第41話 燃え上がるイヌル
「ここで待機」を無線機、こちらでは魔道通話機?で言い渡された司令部中央隊は独断専行しようとしていた。
「今から司令部中央隊が独断専行をする、全責任は私ウライン大尉中央隊隊長がとる」
「その必要は無い。」
「なにっ!?.....グッ!」
****
「急げ!走れ!」
実夢は騎兵隊と戦車隊とともに時速20kmというその世界では破格の速度で移動していた。そして見たのは、
「イヌルが燃えてるぞぉぉぉぉ!」
「え?なんで?」
「おい!赤坂!あそこを見ろ!」
そこには味方同士で撃ち合いを行っている北門で市民をこちら側へ避難させている中央隊と首都防衛隊と市民守護隊の撃ち合う姿が.....
「何やってるの!」
「アカサカ様!大変でっせ!首都守備隊が裏切りおった!」
避難誘導をしていた憲兵が慌てて言う」
「取り合えず、騎兵隊と共に第2駐屯地に市民を誘導して。残り各隊は賊軍をぶっつつぶせ!」
「「「「「おおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」」」」」
戦車隊40両が一斉に突撃する姿は本当に壮観だった。それに加え砲兵隊の後方支援で首都防衛隊は北門の奥に引っ込んでいく.....
「......はっ!総員退避!退避ぃぃぃぃぃ!」
そして、突撃している戦車隊は爆炎と煙に包まれた。
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