『電波女と青春男』 夏の日に【再掲載】

 ※この作品は「入間の間」に過去掲載された小説の再掲載になります。

 ※『電波女と青春男』シリーズはこちら。

(https://dengekibunko.jp/product/denpa/201012000531.html)



 珍しく女々たん(50)が朝から動き回っていた。休みの日は娘かエリオが起こしに行かないと昼近くまで寝ているのだが、今日は自主的に起床して庭で準備をしている。

 ビニールプールの用意だった。

 それが相応しいくらいには、今日も暑い。

 上を向くと、首筋を光と汗が走るようだった。

 用意を終えた女々たん(50)が早速水着に着替えて、プールの端からハグの真似をする。

 孫娘が来るのを心待ちにしているようだ。

 さながら水辺に潜んで獲物を待つ野生動物の如しである。

 その娘が水着姿で玄関へとやってくる。女々たん(50)を見つけて、大きく手を上げた。

「きゅてきゅてー」

「うほほー」

 娘が女々たん(50)の若干気持ち悪いお誘いに乗って駆け出す。

「わー」

 そしてその後ろに続こうとする真っ白いやつ。見た瞬間、「待て待て待て」脇の下に手を入れて持ち上げた。持ち上げられたそいつはしばらく宙をじたばた走っていたが、前に進まないことに気づいて振り向く。動くと口もとのあたりからスイカの香りがした。

「なにをする」

「お前がなにをしてるか」

 素っ裸で外に走っていこうとしたヤシロが「む?」と首を傾げる。

「ぷーるは風呂のようなものだと小さいのが言っていたぞ」

 風呂は服を脱ぐものだ、とヤシロがやや得意げに言う。そうね、うん、と目が泳ぐ。

 脱がないで入ってたのが家に一人いるからなぁ。

「いやまぁなんだ……水着は?」

「そんなものはない」

「だろうな……」

「みずぎとはなんだ?」

 だろうな、ともう一度思った。

「娘が来てるようなやつ」

 ああいうのよ、と今まさに女々たん(50)に抱きつかれて水飛沫と共にわきゃわきゃしている娘を顎で指す。ヤシロはじーっとそれを眺めてから「ない」と今度は胸を張った。張るな。

 凹凸が一切なく、白いはんぺんのような胴である。

「外だからな……裸で遊ばせておくのも、あれだし」

 一応こんなのでも性別は女だ。……多分。いや女の子? 年下なのか?

 なにもかも謎な生き物だが現状の外見は幼稚園児あたりである。無碍に扱えない。

 それにこのような幼子を裸ではしゃがせていたらご近所から変な家に見られかねない。いやもう遅いだろうけど。娘の水着なんて何着もないし、エリオの水着なんて着られるはずもなく。

「仕方ない」

 そのまま運ぶ。わざわざ買いに行くのも面倒だし、なんとかしよう。

 奥の衣装部屋へ向かってからヤシロを下ろす。衣装部屋は明かりを落としていることが多く、カーテンも閉じられているために薄暗い。埃を拭くんだ空気が薄い靄として見えるようだった。

 その揺らぎの向こう、微かな暗がりの中で輝くヤシロの瞳は、目玉以外のなにかに映る。

 なにもないのに、淀みなく、ただ光る。

 こいつは本当にその目で世界を捉えているのだろうか。

 多くの仕草が、他人の真似事に見える。

 「おい早くしろ」

 ヤシロが小さい拳を振って催促する。

「分かった分かった」

 そもそもなんでお前はこんなに、この家に馴染んでいるんだ。

 胸周りをタオルでくるんで結び、下は短パンを履かせた。まぁこれでいいだろう。

 そうした格好で腰に手を当てていると、ヤシロは端正な顔立ちの少年のようでもあった。

「もういいのか?」

「はいはいどうぞ」

 許可を得て、ヤシロがぺったぺったとプールに急いでいった。暑いのは苦手らしい。

 そういえば最初に会った頃も、プールを見つけたら飛び込んでいた。少し昔を思い出す。

「…………………………………」

 日差しに、もたらされる熱。

 家の中の日焼けした匂いは、時を経ても変わらないのだった。

「……で」

 衣装部屋から出て廊下をうろうろするエリオに出会す。というか、待ち伏せされていた。

「いそがしーなー」

 エリオが明後日の方向を向きながら大きな声で独り言をこぼす。

「大変ですね」

 ねぎらったら、これみよがしに洗濯籠を持ち上げた。

「エリオさんはお洗濯や掃除で忙しいなー。朝から遊んでられないぞー」

「そりゃ偉いな」

「もふ」

「がんばってね」

 応援してからプールの方へ向かおうとしたら、すてててと足音が追いかけてくる。

 ぺちょ、と背中を叩かれた。

「なに」

「あー忙しい忙しい」

 額の汗まで拭いだした。露骨になにかを催促している。……うーん。

「代わってやろうか?」

「ふふふ、勝手の分からないイトコではどうにもなるまい」

 目の下に得意げとでも書かれていそうな、勝ち誇った笑みを浮かべてきた。

「それもそうだな。じゃ」

 今度は一歩離れただけでぺちょぺちょと背中を二回叩かれた。どうしろと。

「じゃあ一緒にやって早めに終わらせてプールに入りましょうね……これでいいのか?」

「ん」

 やっと言ったか、とばかりの力強い頷きだった。

 丸ごと無視はだめ。代わるのもだめ。手伝わせてくださいが正解。

「なんてめんどくさいやつ……」

 なぜ素直に手伝っての一言がないのか。そーとー、舐められてるな俺。

「イトコよ、エリオさんを手本にして動くように」

「はいはい」

 まぁ、こういうのもたまにはいいか。

 働いていると、家の中のことはどうしても疎かになるし。

 そういうわけで、家事を手伝った。

 大して楽しいものでもなく、汗ばかりが募った。子供の頃、夏休みに母親が家の中を動き回って汗まみれになっていたのを思い出す。今なら、手伝うのになと遅すぎることを思う。

 掃除が終わってからエリオはその場で服を脱ぐ。下に水着を着込んでいたらしい。

 小学生みたいだな、と思ったがそれよりも水着の方に注目してしまう。見覚えがあった。

 一体、何年前の海で見ただろう。

「それって、ずっと前の水着だよな」

「ん」

「……着られるの?」

 体型とか、ほら、ないのか。問題。見る限りでは、あの頃となにも変わっていないが。

「物持ちのいいエリオさんだし」

「そっちの問題ではないと思う」

 十年の歳月などまるで感じさせない、白のワンピースの水着であった。

 ……女々たん(50)の娘だけあって、年齢の意味があまりないのかもしれない。

 外のビニールプールでは、背中に娘とヤシロを乗っけた女々たん(50)が泳ぎ回っていた。テレビ番組で泳いでいたワニに動きが似ている。どうやって動いているのだろうと小器用なそれを眺めていたら、エリオまでその背中に加わる。しかも、女々たん(50)の勢いは衰えない。

 どうなってるんだろうねぇ、と肩をすくめる。

 俺なんかこんなにも暑くて、身体は重くて、地面から離れることもできないのに。

 天を仰いで、額を押さえて、溜息が漏れる。

 常識を纏いながら、水に足を浸ける。温度差にぶるりと腿の裏が震える。

 そのままプールにぶくぶく沈んで、座り込む。

 重力は水面の波に紛れて、わずかに薄れた。


「そろそろ髪切りに行こうか」

 昼過ぎ、まだ少し濡れた娘の髪を梳きながら提案する。

「そーぅ?」

「大分もさもさになってる」

 前に持っていけば顔をくるんで毛玉にもなれそうだ。

「もっさもさー」

 娘がなぜかはしゃぐ。理由はこの際分からなくてもただかわいい。

「おぉ床屋に行くのか。行こう行こう」

 扇風機の前で転がっていたヤシロが嬉々として起き上がる。夏の日なのに、長袖のパンダパジャマに着替えている。気に入っているのか、いつもそんな格好だ。

「来るの?」

 お前の髪は勝手に伸びたり縮んだりするだろう。なんて怖いんだ。

 でも女々たん(50)も似たようなことはできる。どっちがよりおかしいのか。

「いいこにしてるとアメちゃんがもらえるからだよー」

 娘が説明してくれた。そういうことか。

「でもいい子じゃないと貰えないんだろ」

 ん? とヤシロを窺う。うむ、とヤシロが腕を組んだまま頷く。

「わたしはちょういいやつだからな」

 なんの疑いもなくヤシロが言ってのけるのだった。

 その図太さは頼もしくすらある。

「まぁいいけど」

 そんなこんなで、娘とヤシロを連れたって床屋へ向かうのだった。

 出かける前、娘には白い帽子をかぶせる。ヤシロはパンダフードをかぶっていた。

「えりちゃんもいいこにしてるのよー」

 外で乾いた洗濯物を取り込んでいたエリオに、娘が手を振る。エリオはやや遠くで気づいて、ぐるぐるぐるうぉーと盛んに腕を振った結果、物干し竿に手をぶつけた。ぶつけた箇所を押さえながらぴょんぴょこ飛び跳ねる。エリちゃんは元気いっぱいである。

「おかーさんと呼びなさーい」

 改めて手を振り返しながら注意してきた。娘は「えりちゃーん」とまるで聞いていない。

 ははは、とそんな二人を見て笑い声が漏れるのだった。

 ちなみに女々たん(50)は早起きを補うように昼寝している。

『女々たんおねみゅでっちっち』とか言っていた。

 聞かなかったことにした。

 娘とヤシロの手を引いて町中を歩く。ヤシロの手に触れていると、月光を連想した。夏の夜であっても冷ややかに感じて背中を震わす、月の光だ。冷たいわけではないのに、むしろ手のひらにずっと触っていれば熱い季節なのに、なぜか肌を伝うものに寒気が混じる。

 もし夜空に浮かぶ月にふと手が届いてしまったら、ゾッとしないだろう。

 まぁ外見はただの子パンダだが。

「プールたのしかったねー」

「うむひんやり」

 娘とヤシロがお互いの頬をぺちぺち触っている。手は握ったままで二人が後ろに回り、やや歩きづらい。出っ張った肩に夏風がまとわりつくと、

「女々たんにお礼言った?」

 ……お祖母ちゃんと言おうとしたはずなのに、なぜか女々たんと勝手に口にしていた。

 呪いでもかけられていないだろうか。

「言ったよー。言ったらね、ぎゅえーってされたー」

「うむ?」

 分かるような、分からんような。

「わたしもちょういいやつなので言ったぞ」

「はいはい」

 早くも自己主張し始めた。いいやつだって吹聴していればいいやつになれるのか。

 でも具体的にいいやつの証明というのは難しいかもなぁ、と考えてしまう。

 そうして着いた先は美容院。それと、床屋。床屋と美容院がくっついていて、店の右が美容院で左が床屋らしい。簡素な仕切りが一つあるだけで経営者は同じである。料金は当然違うので、娘は用意された床屋の椅子に座る。他に客はいないようだった。

 昼のやや気怠い空気と、エアコンの冷気が入り交じる。

 黄色と、白みがかった青色の混じる空気だった。

「こんにちは」

「こんにちはっ!」

 店長さんの挨拶に、娘が元気よく返事する。確か、大井さんだったな。初めて会った頃に、奥からこちらを覗いていた娘さんは、今の俺の娘と同じくらいだった。

 あの時、子供だった俺が人の親になっている。

 時の巡りを感じる。

「大分わさわさになったねー」

「ですねー」

「しかし何度見ても凄い髪の色」

 手のひらいっぱいに娘の髪を載せてから、滑り落ちる様子を眺めていた。

 娘がカッティングクロスを巻かれて、てるてる坊主になる。鏡に映る娘はなにが楽しいのかにこにこと上機嫌だ。娘はちょっとしたことでも楽しそうにしている。幼い双眸には、まだこの世界のたくさんのものが真新しく、眩く見えるのだろう。羨むほどに人生を満喫している。

 今の自分は夏の日差しに降りかかられればすぐに負け、俯き、意識しなければたくさんのものをやり過ごして生きていくようになってしまっていた。

 ……さてと。横にちんまり座っている子パンダを一瞥する。

「いい子なら大人しくしてろよ」

「まかせろ」

 はははと自信に漲るヤシロが軽く返事する。

 ……まぁ、五分持てば辛抱した方だな。

  案の定、三分くらいで足がそわそわと揺れ出した。歩くように足が前後する。まだ娘の髪を切り始めたばかりなのに。ヤシロが椅子から飛び降りて、ぺったぺったと娘の方に近寄る。

 ビーチサンダルの足音の、間の抜けた感じが程良く似合う後ろ姿だった。

 前に回って娘を覗き込む。そのまま髪を切る様子を眺めているが、店長さんとしては邪魔そうだった。

「いいこにしてないとだめよー」

 娘が鏡越しにヤシロを見る。うんうんそうよ、と後ろで頷いた。

「ちょういいやつだぞ」

 諸手を上げて分かりやすく、かつ薄っぺらくアピールする。

「危ないからあまり近寄らないでね」

 ハサミをシャキシャキしながら、店長さんが笑顔で注意する。

「それは困る実に困る」

 戻ってこいとヤシロを手招きすると、ちょういいやつらしく、ぺったぺったと引き返してきた。飴一つで聞き分けがよくなるものである。しかし落ち着きは特にない。外に出ても十秒くらいで戻ってくる。座っても五秒続かない。うろうろと、娘に近づきはしないがその分、同じ場所をさまよっているのだった。

 そうこうしている間に、娘の頭がかくんと右に傾く。

「あら寝ちゃった」

「午前中はプールではしゃいでいたので」

「寝顔はお祖母ちゃんそっくり」

 覗き込んで笑う。女々たん(50)にそっくりって、反応に困るな。

 元気はつらつなところ以外は基本、真似しなくてよろしい。

「じゃあわたしも寝るか」

 ころんとヤシロが椅子の上で横になり、更に丸くなる。器用に収まってしまうもので、パンダというか、猫の寝方だ。まぁ大人しく寝ていてくれるならそれが一番だった。

 しばらく、ハサミの動く音だけが聞こえてくる。壁にかかった時計と合わせて耳を規則正しく刺激してきて、釣られて俺まで瞼が重くなりそうだった。涼しいし、快適で。

 意識が冷たい土に塗り固められていくようだった。

 その最中、店長さんが話しかけてきてはっとする。

「わんぱくさんな娘が二人もいて大変ね」

 二人て。

「……これ、俺の娘に見えます?」

 こいつ、とヤシロの頭に手を置く。「む?」とヤシロが薄目を開けた。「寝てろ」と瞼を外から閉じる。冗談で軽くやったら、そのままもう一度寝始めた。

 その様子を鏡越しに眺めていた店長さんが、「ふむ」と一拍置いて。

「さほど違和感なし」

「そんな馬鹿な……」

「でもその子、前見たときはもっと大きかった気がするんだけど」

「そうそうそうなんですよ」

 このような不可思議極まりない子を娘に持った覚えはない。というかその点について家の人が誰も触れないのでいささか不安になっていたところだった。

 しかし店長さんもまた、「まぁ気のせいだなうん」とあっさり流してしまう。気の揺れ具合で人が伸縮するのか。

 そもそもヤシロに親とかいないのだろうか。いなかったらおかしいのだけど、一人で平気なのだろうか。その両親は心配しないのか? うちで預かっていていいのか。

 分からんなぁと首を捻る。

 捻ったままヤシロを見る。

 瞼は下りて、瞳から放たれる光は沈黙するばかりだった。

 そうして。

「はいおしまい」

 娘の髪に最後、ドライヤーをかけて終わりを告げた。

 長さはあまり変わっていないが、もさもさをさらさらに変える程度には整っていた。

 その終わりに真っ先に反応したのはヤシロだった。跳ね起きて、ぺったぺったと店長さんに駆け寄る。店長さんは透明な器にめいっぱい盛られた、色とりどりの飴をヤシロに差し出すのだった。

「一個よ」

 釘を刺される。ヤシロは迷った末、リンゴ味の飴を取った。

 早速封を開けて口に放り込むと、娘と一緒に、にやーっとしている。

「お父さんもいい子にしていたからお一つどうぞ」

「ははは」

 やや投げやりに笑いながら飴玉を受け取る。黄色だからパイナップル味だろうか。

 娘が俺の手を握りながら、にっこりする。

「よかったねー」

「そだね」

 良い笑顔が今、見られたし。

 料金を払い、床屋を後にする。外に出るとまた、二つの手を繋いだ。

 二人の娘、か。

 ……冗談じゃねぇ……。

 頬が引きつるような、笑うような……整理しきれない感情が腹の底より湧くのだった。

 飴玉を口の中で転がして、やや乾いた舌に甘味が粘つく。

 見ると、ぷらぷらと揺れる娘の手にはまだ飴玉の袋が残っていた。

「あれ、二つ貰ったの?」

「ナ ニ ー」とヤシロが羨むように反応している。もごもごもごと飴玉が頬を膨らませた。

「こっちはね、えりちゃんの」

 娘が手のひらの飴玉を掲げながら、満面の笑みで言う。

「あとね、めめたんのもくれたよ」

 もう一つ、とっておきのように紫色の飴玉を見せてくる。

「ふぅん」

 孫娘から貰えたら、女々たん(50)など感激して舐めずに取っておこうとするだろう。

「むむむ。あ、わたしも実は二十七人くらい家族がいたのだ」

 名案を今思いついたように引き返そうとするヤシロの手を引っ張って、帰路を行く。

「ぐぇー」

 なんだそのやる気のない断末魔。

「いいこにしてるかなー、えりちゃん」

「きっとね」

 わくわくと足音の聞こえそうな娘の歩調に合わせて、足が動く。

 慣れきった世界は、日の下にあって尚、くすんで映る。

 今の自分は夏の日差しに降りかかられればすぐに負け、俯き、意識しなければたくさんのものをやり過ごして生きていくようになってしまっていた。

 ……だけどそれは、逆に言えば、意識さえしていればどうにでもなるのだった。

 やや上を向く。強まった光が目と景色を焼いた。

 そしてそれを越えた先には、風がある。

 生温い風が低く、ゆっくり、扇ぐように吹く。

 その時を留めるような風の中で、素晴らしい一日を過ごしている。

 心から、そう思った。


「してなかったらわたしにくれ」

「……空気を読め」

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