小説を書くにあたって起承転結くらいしか分かっていなかったので、他にも技術があれば知りたいと思っていました。とても参考になります。特に「断片集その他」では自分の書いたものに当てはまる事が多くて反省しました。文章を書くとは奥が深いものなのですね。サイトも拝読させて頂きます。
また、「隠し扉、僕の場合」を最後まで読んで頂いた上に、星までありがとうございました。
作者からの返信
できるだけ他の小説の書き方解説では扱っていない内容に言及しようとして作成しました。本レポートが小説を書く上でのヒントになれば幸いです。
ただ、小説投稿サイトでPVを稼ぐための役にはほとんど立たないところが残念ではありますが。
サイト版の方は、内容はほぼ同じですが、図表入りなのとレイアウトの関係で多少読みやすいはずです。
全体的に大変参考になりました。谷崎氏の作品は購入して読んでいます。出来たら、初心者向けの文学作品や解説書の紹介を増やしていって欲しいです。ただ、カフカの『城』は初心者には厳しい……。
作者からの返信
このレポートにある本の紹介ページは、書く人向けに特化しているわけですが、文学に触れたい人向けの本の紹介というのは、やってみてもいいかもしれないですね。
『城』は読破するなら地獄ですが、触れるだけなら、「いつまで経っても城に辿り着かない話で未完。実はボツ作品で死後に発表された」という情報を頭に入れた上で、最初の3話くらい読めばいいだけなので、そう大変でもありません。たぶんお偉い肩書きを持つ文学者の多くも真面目に読んではいないでしょう。
私もきっちりは読んでいませんが、それでもあの作品には感銘を受けました。城に辿り着かない話というアイデアそのものが、書く者にとっては刺激になると思うのです。ただ、このアイデアだと、主人公が死亡しない限りは絶対未完になるとは思いますけどね。
奥泉光がいいことを言っていまして、本はタイトルを読んだだけでも、いっそ本棚に飾っているだけでも「読んだ」と言っていい、というのです。そう思えばあの分厚い作品も気楽に読めるというものです。