第2話「分かります、その気持ち。」



 太陽が高く上り、人が最も活動するお昼時。お仕事をする人から、休日を謳歌する人まで、この街は多くの人で賑わっていた。

 そんな多くの人の住むこの街で一番の盛り上がりを見せるのは、町屈指の市場であるここだ。



「へいへい、寄ってきな!!今朝取れたばっかの新鮮な果実だぜぇ!!水分たっぷり、噛めば甘みが口いっぱいに広がる果実がたっくさんだぁ!!さぁさぁ、皆の者寄ってきな………お?お嬢ちゃん見ていくかい?」



 大きな声を上げ、自慢の商品を紹介していた男性のお店に近づいてみる。確かに、見るからに色もよく美味しそうな果実たちだ。



「それじゃあ、コレを一つくださる?」



 お嬢ちゃん、と呼ばれた少女は並べられた果実の中からとびきりに新鮮なものを選ぶと、懐から金銭を取り出す。



「おっ、そりゃあ今日イチで新鮮なものさ。お前さん、中々な目してるじゃねぇかーーって。こりゃあ、よく見りゃティラエル家のお嬢さんじゃねぇかい。」



 お金を渡す時に、手首に巻かれた紋章のようなものが描かれたバングルを見て、男は目を開く。



「あら、知ってらっしゃるのですね。」


「おうとも、この街の人たちゃあ、あんた達ティラエル家には世話になってるからな。あぁ、お金はいらねぇよ。感謝の気持ちってことで。」



 男は差し出されたお金を戻す。

 お金を払わないのは少し気が引けるが、少女は男の気持ちを汲み取り、戻されたお金を懐に戻す。



「ありがとう、次はちゃんと買いに来ますわ。」


「あいよ。次はもっととびっきり新鮮なモン仕入れてくっからよ、また来てくれな。」



 少女は男に礼を言うと、店をあとにして市場へと戻る。

 貰った果実を一つかじれば、口の中にとても甘く水々しい果汁が溢れ出す。男の謳っていたことは間違いではないらしい。



「あら!サリアさんとこの娘さんじゃない!こっちこっち〜!」



 果実を味わっていると、次は相手から声をかけられる。首飾りやブレスレットなど、身に付けるアイテムが店の前に並べられている。



「お久しぶりですわ。お元気でした?」


「えぇ、そりゃあもう元気だよ。今日も商品、売って稼がないとだしねぇ。」



 お店の女性は少し小太りだが、とても元気な笑顔を見せる。ティラエル家の娘、そう呼ばれた少女が気に入っているお店だ。



「そうだ。何か持ってくかい?装備や鍛錬の道具もいいけど、年頃の女の子はお洒落しないとね。ほら、これなんてどうだい?この髪飾り、似合いそうだよ。」


「いえいえ、オシャレなんてまだ。私はオシャレよりも、ティラエル家として魔法を極めないと。」


「そうかい?せっかくのべっぴんさんなんだから、勿体ないねぇ。」



 お店の女性は、少女の言葉を聞き眉を下げる。

 商品を勧めることは無くなったが、女性は世間話に花を咲かせる。街の人たちとこうやって交流を深め、たまには談笑するのも楽しいものだ。



「ーーがあってさ、私も大変でーーー」


「まぁ、それはーー」



 お互いの世間話を語り合う。驚いたことや、店の女性の亭主の恥ずかしい話など。他愛もないお話。今日も一日、こうやって楽しく一日を過ごしていく。





ーーそう、思っていた。











「グガォォォアアアア!!!!!!」




 天を突くような大きな叫び声。しかも、これは人の声とは思えぬ低く強い声。



「えーーー」



 通常聞こえるはずのない雄叫びに気づき、声のした方向に目を向けた瞬間、強い風が吹き溢れる。



「うわぁ!!」



 強い風に思わず手で顔を覆う。やがて風が落ち着き、顔の前から腕を外すと同時に、遠くから無数の声が上がる。



「な、なんだいあれ!ど、ドラゴン!?」


「……っ!おばさまはすぐに逃げてくださいっ!!」



 少女は女性を店から出すと、声のする反対方向に指さし方向を示す。

 ドラゴンが現れた場所はこの市場から離れた場所。だが、離れたここからでも見えるその巨体がコチラを襲わないとは限らない。

 女性が走り去っていくのを見届けると、少女は目的地に走り出す。

 近づけば近づくほどに、声が強く聞こえる。それは、ドラゴンの声と共に、少女と反対方向に逃げていく人々の叫び声だ。



「何故、こんな街中にあんな巨体なドラゴンがーー!?」



 パチパチパチと木の焼ける音が聞こえてくる。頑丈そうに造られたレンガの壁も見るも無残に破壊されている。



「皆さんこちらへ!!なるべくあのドラゴンから遠ざかるのです!!」



 遠くでは避難に遅れた市民を誘導する男性が見える。誘導に従う市民のみんなは、命からがら悲鳴をあげ走っている。



「グルルッ!」



 ドラゴンは喉をうねらせ息を大きく吸うと、口元から溢れるように炎が漏れ出す。



「グルルラァァ!!」



 ドラゴンは地面を強く叩き、口に溜めた火の玉を少女へと吐き出す。人一人など容易く呑み込めるほどの大きさもある火球は一寸のブレも狂いもなく少女へと放たれる。



「くっ!!」



 少女は逃げる市民の前に立つと、手を前に突き出す。少女の周りをオーラが囲うと、ドラゴンの放った火球と同じような火の玉が現れ、ぶつかり合う。

 その衝撃で爆風が吹きあふれ、少女は思わず顔を覆う。

 あんな火の玉、まともに喰らえば大怪我では済まない。攻撃をなんとか凌いだ少女は一つ息を吐く。



「うわわわわわわっ!!!!!」



 攻撃を何とか防ぎきり、胸を撫で下ろす少女は、自分以外いないはずのこの場に響き渡る叫び声を受け取る。



「この声はーーー」



 それは、ドラゴンの叩きつけた衝撃で空高くへと舞い上がった、小さな女の子だった。












 その光景は、言ってしまえば青だ。よく知る空の青さ。

 今まで遠く離れた場所だった空が、少し近くなったようにも感じる。空を渡る雲に手を伸ばせば届きそうな程に。



「って、そんな呑気なーー」



 周りを見渡せば、そこには見たことも無い街並み。璃々花がいた世界とは違う街並みだ。どちらかと言うと、日本よりもテレビでよく見る外国の風景だ。



「ここ、すっごく高いですぅぅーーー!!??」



 さっきまでいたはずの地面が、今では遥か下に見える。下を見れば、ドラゴンが破壊した事により舞う砂埃や火球により舞い上がる火の粉が見える。

 いや、それよりもーー



「わ、わわわっ!!このままじゃ落ちるーー!!」



 周りを確認し、自分の置かれている状況を認識している間にも、璃々花の体は重力により下へ下へと落ちていく。

 そう、下へ下へと向かう先に見えるのは、地面ではなく彼女の落ちていくその下には白く輝くドラゴンの姿。



「グルルッ……?」



 尚も下で火球をはくドラゴンは、頭上から影が出来るのに気づくと、顔を振り上げる。

 そこには、涙目になりながら急降下していく少女の姿が。

 視界には急に顔を上げたドラゴンの顔でいっぱいになる。自分を見上げた澄んでいてキラキラと光る眼と璃々花の目が合うーーー



「ぶつかるーーーーゔへぇっ!!!!」



 ゴンッ!!

 何かがぶつかり合う音が鳴り響く。頭を上げたドラゴンの鼻先と、落ちていく璃々花の頭が強くぶつかり合ったのだと理解するのに、たいして時間はいらなかった。



「グルアッ!?」



 その衝撃にドラゴンは思わずその巨体を揺らす。



「ふにゃ……」



 頭に強い衝撃を受けた璃々花は、そのまま地面へと体をなげうつ。



「マズイ、間に合って……!!」



 その光景を見ていた少女は、落ちていく璃々花に目掛けて走る。

 体を包むように流れ出た魔力は少女の身体中をめぐり、その身体能力を上昇させる。



「届い、てっ!!」



 少女は地面を強く蹴ると、体を放り投げ落ち行く璃々花の体をギリギリでキャッチする。



「う、ううん……」



 強い衝撃により頭を混乱させていた璃々花は、徐々にその頭を回復させていく。

 ぼんやりと目を開けると、そこには自分を抱えた少女の顔が映る。



「あっ……たすけて、くれたんですかーー」


「何をしているんですの貴方は!!!」


「ーーって、え、えっ??」



 心配をして怒る少女の声に少し怯む。

 突如としてこの世界に連れてこられ、更には来て早々このような事件に巻き込まれた。しかも、硬い鱗で覆われたドラゴンと頭突きをしたせいで一層混乱している。

 そんな時にいきなり少女から怒られるという踏んだり蹴ったりな状況に少し心が滅入ってしまう。



「ーーあぁ、いえ。この騒動に巻き込まれたのでしょう。急に声を荒らげてしまい申し訳ありま………と言うより、貴方あのドラゴンと衝突して無事なんですの?」


「衝突……あ、頭突きしちゃいましたけど、少し頭がクラクラするくらいで、特になんとも………?」



 言われて璃々花は先程の事を思い出す。



「…………あれ?」



 確かに言われてみれば、あんなドラゴンに頭突きしたものの、多少痛かっただけで済んでいる。

 普通なら失神してもおかしくない。いや、失神どころか頭が割れてもおかしくはない。自分はそこまで石頭では無かったはずだ。

 自分の異常な正常さに謎が生まれる。



「グルルァァァ!!」



 頭突きという名の攻撃を食らったからか、それとも案外痛かったのか、怒り狂ったようにドラゴンは四方八方に火球を放つ。



「…!早く私の後ろに隠れて!!」



 無数に放たれた火球の一つがこちらへと向かってくる。少女は璃々花を守るように前に立つ。



「炎弾!!」



 少女が言葉を唱えると、ドラゴンの放った火球に劣らない程の大きさの形の似た炎球が出来上がる。二つの火の玉はぶつかり合うと、火の粉を撒き散らしながら消滅する。



「凄い……」



 恐らく、少女が使ったのが璃々花の知る魔法という物だろう。初めての憧れた魔法に場違いではあるが、璃々花は目を輝かせる。



「人影はもうない……私たちも逃げますわよ!」



 少女はそう言うが早いか、女性は璃々花の手を取りその場から駆け出す。その腕に引っ張られ璃々花はつまずきながらも走り出す。



「わわっ!」



 少女に連れられ走る璃々花は、一つの疑問が頭によぎり、振り返ると後方で暴れるドラゴンを見る。

 ドラゴンは今も尚、口元から人溢れ出させ喉を鳴らす。その火のせいか、ドラゴンの顔の周りがチカチカと眩しく光る。



「ま、待ってください!あのドラゴン、何だか苦しそうなんです!!」


「それは、貴方が頭突きしたからでーー」


「あ、いやそれーーもあるかもですけど!!そうじゃなくてーーケホッ!」


 ドラゴンの攻撃により砂埃が舞っているため、少し息を吸うと咳き込んでしまう。

 空気と一緒に吸い込んでしまった砂埃を吐き出そうと何度も喉を鳴らす。何回も咳き込んでしまったため、少し目元から涙が出てしまう。



「…………!涙…」



 その時、璃々花は自分の状況を見て一つの答えを導く。喉に異物が入りこみ咳き込んでしまって涙目になってしまう、という状況。



「そういえば……」



 あのドラゴン、何回も喉を鳴らしていなかっただろうか。

 まるでなにか気持ち悪いかのように首を横に振っていなかっただろうか。

 口元の炎の光だと思っていたが、顔の、それも目元らがキラキラ光ってはいなかっただろうか。

 頭上に放り投げられた時、一瞬目が合ったあの時、ドラゴンの目が少し潤んでいたように見えたのはーーー



「もしかして………」



 璃々花は走る足を止める。急に止まった璃々花に引っ張られるように前を行く少女の足も止まった。



「ちょっと貴方、急に立ち止まらないで…」


「私、分かったかもしれません。あのドラゴンが暴れてる理由が!!」



 璃々花は自分の手を引く少女の手を振りほどき、今走った道を引き返す。



「なっ、何をしているんですのっ!!?」



 それを見た少女は走り去る璃々花の背中を追う。



「分かったって、一体何が!!」


「あのドラゴン、暴れたくて暴れてるんじゃないんだと思います!!」



 気づいてしまったがために、璃々花は一瞬でも早くドラゴンの元へと急ぐ。



(分かったのなら、助けないと。速く、もっと、速く!!気づいた人がやらないと!!)



 敵意でやってはいない。その事実に気がついた璃々花は、ドラゴンを助けるために、全力のもっと強い全力でその場を駆け抜ける。


 そんな璃々花の体を、謎の光、オーラが包み込む。それはまるで花のような形となり、璃々花の想いを助長する。



「………!!あれは…」



 地面を蹴り、立ち煙る砂埃の中を駆ける璃々花は、自分の走っている速さに驚く。



(凄い…!私、こんなに速く走れるんだ…!)



 元居た世界では、別段運動神経が言い訳でもなかった自分が、思いもよらない速さで走っている。

 駆け抜ける爽快感は感じたことの無い気持ちよさだ。



「これなら、すぐに着きますねっ!」


「…っ!?そんな、私でも追いつけないなんて……!?」



 璃々花は自分の出せる全力疾走でドラゴンの元へと駆け付ける。

 戻って来た璃々花の姿を見てドラゴンはまたも喉を鳴らす。



「分かります、分かりますよ。私も経験したことありますから。苦しいですよね。」



 ドラゴンは狙いなど決めず何度も火球を放つ。しかし火球は璃々花の小さな体を飲むことはなく、四方八方に飛んでいく。



「…?あれは…あの子を狙っているわけじゃない…?」



 少女は攻撃を仕掛けるドラゴンを見て気づく。今までは暴れていて狙ってきているものだと思っていたが、当たりそうになる時もあるものの、ドラゴンの放つ火球は璃々花とは別の方向にも放たれている。



「グルルルッッ!!!」



 気づけばあっという間に璃々花はドラゴンの真下まで移動していた。

 璃々花は、途中で見るも無残に壊された家の残骸から、折れてしまいその小さな手に持つには長さのぴったしな棒を手に入れる。



(こんな硬い皮に普通にやったって効くわけが無い。ううん…全力でやったとしても効くとは思わない………でも!!)



 暴れるドラゴンを躱し、四つの強靭な脚で立つドラコンの死角であるお腹の下に入り込む。

 「フゥー」と璃々花は息を抜き、棒を全力で握りしめる。そして







「吐く時は、全力でっ!!!!!」







 自分の持てる力を使い、璃々花は頭上にあるドラゴンのお腹めがけて棒を振るう。



「……………………グッ」



 少女の力とはいえ、全力で振るわれたスイングによるお腹から伝わった衝撃は、ドラゴンのお腹を揺らすのには十分だった。



「……グェェェェェェエエエエエエ!!!!」



 お腹を全力で殴られたドラゴンは、果物や肉類など、今までに食べてきたものであろう物を、洗いざらい全て吐き出す。

 天気予報風に表すのなら、くもりのち嘔吐。特に今日の嘔吐物はとてつもなく汚いことでしょう、と言ったところ。



「……………………え?」



 その光景を傍から見ていた少女は顔を青ざめる。



「よしっ、成功ですね!!」



 ドラゴンの様子を見て璃々花はガッツポーズをとる。体を揺らすドラゴンに踏み潰されないよう璃々花はその場を離れる。


 それにしても、傍から見ればかなり異様な状況だろう。

 火の玉の代わりに口から全力で嘔吐をするドラゴンに、お腹を全力殴打させた張本人の少女。

 誰がどう見ても異様な光景に映る。



「…ッ!グエッ!!」



 すると、ドラゴンは嘔吐物と一緒に、全力でひとつの固形物を吐き出す。



「……骨??」



 それはよく漫画などで見る大きな肉についているような骨だった。その骨を見て、璃々花はやっぱりとドラゴンを見ると、ドラゴンの体が何故か光り出す。



「……オエっ!食べすぎたぁ……」



 ポンっという擬音が聞こえたかと思うと、先程まで見上げるほどの大きさだったドラゴンは、今ではぬいぐるみサイズの大きさに縮小されていた。



「……ふぇっ!?あれ、なんか小さくなった…?……えーっと、とりあえず、逮捕ですっ!」



 何が起きたのかは理解できないが、先程までドラゴンであった容疑者を璃々花は腕で抱きしめる。



「うえっ、強く絞めたらまた出ちゃう……」


「うわわっ、ごめんなさいっ!」



 さっきまでの威圧感はどこへ行ったのか。重低音だった唸り声は、可愛らしい声へと変貌している。



「……あの、えーっと…とりあえず、その子は……?」



 事が終わったの見て、少女が駆け寄ってくる。

 少女は何が何だか分からないという顔で抱えられる小さなドラゴンを指さす。



「私もよく分かんないです…。とりあえず、容疑者…?なんですかね………?」



 首を傾げドラゴン(小)を見ると、本人は頭をポリポリとかきはじめる。



「うーー、面目ない……」


「喋ったっ!?」



 突然小さくなったと思ったら、まさかの急に喋り出すドラゴンを見て少女は目を大きく見開く。



「…喋る、ドラゴン…?」



 あんなに巨大だった体は、今では自分より少し小さな少女の腕に収まっている。しかも、人語を喋るという。

 ドラゴンの正体の謎に頭を悩ませている少女たちの耳に、金属音が響く。

 その音に顔を向ければ、十数名ほどの甲冑を着た男達が駆け寄って来る。



「遅れてすまないっ!!ドラゴンが暴れていると聞いて派遣されたのだが…………その暴れているドラゴンとやらは?」



 恐らく国から派遣された兵であろう集団のリーダーと思わしき男性が二人に声をかける。

 だが、そんな呑気な男性の言葉を聞いて、璃々花と少女は体をプルプルと震わせ、怒りを爆発させる。



「「来るのが遅い!!!」です!!!」



その後は、少女にガミガミと怒られながら報告を聞いていた男性が居たとか居ないとか……

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る