第4話 イチゴの友達の好きな人

ーある日の放課後ー



ももちゃん、と話しかけた。明るくどうしたの? っと聞いてくれたので、思い切って聞いてみた。

「ももちゃんは、好きな人いるの? 」と。

ももちゃんは驚いた顔してあわあわしていたが、いちごちゃんにだけ話すね。と言う。

誰にも言ってないんだ......と思いながらうんと言った。

「私の好きな人は......しゅ......」と言いかけた時、おーい! と後ろの方から呼ばれた。何?と2人で言ってふりかえると、しゅうたくんがいて、手を振りながら走ってきた。それにしてもさすが陸上部、足が速い。



3人揃って帰ってる間、ももちゃんの好きな人が気になったので少し考えてみた。




✱ ✱ ✱ ✱



さっきももちゃんは「しゅ......」と言った。もしかしてももちゃんの好きな人は、しゅうたくんかもしれない。もしそうだったら、思いっきり応援しよう。でも私としゅうたくん友達だし、もっと仲良くなりたいからメールアドレスくらい聞きたい。

2人の家の前に来た時にメールアドレスを聞いた。

ももちゃんの顔色を伺ってみると、ずっと嬉しそうにニコニコしていたので、少し安心した。やっぱりももちゃんは友達思いの優しい子だなと思った。

2人とバイバイして私も家に帰った。

早速2人にメールをする。ももちゃんには、さっき好きな人聞けなかったから今教えてよ!と送った。しゅうたくんには、これからもよろしくね!と送った。そして、ももちゃんからメール返ってきた。

《あー、そうだったね。私の好きな人は、しゅうただよ! でもしゅうたは好きな人いないみたい! 他の人には絶対秘密ね! 》ときた。

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