クラスメイトゲーム

くのまる

第1話 誘拐

僕は今、退屈だ。

勉強だとか、学校だとか...そういうんじゃない。日々同じ1日を過ごしていると、感じるんだ。平和なのは構わない、良い事なんだよ?だけどやっぱり、ちょっとした事みたいなのがあると このモヤモヤが消える気がして、つい考える。


皆はよく、ゲームの話をする。

『俺さぁ、あのゲーム始めたんだよな』

『ねぇねぇ、フレンドなろうよ!』

...僕はゲームには関心が無い、だが嫌いじゃない。ただ、僕は誰かとゲームがやりたいんじゃない。誰かがやってるから私も...みたいな雰囲気が僕にはちょっと分からないんだ。こんな思考をしてるから、あまり友達は居ない。別に気にしてはないんだ、正直ね。


放課後、僕は帰り道を歩いていた。

すっかり日が暮れて 辺りは薄暗かった。今日は早く帰らなきゃいけない事を すっかり忘れていて、僕は本屋で好きな小説を買っていたんだ。あぁ、帰ったらきっと叱られるなと思いながら、曲がり角を曲がった。その時だ、突然視界が真っ暗になった。叫ぼうとしたが声さえ出ない、突然の出来事に混乱した。

僕は誘拐されたのだろう。

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クラスメイトゲーム くのまる @Kunomaru417

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