第13話【クラスメイトと二度目の入学式】

 文人には小学生の時からいつも一緒に過ごしていた幼なじみが二人いた。




 中学になり、その幼なじみにさらに一人加えられ、中学時代は、ほぼ当たり前のように四人で一緒に過ごしていた。




 高校に入っても何も変わることなく、その四人で一緒に居るんだろうと誰もが思っていた。




 そう…




 というものが無ければこの関係は変わることが無かったのかも知れない。





 〈ガラッガラッ〉




 夏蓮との思いがけない再会を経て、ようやく文人は教室にたどり着いた。


 いや、たどり着いてしまったのであった。




 (うわっ…みんなこっち見てる…)




 遅刻間際に到着した為に、教室の中には文人以外の生徒全員が揃っていた。




 そんな状況に慌てて文人は目線を反らしたが、一瞬のうちに見覚えのある顔が何人も文人の視界に入った。


 その中には、茜、陸、結香の三人の姿も。




 「えっと、大沢くんだよね。廊下側の前から3番目の席に着いて」




 男性教師に誘導され席に座る文人。




 「これで二組が全員揃ったみたいだね」




 男性教師が教壇に立ち生徒たちに向かって発言をする。




 「って言っても今から入学式が始まるわけで。


 右端の席から順に廊下に並んでもらっても良いかな?」




 丁寧な男性教師の語りかけに、ぞろぞろと二組の生徒たちが動き始める。


 文人も流れに乗るように席を立ち廊下で並んでいると…




 〈ポン!〉




 文人は誰かに横からお尻を叩かれた。




 「文人~!」




 文人は声のする方へ振り向く。


 と、そこには茜の姿が。




 「もう~入学式初日から何してたのよ~文人が一番最後じゃん。


 同じ中学出身として恥ずかしいって」




 と、若干不満げに文人に話し掛けてくる茜。




 「えっと、駅に着いたら定期無くなってて…」




 (うわっ、茜じゃん。


 いきなり来た~


 こんなに馴れ馴れしかったけ?)




 久しぶりの茜との会話に動揺を隠せない文人。




 「マジで!?


 本当、文人はどうしてそんな大事な物を無くすかな~


 それで定期は見つかったの?」




 「まだ見つかってない…」




 「えっ?じゃあどうやってここまで来たの??」




 「どうやっててって電車で…?」




 「いやいや!何で来たかじゃなくて!


 どうやって電車を降りて来たのかって聞いてるの!」




 「どうやって電車降りたって…ねぇ」




 「うん?ねぇ、何でそこ、そんな濁すの?




 なんか怪しいんだけど…




 まさか…




 女子に助けてもらったとか?


 まさかね。


 文人に限ってそれはないよね~


 じゃあどうしてハッキリと言わないの?


 ねぇ?」




 (うわぁ…




 


 久しぶりすぎてどう話していいかさっぱり分からない…




 茜の表情がだんだん険しくなってきてる気がするし…




 かといって、小花さんに助けてもらったなんて言ったところでなぁ…)




 「ねぇ?ちょっと聞いてる!?


 私と話してるのに上の空ってどう言うこと?


 文人!ちょっと何か言いなさいよ~」




 茜が徐々に文人に対していら立ちを見せ始めた頃だった。




 「おいおい!


 仲良しなのは良いけど、後ろつっかえているんだから早く並んでくれよ~」




 と、少し不機嫌そうに茜の後ろから陸が言い放った。




 「そうそう!また同じクラスになったんだし、これからいっぱい喧嘩出来るんだから。


 入学式の日ぐらい揉めないで並んだ、並んだ!」




 と、結香も続く。




 「だって、文人がハッキリとしないからさ~」




 「はいはい!


 つべこべ言わずに後ろに並ぶ!


 ほらほら!


 相馬も大沢にいてないでさっさと並んで並んで!」




 「別にいてないし…てか長澤こそ茜にいてるんじゃない?」




 「はい~?


 相馬はなに言ってるのかな?


 何で私がいま茜にかなきゃいけないの?


 いま茜にくってことは、私が大沢のこと好きってことになるんですけど!


 ごめんだけど、私は大沢みたいなウジ虫のことタイプじゃないし…


 だから大沢に関して茜にくことはないね~」




 「ちょっと結香~いくら文人に対してでもウジ虫は言い過ぎじゃない?


 文人はハッキリとしないところもあるけど良いところもちゃんとあるんだよ。


 本当、ハッキリとしないんだけどね」




 と、言いながら後ろの列へ流れていく茜たち三人。


 三人のやり取りを聞いた文人は…




 (相変わらず言いたい放題言うなぁ…




 いや?


 この感覚は久しぶりかも。


 この時はこんなにみんなにいじられてたんだなぁ…


 茜と別れるまでは…)




 「さぁ!


 みんな並んだみたいだね!


 先頭から順に先生に着いてきて」




 と、男性教師の後に着いていく二組の生徒たち。




 (いよいよ二度目の入学式か…




 卒業式のようなヘマだけははしないように…




 そう言えば母さんも見に来てるのかなぁ…




 それに、一組の小花さんとは並ぶときに隣になるんだよな…




 列の順番にもよるけど)




 と、タイムリープしても相変わらず色々な思いを巡らせる文人を中心に、二組の生徒たちは体育館の前に到着した。




 (ふぅ…




 さすがに今日はこのまま何事もないと思うけど…




 てか俺の中では昨日ここで卒業式やったばかりなんだけどなぁ…




 まさか卒業して1日にも経たずに、同じ場所で入学式をするなんて世界中どこを探しても俺ぐらいだろうなぁ)




 〈ガラッ〉




 体育館への扉が開き続々と生徒たちが入場して行く。




 〈パチパチパチパチ〉




 拍手喝采はくしゅかっさいの中、文人たち二組の生徒が指定の場所へ向かって歩いて行く。




 「文人~!」




 母親の洋子の声が微かに文人の耳に聞こえた。




 (うわっ、あんな前で見てたっけ?




 デジカメと、スマホ両方持ってるじゃん…




 どんだけ写真撮るんだよ…)




 と、恥ずかしがりながらも無事に指定場所に着いた文人たちは、入学式特有の長々と難しい話しを聞かされていた。




 (そう言えば…




 小花さんは何処に居るんだろう?


 隣のクラスだし近くに居るはずなんだろうけど…)




 と、ふと思い立った文人が後ろへ振り向くと…




 (うわっ…!?こんな近くに…)




 すぐそばに夏蓮が立っておりお互いの目線が合った。


 驚いた文人は思わず夏蓮に向かって会釈をする。


 そんな文人に、夏蓮も少し照れつつお返しの会釈をした。




 (うわっ!?小花さんに頭下げられるなんて…)




 驚きと興奮に包まれるなか、もう一度夏蓮に向かって会釈をする文人。


 それを見ていた夏蓮は、うっすら笑みを浮かべているような様子であった。








 その頃、後列の茜と陸は…




 「ねぇねぇ、陸」




 「うん?どうした?」




 「文人、変な動きしてない?


 はとみたいな…」




 「あっ、本当だ…




 言われてみればはとのような…




 いや、待て。


 あれははとじゃない。


 どっちかって言えばにわとりだろ」




 「いや、あれはどうみてもはとだって…」




 二人はどうでもいい議論をしていた。






 


 「それでは一年間君たちと深く関わってもらうことになる担任の先生方を紹介させて頂きます」




 司会を行っている教頭が発表をし始める。




 「おっ、きたな」




 「これで俺たちの一年が決まるな」




 「可愛い子がいいなぁ」




 「あの先生カッコいいよね!このクラスに来ないかな?」




 などと文人たちの周りがざわつき始める。




 (変わりなければ一年の時は…




 確か…)




 もちろん未来を知っている文人にとってはある程度の検討はついていた。




 「一組、




 中山耕作なかやまこうさく




 先生」




 まずは一組から順に発表された。


 発表と同時に担当のクラスの先頭に、発表された担任がやってくるという流れである。




 (出たっ…耕作…)




 中山耕作なかやまこうさく


 昔ながらの体育教師で関西弁で話すのが最大の特徴であり、特に男子に対しては時代遅れのスパルタ授業を行っていた。


 そのため運動の苦手な文人にとって、天敵となる存在である。




 「うわっ、隣のクラス怖そう~」




 「隣のクラスで良かったなぁ」




 と周りからは安堵あんどの声が漏れている。




 「続いて、二組。




 山本悟やまもとさとる




 先生」




 発表と同時に文人たち二組の列の先頭に立つ。




 「はい!


 僕がこのクラスを担当することとなった、




 山本悟やまもとさとる




 と言います。


 至らない部分もあるかと思いますが一年間よろしくお願い致します!」




 と、威勢の良い挨拶をするのは今年度、教師生活で始めて担任を持つこととなった山本悟やまもとさとる




 「若いなぁ」




 「俺らとそんなに変わらないぐらいに見えるよな?」




 「優しそうでよかった」




 などと、文人の周りからは好意的な声が聞かれる。




 (やっぱりなぁ。


 いい先生なのはいい先生なんだけど…




 もうちょっと頼りがいがあれば完璧なんだよな…




 って俺が言うのもあれか)




 文人の想像通りのリープ前と変わりのない人物が担任であった。




 入学式も終わりを迎え、生徒たちは順番に体育館を後にしていく。


 文人は、再び後ろを振り返り夏蓮に対して会釈をした。


 同じく夏蓮もまた会いましょうと言わんばかりに会釈を返す。




 




 その頃、後列では…




 「ねぇねぇ、陸


 また、文人がはとみたいな動きしてる…」




 「また文人のことか…?




 そんなに文人のこと気になるのか?」




 「いや、文人のこと気にしてるんじゃなくて、文人が変な動きをするから気になるだけ。


 入学式っていう緊張感のある場でさ、あんなはとみたいな動きされたら誰だって気になるでしょ」




 「いや、俺は別に気にならんけどな。


 文人の動きはいつもあんな感じだって。


 あんな感じでにわとりのようにペコペコしてるって」




 「そうかなぁ?


 さすがにあそこまではとみたいじゃないって。


 今日はさっきから何か様子がおかしい気がする…




 もしかして、誰かにしてるとか?


 それに、定期を無くしたのと何か関係があったりして?」




 「考えすぎだろ。


 どうせ、入学式だから緊張して昨日まともに寝てなくって、今になって眠くなったから、ウトウトして、それであんなにわとりみたいにペコペコしてるんじゃない?


 それに、寝坊したからギリギリになったり、定期を無くしたりしたんじゃないかな?


 ほら、これで辻褄つじつまも合うし」




 「う~ん、じゃあ電車を降りた方法をどうしてにごしたんかな?


 何か私らに言えない事でもあったとか?


 やっぱり今日の文人はどこか怪しいって…




 何か隠してる気がする…」




 「そうか?


 単に、茜が怖かったからとかじゃない?


 どうせ、また文人がビビって答えられなかっただけのような気もする」




 「えっ?


 別に私怖がられるような言い方してるつもりはないんだけどなぁ…


 そんな怖く感じた?」




 「別に俺は全く怖くは感じなかったけどさぁ。


 だんだんとイライラしてきているのは伝わってきた」




 「えっ?


 マジで?


 バレてた??」




 「バレバレだって。


 最後の方は口調が完全に怒ってたし」




 「マジか…




 だって文人のバカがハッキリと言わないからさぁ…




 私も別に怒りたい訳じゃなかったんだよ。


 春休みが明けて、ようやく会えたんだし、話したいこともいっぱいあったのに…




 それなのに、人の話してる最中さいちゅうにボーッとして、何考えてるか分からないしさ。


 久しぶりに会ったんだからさ、もっと何か言うことないんかなって。


 本当に文人ははと以下だよ」




 「はいはい。


 その素直な気持ちを直接文人に言えば良いじゃん。


 俺に言われてもどうしようもないって。


 それに、茜が素直になったら文人も隠さないで、本当のことを言えるんじゃない?」




 「まぁ、確かに。


 私いつの間にか陸にまた愚痴ってた。


 ごめん。


 やっぱり陸には何でも話しやすいなぁ。


 でも聞いてもらってちょっとスッキリした。


 ありがとう!


 まぁ、多少は文人にキツイ言い方をしたかもだし、式が終わったら謝ってみるよ」




 「別に俺には謝らなくて良いって。


 今に始まった事でもないんだし。


 俺らは、小学生の頃からこんな感じだったじゃん。


 高校に入ってもこんな感じで、あのにわとりとバカやって。


 そのあと、長澤に怒られる。


 そんな日々が続くんだろうな…」




 「そうだね…




 私らはこの先もずっと何も変わらないよね。


 この高校3年間も、さらにこの先もずっと。


 あのはとや、みんなと一緒に…」




 「だから、にわとりだって」




 「いや、はとって言ってるじゃん!


 ってかもう教室じゃん!?


 話しに夢中で全然気付かなかった…」




 「マジか…」




 と、二人は席に着くのであった。


 の席に。




 「はいはい!


 ってことで今後の学生生活はこういう感じで送っていってもらうんで、何か困ったことがあったら一人で悩まずに気軽に先生に言ってね。


 それから規則正しい生活をすること。


 たった一度しかない高校生活なんだから。


 本当に先生は君たちのような真っまっさらな、制服姿を見てると羨ましくなってくる。


 今から、勉強に、部活に、友情に、恋愛に、と薔薇ばら色の高校生活が始まると思うとね。


 先生は戻りたくても戻れないから…




 ってな訳で一日、一日を無駄にしないよう将来のことをしっかりと考えて過ごすこと。


 それから、さっきも言ったけど部活も少しは考えてきてね。


 見学したいところとか、ある程度候補は絞っていた方が周りやすいから。


 それでは今日は解散!


 みんな、また明日ね」




 と、山本先生の始めてのホームルームは終わった。




 (何が薔薇ばら色の高校生活だよ…




 相変わらず、山本先生は綺麗ごと言うよなぁ…




 俺の高校生活なんて薔薇ばら色どころか青色?


 灰色?


 いや、黒色だったような…




 まぁ、先生は戻れなくても俺は戻ったんだもんなぁ…




 一日、一日を無駄にしないようにってのは俺も思うし。


 せっかくやり直せたこの人生、何としても小花さんの想いを掴んで見せる!


 今度こそ薔薇ばら色の高校生活に!!)




 と、再び決心をし、席から立ち上がった文人に…




 「あっという間に終わっちゃったね。


 てか、あの山本先生何かめっちゃ綺麗事言ってたよね~


 まぁ、山本先生は好い人そうだから、うちのクラスはラッキーだよね。


 隣のクラスなんてさぁ、絶対大外れだと思うし。


 あの先生、めっちゃ厳しそうな顔してたよね」




 と、さりげなく茜が話し掛けてきた。




 「そうそう。


 山本先生は見た感じは、頼りないかもだけど、ここぞって時は頼りになるし、隣の中山先生なんて、特に男子に対して恐ろしいほど厳しいから本当に良かったよ」




 久しぶりの茜との会話に戸惑いを感じつつ、会話を繋げようと必死な文人。




 「そうなの?


 何かめっちゃ詳しいね。


 そんなにここの先生の事知ってたっけ?」 




 「えっ?




 いや…




 そんなことは無いって…




 ほら…あれ!


 入る前に、お母さんの知り合いからちょっと情報を聞いてたからさぁ。


 それで、みんなよりは先生の情報知ってるって感じ…




 だから、茜も気になることとかあったら何でも聞いて」




 と、苦笑いしつつ誤魔化す文人。




 「ふーん。


 まぁ、いいや。


 それよりさ…




 さっきはさぁ…




 あのさぁ…」




 何やら言いずらそうにしている茜。




 「うん?


 どうしたの?」




 (あれ?


 俺、また変なこと言ったかな…




 それとも話し方とかかな?


 あ~長いこと話して無かったからなぁ…




 それともさっきの話しって、電車をどうやって降りたのかまだ気になってるのかな…?




 茜は、勘が鋭いし、突っ込まれたらめんどいよなぁ…




 何とかして、話題を変えないと…)




 「あっ、さっき?


 さっきはさぁ、春休みが明けて久しぶりに会って緊張してただけでさぁ…




 別に茜の、怖い顔にビビってたとかじゃないからさぁ!


 ほら、もう俺なんて茜の怒った怖い顔なんて慣れっこだしさぁ!


 あっ、でも高校入ったばかりで免疫がない人も居るんだし、怖い顔より、いつもの可愛い表情でいた方が良いとは思うかなぁって…




 ほらほら、そんな顔は…






 って…




 えっ…?」




 


 「文人…




 誰が怖い顔してたって…?」




 「あれ?




 えっ…




 あっ…




 いや、別に顔が怖いとかじゃなくて…




 その…




 えっと、あの…」




 「もういい!


 こんなバカ知らない!


 ってか、バカ以下!


 あんたなんてはとよ!


 少しでもこっちが悪いと思って損した!


 だいたいあんたがそもそも、人が話してるのをちゃんと聞かないから悪いんでしょ?


 それを謝らないで怖い顔、怖い顔って何度も言うなんて本当に失礼しちゃう!


 みんな、こんなバカ、いや、はとなんか放っておいて早く行くよ!


 あんたなんか、はとでも、にわとりでも、ウジ虫にでも何でもなっちゃったら良いんだから!」




 〈スタスタスタ!〉




 そう言い残し足早に教室を後にした茜。 


 やってしまった感満載で、あ然とその場に立ち尽くす文人。




 「あーあー


 完全に怒らせちゃった。


 ああなっちゃうとなだめるの大変なの、大沢も知ってるでしょ。


 朝みんなで話してたんだけど、学校近くに神社があって、今からそこにみんなで行くから、大沢もちゃんと謝りに来てよね。


 あと、もし場所が分からなかったら、ちゃんと連絡入れること。


 それじゃあ待ってるから」




 「本当にお前ってやつは…




 あれでも茜は謝ろうとしてたのに…


 何で、余計なこと言うかな?


 入学式そうそう喧嘩って本当にお前ら仲良しだよなぁ。


 さっき、あいつさ…




 これからも、お前含めたみんなで一緒に居たいって言ってたんだよ。


 だから、ああ言ってても待ってるはずだから…




 早く来てやれよ」




 と、結香、陸が言い放った。




 〈ポン〉




 最後に、陸が文人の肩を一度叩き、二人は茜の後を追って行った。




 二人を見送った文人は、席へゆっくりと座りこんだ。




 (あ~やってしまった。


 入学式そうそう、いきなり茜を怒らせるなんて…




 せっかく人間関係もやり直せたのに、自分からを立てるなんて…




 何が薔薇ばら色の高校生活だよ…




 こんなのいきなりお先真っ暗だって~!!)




 文人の前途多難ぜんとたなんの二度目の学園生活が遂に始動した。


 入学式は無事に終えたがやはりやらかしてしまった文人。


 果たして、茜と仲直りすることは出来るのであろうか…?





 【予告】


 何事もなく入学式を乗り切った文人だったが、帰る間際に茜を酷く怒らせてしまう。


 少し時間を置き、結香たちが言っていた近くの神社へ向かう文人。


 その神社には色々な言い伝えがある少し特殊な神社であった。




 次回【(9)仲直りと縁結び神社】


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