人生は人の夢のように儚い
宇宙人なんてひどくてひどいよ、東条くん。そういう僕は南春樹なんだよね。
どうして考えが分かったって?それは簡単だよ、僕が超能力者だからなんだよね。僕には過去も未来も人の考えも全部わかっちゃう。これさえあれば世界征服だって容易にできちゃうんだけど、それはしないよ。なぜかって?それはできることが、その結果が僕にわかっているからだよ。実につまらないし、つまらない。
贅沢な悩みだと思うかい?奇遇だね、僕もそうだ。つまり超能力の浪費さ。
それでなぜ学校にいるかって?それは有紀ちゃんと東条君がいるからなんだよね。
僕はいいやつでも何でもない。ただ上手な生き方が分かるから、分かってしまうからそうしているだけだ。そんな人生だと性格もゆがむよね。うん。だから東条くんには悪いけど、有紀ちゃんを奪ってそれでいて無下に扱ってしまおうってことにした。その結果にだけは目をつむっているんだ。楽しみだし、何より楽しみだ。
レズビアンの彼女をどうやって振り向かせるのかって?冗談きついなぁ、僕をなめてるのかい?断言しよう。
西野由紀は二週間後の午後二時、僕に心を奪われて、その三日後僕のものになる。
はぁ、ぞくぞくしてきた。ぞくぞくしているよ。
とにかく楽しみに待っててよ。とりあえずは袖でもまくっておこうかな。
じゃあまた今度会うときに、今度会おうね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます