートすぐ外のベンチに視線を移す。スタッフが真剣な顔で座っており、中にはエレナの姿もあった。

 審判を務めるゴドイが、甲高い音で笛を鳴らした。主力組ボールでの試合開始。

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