第27話 これからについて
あれから3日ほどのんびりしていた。
まぁのんびりしていただけだが、いろいろ大変だったな。
魚を使った料理をいろいろ振舞ってみたら相変わらずパンドラに泣かれた。このやり取り結構したと思う。
それから自分の部屋でのんびりしたり、みんなで畑に水やりをしたりした。パンドラは頻繁に畑を偵察している。理由を聞いてみると、一刻でも早く完成した植物を拝みたいらしい。
多分野菜を作っていると勘違いしていると思う。何が出来るかは俺にもわからない。
そして釣り堀に行きオロチと戯れたりしていた。オロチと会うたびすごくじゃれてくるが、体格も大きく頭を4つ擦り付けてくるのですごく痛いし いつも吹っ飛ばされそうになる。
もう少し力をつけて軽くあしらえるぐらいにならなければと本当に思った。
そして宣言通り、寝て起きたらパンドラとフィリアが横で寝ていた。
宣言されていたから衝撃は初日ほどは無かったが、 起きたら美女がいたとかめちゃくちゃ心臓に悪い。
その次の日からに至っては初めから俺についてきて
ベッドの上でスタンバってた。
フィリアに至っては自室からクローゼットごと持ってきやがった。俺の部屋に住む気満々じゃねーか。
またその次の日にはパンドラが自室からクローゼットと日用品を持ってきた。俺が何言っても聞きそうにないので、もうそのままほっとこうと思う。
年頃?の女の子なんだからもう少し危機感を持ってほしいもんだ。
まぁ、俺ヘタレだからどうなるってことはないが……
3日たった今のステータスがこちら
------ーーーーーーーーーーーーーーーー
名前 : ゼノン
種族 : 魔王 レベル : 50
【体力】: 16560 (+760) 【MP】 : 6200 (+800)
【攻撃力】: 3785 (+950)
【防御力】: 3580 (+680)
【素早さ】: 3640 (+880)
【運】 : 250
【ユニークスキル】: 【悪食】【能力吸収】【鑑定】
【成長促進】
【称号】: 【新米魔王】【卵に負けし者】
【ユニークキラー】
【ドライアドに認められし者】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
成長促進のおかげで食べてるだけで今まで以上に強くなった。
さらにウシマグロとロケットイワシがよかったのか攻撃力と素早さの伸びがよかった。今一番欲しい要素だったからな。
新しいスキルも得ていたよ。
【ロケット】
自らが力尽きた時、最後のちからを振り絞って敵に突撃して爆発する。
早速 使い所ゼロスキルを獲得!
まず力尽きないように努力するし、敵に突撃して爆発って…… 状態異常で死んだ時どうなるんだよ…
その辺で爆発すんのか?
【水鉄砲】
口に水を含むことで水鉄砲を出すことができる。その威力は鉄板に穴を開けるほど!!
なかなかの威力になるんだな!?
まぁ、いざという時使えそうだ。
【根性】
即死級の攻撃を受けてもHP1で耐える。
これはめちゃくちゃ良いスキルだ!
即死は嫌だもんな。
【猪突猛進】
止まることはできなくなるが、突進ダメージが2倍になる。止まると死ぬ。
マグロの特性引き継がなくていいんだよ!?
また使えない死ぬ系スキルじゃねーか!!
まともなスキル4個中2個か……
ちなみに寒パチからはスキルも塩も取れなかった。
今度再チャレンジだな。
ちなみにサトウクジラはまだ食べていない。
デカすぎて捌けなかったからだ。
台所が潰されるかと思ったよ。
そして今日、俺達は玉座の間に集まっていた。
目的はこれからどうするか話し合うためだ。
「そろそろ西側に位置する秋景の森に行きたいなと思っている。」
俺はそう話を切り出した。
「いいと思います。比較的穏やかで景色もとてもいい、まさにピクニックにうってつけです。」
パンドラからそう返ってきた。
なるほど。特に用意するものもなさそうだし、今からでも行ってみるかな。
すると今度はフィリアが口を開いた。
「森に行くなら〜〜、『マグマラット』を見つけて〜〜倒した方がいいよ〜〜。」
今、俺の知らない魔物の名前が出た気がする。
なんだマグマラットって?
「ゼノン様は〜〜、最終的に〜〜北と南にも行くつもりでしょ〜〜? マグマラットの毛皮を加工しないと〜〜、暑すぎて〜〜北には行けないんだ〜〜」
なるほど。北と南に行くにはそれなりの装備を整えろと。
じゃあ、秋景の森で俺はピクニックしつつ、四魔天を探しつつ、マグマラットを討伐する感じか。
てっきり忘れかけていたが、秋景の森にいるはずの
四魔天ってどんな感じのやつなんだろう?
とりあえず2人に質問してみた。
「そうですね。秋景の森にいる四魔天は『ネア』と いいます。ネアは猛禽族という翼が特徴的な一族出身ですが、彼女は生まれつき翼を持っていません。」
名前はネアというらしい。
猛禽ってタカとかワシとか鳥のことを表す単語だったよな?それが生まれつき翼を持ってないとなると……
「翼を持っているはずの種族なのに、唯一翼を持っていなかったネア。彼女はその村では迫害されていたそうです……」
やっぱりな……
日本でもあったもんな…そういうイジメや差別が…
そういう環境下で育ったということは…
「しかし、彼女は底抜けに元気です。」
予想と違ったわ。
えっ? 底抜けに元気なの?
「彼女は翼がない代わりに鳥類特有の腕力が発達していたため、接近戦では無類の強さを誇っています。 四魔天内で接近戦では2番目に強いです。」
なるほどな。種族特有の強さというものもあるらしい。それでも俺はそれは心が強かったからだと思う。
きっとひたすら努力を積み重ねた結果だろう。誰に何を言われようとも……
早く会ってみたいな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます